マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-093 - 緊急

Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (3088903)

公開日:2015 年 8 月 19 日 | 最終更新日: 2015 年 8 月 21 日

バージョン: 1.1

このセキュリティ更新プログラムにより、Internet Explorer の脆弱性が解決されます。この脆弱性により、ユーザーが Internet Explorer を使用して特別に細工された Web ページを表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受ける Windows クライアント上の Internet Explorer 7 (IE 7)、Internet Explorer 8 (IE 8)、Internet Explorer 9 (IE 9)、Internet Explorer 10 (IE 10)、および Internet Explorer 11 (IE 11) について深刻度が「緊急」、影響を受ける Windows サーバー上の Internet Explorer 7 (IE 7)、Internet Explorer 8 (IE 8)、Internet Explorer 9 (IE 9)、Internet Explorer 10 (IE 10)、および Internet Explorer 11 (IE 11) について深刻度が「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Internet Explorer がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を変更することにより、これらの脆弱性を排除します。

脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3088903 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

オペレーティング システム

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム*

Internet Explorer 7

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 7 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 7 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Internet Explorer 8

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Internet Explorer 9

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Internet Explorer 10

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows 8 for 32-bit Systems

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 8 for x64-based Systems

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2012

Internet Explorer 10 
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows RT

Internet Explorer 10[1]
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Internet Explorer 11

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows 8.1 for 32-bit Systems

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 8.1 for x64-based Systems

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows Server 2012 R2

Internet Explorer 11
(3087985)

リモートでコードが実行される

警告

なし

Windows RT 8.1

Internet Explorer 11[1]
(3087985)

リモートでコードが実行される

緊急

なし

Windows 10 for 32-bit Systems [2]
(3081444)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-079 の 3081436

Windows 10 for x64-based Systems [2]
(3081444)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-079 の 3081436

[1] この更新プログラムは、Windows Update を介して入手可能です。.

[2]Windows 10 の更新プログラムは累積的です。セキュリティ関連以外の更新プログラムが含まれるだけでなく、当月のセキュリティ リリースに付随する、Windows 10 に影響するすべての脆弱性に対するすべてのセキュリティ修正も含まれます。詳細とダウンロード リンクについては、サポート技術情報 3081444 を参照してください。

注: Windows Server Technical Preview が影響を受けます。このオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、8 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。

深刻度の評価および影響の表で、「緊急」、「重要」、および「警告」という値が明記されている場合、それらは深刻度の評価を示します。詳細については、セキュリティ情報の深刻度評価システムを参照してください。表内で使用される次のキーで示される省略形は、最も大きな影響があることを示しています。

省略形

最も大きな影響

RCE

リモートでコードが実行される

EoP

特権の昇格

ID

情報漏えい

SFB

セキュリティ機能のバイパス


脆弱性の深刻度の評価および影響

CVE 番号

脆弱性のタイトル

Internet Explorer 7

Internet Explorer 8

Internet Explorer 9

Internet Explorer 10

Internet Explorer 11

Internet Explorer 11

Windows 10 上

CVE-2015-2502

メモリ破損の脆弱性

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

更新プログラム 3081444 は、Internet Explorer 11 の累積的なセキュリティ更新プログラムですか?
はい。セキュリティ更新プログラム 3081444 は、Windows 10 上で Internet Explorer 11 を実行しているユーザー向けの累積的なセキュリティ更新プログラムです。

更新プログラム 3087985 は、Internet Explorer の累積的なセキュリティ更新プログラムですか?
いいえ、セキュリティ更新プログラム 3087985 は累積的な更新プログラムではありません。

更新プログラム 3087985 の必要条件はありますか?
はい。Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、または Windows RT 8.1 上で Internet Explorer 7、Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、または Internet Explorer 11 を実行しているお客様は、更新プログラム 3087985 をインストールする前に、2015 年 8 月 12 日に公開された更新プログラム 3078071 をインストールする必要があります。

ダウンロード センターをご利用のお客様:

更新プログラムを主導でインストールする場合、セキュリティ更新プログラム 3087985 をインストールする前に、まずセキュリティ更新プログラム 3078071 をインストールする必要があります。インストールの順番に従わないと、機能の低下を引き起こす可能性があります。

メモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2502

Internet Explorer がメモリ内のオブジェクトに不適切にアクセスする場合に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。この脆弱性では、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行するような方法で、メモリを破損する可能性があります。

攻撃者は、Internet Explorer を介してこの脆弱性を悪用するために特別に細工した Web サイトをホストし、ユーザーを誘導してその Web サイトを表示させる可能性があります。また、攻撃者は、これらの脆弱性を悪用する可能性のある特別な細工がされたコンテンツを追加することによって、侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れるまたはホストする Web サイトを悪用する可能性もあります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、ユーザーに操作を行わせることが攻撃者にとっての必要条件となります。一般的には、ユーザーにインスタント メッセンジャーまたは電子メール メッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへユーザーを誘導します。または、電子メールで送信した添付ファイルを開かせようとします。

この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが完全に制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。ワークステーションまたはターミナル サーバーなど、Internet Explorer を頻繁に使用するコンピューターが、最もこの脆弱性による危険にさらされます。

この更新プログラムは、Internet Explorer がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を変更することにより、これらの脆弱性を排除します。次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

メモリ破損の脆弱性

CVE-2015-2502

なし

あり

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 上で Internet Explorer を使用していますが、これにより、これらの脆弱性の影響は緩和されますか? 
はい。既定で、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 上の Internet Explorer は、「セキュリティ強化の構成」と呼ばれる制限されたモードで実行されます。セキュリティ強化の構成は、Internet Explorer で事前に設定され、ユーザーまたは管理者が特別に細工された Web コンテンツをサーバーにダウンロードし、実行する危険性を低減します。これは、Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加していない Web サイトに対する「緩和する要素」に該当します。

EMET はこれらの脆弱性を悪用しようとする攻撃の緩和に役立ちますか?
はい。Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) により、セキュリティの緩和策を管理すれば、攻撃者は特定のソフトウェアにおけるメモリ破損の脆弱性を悪用することが困難になります。EMET は、Internet Explorer と動作するように EMET のインストールと設定がされているシステム上の Internet Explorer における、これらの脆弱性を悪用しようとする攻撃を緩和できます。

EMET の詳細については、Enhanced Mitigation Experience Toolkit を参照してください。

セキュリティ更新プログラムの展開の詳細については、ここで参照されているサポート技術情報の「概要」を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2015/08/19):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2015/08/21): このセキュリティ情報ページを更新し、Internet Explorer 用の更新プログラム 3087985 における検出の変更をお知らせしました。これは検出の変更のみです。既に正常にシステムの更新を完了されたお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。
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