マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-001 - 緊急

Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3124903)

公開日: 2016 年 1 月 13 日 | 最終更新日: 2016 年 2 月 22 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは、Internet Explorer の脆弱性を解決します。より深刻な脆弱性が悪用された場合、ユーザーが特別に細工された Web ページを Internet Explorer を使用して表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、影響を受ける Windows クライアント上の Internet Explorer 7 (IE 7)、Internet Explorer 8 (IE 8)、Internet Explorer 9 (IE 9)、Internet Explorer 10 (IE 10)、および Internet Explorer 11 (IE 11) について深刻度が「緊急」、影響を受ける Windows サーバー上の Internet Explorer 7 (IE 7)、Internet Explorer 8 (IE 8)、Internet Explorer 9 (IE 9)、Internet Explorer 10 (IE 10)、および Internet Explorer 11 (IE 11) について深刻度が「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは次の方法で脆弱性を解決します。

  • VBScript でのメモリ内のオブジェクトの処理方法を変更する
  • Internet Explorer でクロスドメイン ポリシーが正しく適用されるようにする

脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3124903 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

オペレーティング システム

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム*

Internet Explorer 7

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 7 [1] 
(3124275)

対象外

対象外

MS15-124 の 3104002

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 7 [1] 
(3124275)

対象外

対象外

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 [1] 
(3124275)

対象外

対象外

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 [1] 
(3124275)

対象外

対象外

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 7 [1] 
(3124275)

対象外

対象外

MS15-124 の 3104002

Internet Explorer 8

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 8 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Internet Explorer 9

Windows Vista Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Internet Explorer 9 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 9 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Internet Explorer 10

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 10 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows 8 for 32-bit Systems

Internet Explorer 10 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 8 for x64-based Systems

Internet Explorer 10 [1] 
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2012

Internet Explorer 10 
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows RT

Internet Explorer 10[1][2]
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Internet Explorer 11

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows 8.1 for 32-bit Systems

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 8.1 for x64-based Systems

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows Server 2012 R2

Internet Explorer 11
(3124275)

リモートでコードが実行される

警告

MS15-124 の 3104002

Windows RT 8.1

Internet Explorer 11[1][2]
(3124275)

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3104002

Windows 10 for 32-bit Systems [3][4]
(3124266)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3116869

Windows 10 for x64-based Systems [3][4]
(3124266)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3116869

Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems [3][4]
(3124263)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3116900

Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems [3][4]
(3124263)

Internet Explorer 11

リモートでコードが実行される

緊急

MS15-124 の 3116900

[1] 2016 年 1 月 13 日以降の Internet Explorer のサポートの変更に関する情報については、マイクロソフト サポート ライフサイクルを参照してください。

[2] この更新プログラムは、Windows Update を介して入手可能です。

[3] Windows 10 の更新プログラムは累積的です。セキュリティ以外の更新プログラムに加えて、今月のセキュリティ リリースと共に出荷されたすべての Windows 10 に影響を与える脆弱性のセキュリティ修正プログラムも含まれます。これらの更新プログラムは、Microsoft Update カタログを介して入手可能です。

[4] Citrix 社の XenDesktop がインストールされている Windows 10 または Windows 10 Version 1511 を実行しているお客様へは、この更新プログラムは提供されません。Citrix 社の XenDesktop ソフトウェアの問題により、この更新プログラムをインストールしたユーザーは、ログオンすることができなくなります。保護状態を保つため、マイクロソフトは、互換性のないソフトウェアをアンインストールし、この更新プログラムをインストールすることをお勧めします。この XenDesktop ソフトウェアの問題に関する詳細情報およびヘルプは、Citrix 社へお問い合わせください。

このセキュリティ情報で説明されているサードパーティ製品は、マイクロソフトとは関連性のない企業によって製作されたものです。マイクロソフトは、明示または黙示に関わらず、これらの製品のパフォーマンスや信頼性についていかなる責任も負わないものとします。

注: Windows Server Technical Preview 3 および Windows Server Technical Preview 4 が影響を受けます。これらのオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

Internet Explorer 7 は、このセキュリティ情報で説明されている脆弱性の影響を受けません。なぜ、Internet Explorer 7 を実行しているシステムに更新プログラム 3124275 が提供されるのですか?
Internet Explorer 7 には、このセキュリティ情報で説明されている脆弱性による影響を受けるコードは含まれていませんが、この更新プログラムは累積的なものです。セキュリティ以外の更新プログラムが含まれているだけでなく、以前 Internet Explorer 7 用にリリースされたすべてのセキュリティ上の修正が含まれています。マイクロソフトは、サポート情報 3124275 に記載されている Internet Explorer 7 を実行しているシステムに適用可能なセキュリティ以外の修正を受けるために、更新プログラム 3124275 をインストールすることを推奨します。

CVE-2016-0002 で説明されている特定のシステムおよび Internet Explorer の構成の脆弱性を解決するのはどの更新プログラムですか? 
CVE-2016-0002 は、VBScript エンジンの脆弱性です。攻撃の経路は Internet Explorer によるものですが、この脆弱性は、Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、および Internet Explorer 11 を実行しているシステムでのみこの更新プログラム (3124275) によって解決されます。Internet Explorer 7 以前および Internet Explorer がインストールされていないシステムの場合、この脆弱性は、MS16-003 で説明されている更新プログラムによって解決されます。

CVE-2016-0002 を解決するこの更新プログラムは、お使いのシステムにインストールされている VBScript スクリプト エンジンのバージョンによって異なります。更新プログラムの情報については、次の表を参照してください。

バージョン

MS16-001

MS16-003

JScript 5.7 および VBScript 5.7
(Internet Explorer 7)

対象外

JScript 5.7 および VBScript 5.7
(3124624)

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Internet Explorer 8)

Internet Explorer 8
(3124275)

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(3124621)
(Windows Server 2008 R2 での Windows Server コア インストールのみ)

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Internet Explorer 9)

Internet Explorer 9
(3124275)

対象外

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Internet Explorer 10)

Internet Explorer 10
(3124275)

対象外

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Internet Explorer 11)

Internet Explorer 11
(3124275)

対象外

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Windows 10 上の Internet Explorer 11)

Internet Explorer 11
(3124266)

対象外

JScript 5.7 および VBScript 5.8
(Windows 10 Version 1511 上の Internet Explorer 11)

Internet Explorer 11
(3124263)

対象外


この更新プログラムには、機能に対する追加のセキュリティ関連の変更が含まれていますか?
このセキュリティ情報で説明されている脆弱性について記載されている変更のほか、この更新プログラムにはセキュリティ関連機能を改善する多層防御の変更が含まれています。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、1 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

深刻度の評価および影響の表で、「緊急」、「重要」、および「警告」という値が明記されている場合、それらは深刻度の評価を示します。詳細については、セキュリティ情報の深刻度評価システムを参照してください。表内で使用される次のキーで示される省略形は、最も大きな影響があることを示しています。

省略形

最も大きな影響

RCE

リモートでコードが実行される

EoP

特権の昇格

ID

情報漏えい

SFB

セキュリティ機能のバイパス

 

脆弱性の深刻度の評価および影響

CVE 番号

脆弱性のタイトル

Internet Explorer 7

Internet Explorer 8

Internet Explorer 9

Internet Explorer 10

Internet Explorer 11

Internet Explorer 11
Windows 10 上

CVE-2016-0002

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

対象外

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Windows クライアント:
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2016-0005

Internet Explorer 特権の昇格の脆弱性

対象外

対象外

Windows クライアント:
重要/EoP

Windows サーバー:
注意/EoP

Windows クライアント:
重要/EoP

Windows サーバー:
注意/EoP

Windows クライアント:
重要/EoP

Windows サーバー:
注意/EoP

Windows クライアント
(Windows 10 Version 1511 のみが影響を受けます):
重要/EoP

Windows サーバー:
注意/EoP

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-0002

Internet Explorer でメモリ内のオブジェクトを処理するときに VBScript エンジンがレンダリングする方法に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。この脆弱性では、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行するような方法で、メモリを破損する可能性があります。

Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は Internet Explorer を介してこの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを表示するようにユーザーを誘導する可能性があります。攻撃者は「初期化しても安全」と判断された ActiveX コントロールを、IE レンダリング エンジンをホストするアプリケーションや Microsoft Office ドキュメントに埋め込む可能性もあります。また、攻撃者は侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れる、またはホストする Web サイトを利用する可能性があります。これらの Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれている場合があります。

攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこれらの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

この更新プログラムは、VBScript スクリプト エンジンがメモリのオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を排除します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性

CVE-2016-0002

なし

なし


問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • VBScript.dll へのアクセスの制限
    • 32 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
      takeown /f %windir%\system32\vbscript.dll cacls %windir%\system32\vbscript.dll /E /P everyone:N
      
    • 64 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
      takeown /f %windir%\syswow64\vbscript.dll cacls %windir%\syswow64\vbscript.dll /E /P everyone:N
      

    回避策の影響。 VBScript を使用する Web サイトが正常に機能しない場合があります。

    回避策の解除方法:

    • 32 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
      cacls %windir%\system32\vbscript.dll /E /R everyone
      
    • 64 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
      cacls %windir%\syswow64\vbscript.dll /E /R everyone
      

Internet Explorer 特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-0005

Internet Explorer が適切にクロスドメイン ポリシーを適用しない場合に特権の昇格の脆弱性が存在し、これにより、攻撃者が 1 つのドメインの情報にアクセスして別のドメインにその情報を注入できる可能性があります。この更新プログラムは、Internet Explorer でクロスドメイン ポリシーが適切に適用されるようにすることでこの脆弱性を解決します。

Web ベースの攻撃のシナリオで、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、攻撃者はユーザーにアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーを騙してリンクをクリックさせ、攻撃者のサイトへ誘導する可能性があります。この脆弱性を悪用することに成功した攻撃者は、Internet Explorer の影響を受けるバージョンで特権を昇格することができます。

この脆弱性自体を利用して、任意のコードを自動的に実行することはできません。ただし、この脆弱性は、任意のコードを実行するときに昇格された特権を利用する可能性がある他の脆弱性 (リモートでコードが実行される脆弱性など) と組み合わせて悪用される可能性があります。たとえば、攻撃者が別の脆弱性を悪用して Internet Explorer を通じて任意のコードを実行する可能性がありますが、Internet Explorer によってプロセスが起動されるコンテキストにより、コードは低い整合性レベル (非常に限られたアクセス許可) での実行に制限される場合があります。しかし、攻撃者がこの脆弱性を悪用して、任意コードを整合性レベル「中」 (現在のユーザーのアクセス許可) で実行する可能性があります。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Internet Explorer 特権の昇格の脆弱性

CVE-2016-0005

あり

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開の詳細については、ここで参照されているマイクロソフト サポート技術情報の「概要」を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2016/01/13): このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2016/02/22): Internet Explorer 7 はこのセキュリティ情報で説明されている脆弱性の影響を受けないため、影響を受けるソフトウェアの表の深刻度および影響の値を対象外に変更しました。マイクロソフトは、サポート情報 3124275 に記載されている Internet Explorer 7 を実行しているシステムに適用可能なセキュリティ以外の修正を受けるために、更新プログラム 3124275 をインストールすることを推奨します。これは、情報のみの変更です。
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