マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-004 - 緊急

リモートでのコード実行に対処する Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (3124585)

公開日: 2016 年 1 月 13 日 | 最終更新日: 2016 年 1 月 14 日

バージョン: 1.1

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Office の脆弱性を解決します。これらの脆弱性では、特別に細工された Microsoft Office ファイルをユーザーが開いた場合にリモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

詳細については、「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは次の方法で脆弱性を解決します。

  • Microsoft Office でメモリ内オブジェクトを処理する方法を修正する
  • Microsoft SharePoint が ACP 構成設定を正しく適用するようにする
  • Microsoft Office が ASLR セキュリティ機能を正常に実装できるようにする

脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3124585 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、1 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

Microsoft Office ソフトウェア

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Office のメモリの破損の脆弱性 - CVE-2016-0010

Microsoft Office ASLR バイパス – CVE-2016-0012

Microsoft Office のメモリの破損の脆弱性 - CVE-2016-0035

置き換えられる更新プログラム*

Microsoft Office 2007

Microsoft Office 2007 Service Pack 3
(2881067)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS14-024 の 2817330

Microsoft Office 2007 Service Pack 3
(3114541)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-131 の 3114425

Microsoft Excel 2007 Service Pack 3
(3114540)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3114425

Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 3
(3114429)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3085548

Microsoft Visio 2007 Service Pack 3
(3114421)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101553

Microsoft Word 2007 Service Pack 3
(3114549)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114458

Microsoft Office 2010

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(2881029)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS14-024 の 2810073

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114553)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101521

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114553)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101521

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114554)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114403

Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114554)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114403

Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114564)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3114415

Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114564)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3114415

Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114396)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3085594

Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114396)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3085594

Microsoft Visio 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114402)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101526

Microsoft Visio 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114402)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101526

Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)
(3114557)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3101532

Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)
(3114557)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3101532

Microsoft Office 2013

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3039794)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS14-024 の 2880502

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3114486)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101360

Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(3114486)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101360

Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3114504)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-116 の 3101499

Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(3114504)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-116 の 3101499

Microsoft PowerPoint 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3114482)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101359

Microsoft PowerPoint 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(3114482)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101359

Microsoft Visio 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3114489)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101365

Microsoft Visio 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(3114489)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101365

Microsoft Word 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)
(3114494)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114342

Microsoft Word 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)
(3114494)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114342

Microsoft Office 2013 RT

Microsoft Office 2013 RT Service Pack 1
(3114486)[1]

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101360

Microsoft Excel 2013 RT Service Pack 1
(3114504)[1]

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-116 の 3101499

Microsoft PowerPoint 2013 RT Service Pack 1
(3114482) [1]

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101359

Microsoft Word 2013 RT Service Pack 1
(3114494)[1]

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114342

Microsoft Office 2016

Microsoft Office 2016 (32 ビット版)
(2920727)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

なし

Microsoft Office 2016 (32 ビット版)
(3114527)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101514

Microsoft Office 2016 (64 ビット版)
(3114527)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-116 の 3101514

Microsoft Excel 2016 (32 ビット版)
(3114520)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-116 の 3101510

Microsoft Excel 2016 (64 ビット版)
(3114520)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
リモートでコードが実行される

MS15-116 の 3101510

Microsoft PowerPoint 2016 (32 ビット版)
(3114518)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101509

Microsoft PowerPoint 2016 (64 ビット版)
(3114518)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101509

Microsoft Visio 2016 (32 ビット版)
(3114511)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101507

Microsoft Visio 2016 (64 ビット版)
(3114511)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-116 の 3101507

Microsoft Word 2016 (32 ビット版)
(3114526)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114382

Microsoft Word 2016 (64 ビット版)
(3114526)

対象外

重要
セキュリティ機能のバイパス

対象外

MS15-131 の 3114382

Microsoft Office for Mac 2011

Microsoft Excel for Mac 2011
(3133699)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3119517

Microsoft PowerPoint for Mac 2011
(3133699)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-131 の 3119517

Microsoft Word for Mac 2011
(3133699)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-131 の 3119517

Microsoft Office 2016 for Mac

Microsoft Excel 2016 for Mac
(3133711)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3119518

Microsoft PowerPoint for Mac
(3133711)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-131 の 3119518

Microsoft Word 2016 for Mac
(3133711)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

MS15-131 の 3119518

その他の Office ソフトウェア

Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3
(3114546)

対象外

対象外

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3114431

Microsoft Excel Viewer
(3114547)

対象外

対象外

重要
リモートでコードが実行される

MS15-131 の 3114433

Microsoft Word Viewer
(3114569)

緊急
リモートでコードが実行される

対象外

対象外

なし

[1]この更新プログラムは、Windows Update を介して利用可能です。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのマイクロソフト サポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

Microsoft サーバー ソフトウェア

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス - CVE-2016-0011

Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス - CVE-2015-6117

置き換えられる更新プログラム*

Microsoft SharePoint Server 2013

Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1
(3114503)

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
セキュリティ機能のバイパス

MS15-110 の 3085582

Microsoft SharePoint Foundation 2013

Microsoft SharePoint Foundation 2013 Service Pack 1
(3114503)

重要
セキュリティ機能のバイパス

重要
セキュリティ機能のバイパス

MS15-110 の 3085582

Microsoft Visual Basic ソフトウェア

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Office ASLR バイパス – CVE-2016-0012

置き換えられる更新プログラム*

Microsoft Visual Basic ランタイム 6.0

Visual Basic ランタイム 6.0
(3096896)

重要
セキュリティ機能のバイパス

MS12-060 の 2708437

Microsoft Visual Basic 6.0 をインストールしています。この場合、更新プログラム 3096896 をインストールする必要はありますか? 
はい、この脆弱性から保護するために更新プログラム 3096896 をインストールする必要があります。

この更新プログラムには、機能に対する追加のセキュリティ関連の変更が含まれていますか?
このセキュリティ情報で説明されている脆弱性について記載されている変更のほか、この更新プログラムにはセキュリティ関連機能を改善する多層防御の変更が含まれています。

Microsoft Word 2010 をインストールしています。なぜ、3114554 更新プログラムが提供されないのですか?  
更新プログラム 3114554 は、特定の構成の Microsoft Office 2010 を実行しているシステムにのみ適用されます。一部の構成にはこの更新プログラムは提供されません。

「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」の表に影響を受けるとして特に記載されていないソフトウェアに対して、この更新プログラムが提供されます。なぜ、この更新プログラムが提供されるのですか?
更新プログラムが、複数の Microsoft Office 製品間で共有されているか同じ Microsoft Office 製品の複数のバージョン間で共有されているコンポーネントに存在する、脆弱性の影響を受けるコードに対応する場合、その更新プログラムは、脆弱性の影響を受けるコンポーネントが含まれるすべてのサポートされる製品およびバージョンに適用可能であると見なされます。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2007 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2007 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2007、Microsoft Excel 2007、Microsoft Visio 2007、Microsoft 互換機能パック、Microsoft Excel Viewer、その他の Microsoft Office 2007 製品に適用される可能性があります。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2010 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2010 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2010、Microsoft Excel 2010、Microsoft Visio 2010、Microsoft Visio Viewer、その他の Microsoft Office 2010 製品に適用される可能性があります。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2013 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2013 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2013、Microsoft Excel 2013、Microsoft Visio 2013、その他の Microsoft Office 2013 製品に適用される可能性があります。

複数の Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性

Microsoft Office ソフトウェアでメモリ内のオブジェクトが適切に処理されない場合に、複数のリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこれらの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードが実行される可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Office ソフトウェアの影響を受けるバージョンで、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。CVE-2016-0010 に関して、プレビュー ウィンドウはこの脆弱性に対する攻撃の経路になりますので、ご注意ください。電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工したファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオでは、攻撃者は、この脆弱性の悪用を意図したファイルを含む Web サイトをホストする (またはユーザーが提供するコンテンツを受け入れるかホストする侵害された Web サイト利用する) 可能性があります。しかし、いかなるケースでも、攻撃者はユーザーに Web サイトを見るよう強制することはできません。その代わり、通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、ユーザーにリンクをクリックさせ、特別に細工されたファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。この更新プログラムは、Office がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性

CVE-2016-0010

なし

なし

Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性

CVE-2016-0035

あり

なし

 

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

複数の Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス

アクセス制御ポリシー (ACP) の構成設定が正しく適用されない場合、Microsoft SharePoint に複数のセキュリティ機能のバイパスが存在します。

このバイパスを悪用するために、攻撃者が、SharePoint サイト上で、通常は SharePoint サイト管理者のみが追加できるスクリプトを Web パーツに追加し、SharePoint サイトにアクセスしているユーザーのコンテキストでクロスサイト スクリプト攻撃のためにその Web パーツを使用する可能性があります。攻撃者がこのバイパスを利用すると、許可されないコンテンツを読み取り、さらにアクセス許可の変更、コンテンツの削除、悪意のあるコンテンツのユーザーのブラウザーへの挿入などの操作を SharePoint サイト上でユーザーとして実行できる可能性があります。この更新プログラムは、ACP 構成設定が正しく適用されるようにすることによってこのバイパスを解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス

CVE-2016-0011

なし

なし

Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス

CVE-2015-6117

あり

なし

Microsoft Office ASLR バイパス – CVE-2016-0012

Microsoft Office が Address Space Layout Randomization (ASLR) セキュリティ機能を使用していない場合にセキュリティ機能のバイパスが存在します。その結果、攻撃者が、特定のコール スタック内の特定のインストラクションのメモリ オフセットを、かなりの確率で予想できるようになります。これを悪用することに成功した攻撃者は、広い範囲の脆弱性からユーザーを保護する Address Space Layout Randomization (ASLR) セキュリティ機能をバイパスする可能性があります。セキュリティ機能のバイパス自体では、任意のコードが実行されることはありません。ただし、攻撃者はこの ASLR バイパスを、リモートでコードが実行される脆弱性など別の脆弱性と組み合わせて使用し、標的となるシステムにおいてより信頼性の高い方法で任意のコードを実行する可能性があります。

Web 閲覧のシナリオでは、攻撃者が ASLR バイパスを悪用するには、ユーザーがログオンし、影響を受けるバージョンの Microsoft Office を実行することが必要条件となります。その後でユーザーが悪意のあるサイトを参照する必要があります。このため、ワークステーションまたはターミナル サーバーなど、Web ブラウザーを頻繁に使用するコンピューターが、最も ASLR バイパスの危険にさらされる可能性があります。管理者がユーザーにサーバー上での閲覧および電子メールの読み取りを許可している場合、影響を受ける可能性が増加します。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。この更新プログラムは、影響を受けるバージョンの Microsoft Office が ASLR セキュリティ機能を適切に実装できるようにすることで ASLR バイパスを解決します。

マイクロソフトは、協調的なバイパスの公開を通じてこのバイパスに関する情報を得ました。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこのバイパスを悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2016/01/13): このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2016/01/14): CVE-2016-0010 に関して、プレビュー ウィンドウはこの脆弱性に対する攻撃の経路であることを明示しました。
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