マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-011 - 緊急

Microsoft Edge 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3134225)

公開日:2016 年 2 月 10 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Edge の脆弱性を解決します。最も深刻な脆弱性が悪用された場合、ユーザーが特別に細工された Web ページを Microsoft Edge を使用して表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムは、Windows 10 上の Microsoft Edge について、深刻度が「緊急」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

この更新プログラムは次の方法で脆弱性を解決します。

  • Microsoft Edge が HTTP 応答を解析する方法を修正する
  • Microsoft Edge でのメモリ内のオブジェクトの処理方法を変更する
  • 影響を受けるバージョンの Microsoft Edge が ASLR セキュリティ機能を正常に実装できるようにする

脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3134225 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

オペレーティング システム

コンポーネント

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Microsoft Edge

Windows 10 for 32-bit Systems [1]
(3135174)

Microsoft Edge

リモートでコードが実行される

緊急

3124266

Windows 10 for x64-based Systems [1]
(3135174)

Microsoft Edge

リモートでコードが実行される

緊急

3124266

Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems [1]
(3135173)

Microsoft Edge

リモートでコードが実行される

緊急

3124263

Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems [1]
(3135173)

Microsoft Edge

リモートでコードが実行される

緊急

3124263

[1]Windows 10 の更新プログラムは累積的です。セキュリティ以外の更新プログラムに加えて、今月のセキュリティ リリースと共に出荷されたすべての Windows 10 に影響を与える脆弱性のセキュリティ修正プログラムも含まれます。これらの更新プログラムは、Microsoft Update カタログを介して入手可能です。

注: Windows Server Technical Preview 4 が影響を受けます。これらのオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、2 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

深刻度の評価および影響の表で、「緊急」、「重要」、および「警告」という値が明記されている場合、それらは深刻度の評価を示します。詳細については、セキュリティ情報の深刻度評価システムを参照してください。表内で使用される次のキーで示される省略形は、最も大きな影響があることを示しています。

省略形

最も大きな影響

RCE

リモートでコードが実行される

EoP

特権の昇格

ID

情報漏えい

SFB

セキュリティ機能のバイパス

 

脆弱性の深刻度の評価および影響

CVE 番号

脆弱性のタイトル

Microsoft Edge

CVE-2016-0060

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

Windows クライアント
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2016-0061

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

Windows クライアント
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2016-0062

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

Windows クライアント
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

CVE-2016-0077

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

Windows クライアント:
重要/なりすまし

Windows サーバー:
注意/なりすまし

CVE-2016-0080

Microsoft Edge ASLR バイパス

Windows クライアント:
重要/SFB

Windows サーバー:
注意/SFB

CVE-2016-0084

Microsoft Edge のメモリ破損の脆弱性

Windows クライアント
緊急/RCE

Windows サーバー:
警告/RCE

Microsoft Browser のなりすましの脆弱性 - CVE-2016-0077

Microsoft ブラウザーが HTTP 応答を正しく解析しない場合になりすましの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ユーザーを誘導して特別に細工された Web サイトにリダイレクトする可能性があります。特別に細工された Web サイトは、なりすましたコンテンツを表示したり、Web サービスの他の脆弱性を利用した攻撃に連結させたりする可能性があります。

この脆弱性の悪用には、ユーザーが特別に細工された URL をクリックする必要があります。電子メールの攻撃シナリオでは、ユーザーに URL をクリックさせる誘導の試行で、攻撃者は特別に細工した URL を含む電子メール メッセージをユーザーに送信する可能性があります。

Web ベースの攻撃シナリオでは、攻撃者は、ユーザーには正当な Web サイトであるかのように表示される、特別に細工された Web サイトをホストする可能性があります。ただし、攻撃者は、特別に細工された Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、ユーザーに特別に細工された Web サイトにアクセスさせ、Web サイトのコンテンツを操作させることが攻撃者にとっての必要条件となります。この更新プログラムは Microsoft Edge が HTTP 応答を解析する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft ブラウザーのなりすましの脆弱性

CVE-2016-0077

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

Microsoft Edge ASLR バイパスの脆弱性 – CVE-2016-0080

特定のウィンドウ メッセージをディスパッチするときに例外を処理する方法の結果として Microsoft Edge にセキュリティ機能のバイパスの脆弱性が存在します。これにより、攻撃者がアドレス空間のレイアウトを調べて、Address Space Layout Randomization (ASLR) をバイパスさせることができます。ASLR バイパスの脆弱性自体では、任意のコードが実行されることはありません。ただし、攻撃者はこの ASLR バイパスの脆弱性を、リモートでコードが実行される脆弱性など別の脆弱性と組み合わせて使用し、標的となるシステムにおいて任意のコードを実行する可能性があります。

攻撃者が ASLR バイパスの脆弱性を悪用するには、ユーザーがログオンし、影響を受けるバージョンの Microsoft Edge を実行することが必要条件となります。その後でユーザーが悪意のあるサイトを参照する必要があります。この更新プログラムは、Microsoft Edge が特定のウィンドウ メッセージをディスパッチするときに例外を正しく処理できるようにすることで ASLR バイパスの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft Edge ASLR バイパス

CVE-2016-0080

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

複数の Microsoft Edge のメモリ破損の脆弱性

Microsoft Edge がメモリ内のオブジェクトに不適切にアクセスする場合に、リモートでコードが実行される複数の脆弱性が存在します。これらの脆弱性では、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行するような方法で、メモリを破損する可能性があります。

攻撃者は Microsoft Edge を介してこれらの脆弱性を悪用することを目的として特別に細工した Web サイトをホストし、その Web サイトを表示するようにユーザーを誘導する可能性があります。また、攻撃者は、脆弱性を悪用する可能性のある特別な細工がされたコンテンツを追加することによって、侵害された Web サイトとユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れるまたはホストする Web サイトを悪用する可能性もあります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、または電子メールで送信された添付ファイルを開かせることにより、ユーザーに操作を実行させることが攻撃者にとっての必要条件となります。

攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしているときに、攻撃者によりこれらの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。この更新プログラムは、Microsoft Edge がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を排除します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

CVE-2016-0060

なし

なし

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

CVE-2016-0061

なし

なし

Microsoft ブラウザーのメモリの破損の脆弱性

CVE-2016-0062

なし

なし

Microsoft Edge のメモリ破損の脆弱性

CVE-2016-0084

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開の詳細については、ここで参照されているマイクロソフト サポート技術情報の「概要」を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2016/02/10): このセキュリティ情報ページを公開しました。
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