マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-016 - 重要

特権の昇格に対処する WebDAV 用のセキュリティ更新プログラム (3136041)

公開日:2016 年 2 月 10 日

バージョン: 1.0

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の脆弱性を解決します。この脆弱性により、攻撃者が Microsoft WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) クライアントを使用して、特別に細工した入力をサーバーに送信した場合に、特権が昇格される可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 については深刻度が「重要」、Windows 8.1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1、および Windows 10 については深刻度が「警告」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」セクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、WebDAV がメモリを検証する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3136041 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、2 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

WebDAV の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-0051

置き換えられる更新プログラム*

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 [1]
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 [1]
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 [1]
(3124280)

重要 
特権の昇格

MS15-008 の 3019215

Windows 8.1

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3124280)

警告 
サービス拒否

MS15-008 の 3019215

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3124280)

警告 
サービス拒否

MS15-008 の 3019215

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012 [1]
(3124280)

警告 
サービス拒否

MS15-008 の 3019215

Windows Server 2012 R2 [1]
(3124280)

警告 
サービス拒否

MS15-008 の 3019215

Windows RT 8.1

Windows RT 8.1[2]
(3124280)

警告 
サービス拒否

MS15-008 の 3019215

Windows 10

Windows 10 for 32-bit Systems[3]
(3135174)

警告 
サービス拒否

3124266

Windows 10 for x64-based Systems[3]
(3135174)

警告 
サービス拒否

3124266

Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems[3]
(3135173)

警告 
サービス拒否

3124263

Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems[3]
(3135173)

警告 
サービス拒否

3124263

[1] サーバーは Desktop Experience がインストールされている場合にのみ影響を受けます。

[2] この更新プログラムは、Windows Update を介してのみ入手可能です。

[3]Windows 10 の更新プログラムは累積的です。セキュリティ以外の更新プログラムに加えて、今月のセキュリティ リリースと共に出荷されたすべての Windows 10 に影響を与える脆弱性のセキュリティ修正プログラムも含まれます。この更新プログラムは、Windows Update カタログを介して入手可能です。

注: Windows Server Technical Preview 4 が影響を受けます。これらのオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

WebDAV の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-0051

Microsoft WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) クライアントには、WebDAV が入力を不適切に検証する場合に、特権が昇格される脆弱性が存在します。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者により昇格されたアクセス許可で任意のコードが実行される可能性があります。

この脆弱性の悪用には、攻撃者はまずシステムにログオンする必要があります。次に、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図して特別に細工したアプリケーションを実行し、影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。

主にワークステーションとサーバーに、この攻撃の脆弱性が存在します。この更新プログラムは、WebDAV が入力を検証する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

WebDAV の特権の昇格の脆弱性

CVE-2016-0051

なし

なし

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • WebDAV ドライバーを無効にする

     

    : レジストリ エディターを正しく使用しなかった場合、オペレーティング システムの再インストールが必要となる深刻な問題が起こる可能性があります。マイクロソフトはレジストリ エディターを正しく使用しなかったことが原因となる問題について保証することはできません。レジストリ エディターは、お客様各自の責任において使用してください。レジストリの編集方法に関する情報は、レジストリ エディター (Regedit.exe) の "キーおよび値を変更する" ヘルプ トピックを参照してください。または Regedt32.exe の "レジストリ情報の追加と削除" および "レジストリ情報の編集" ヘルプ トピックを参照してください。

     

    対話的な方法:

    1. レジストリ エディターを開きます。
    2. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。  
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MRxDAV
      
    3. [ファイル] メニューをクリックし、[エクスポート] を選択します。
    4. [レジストリ ファイルのエクスポート] ウィンドウで、「MRxDAV_configuration_backup.reg」と入力し、[保存] をクリックします。
    5. レジストリ エディターで、[Start] という名前の DWORD 値をダブルクリックし、[] データ フィールドを「4」に変更して、[OK] をクリックします。
    6. レジストリ エディターを終了し、システムを再起動します。

     

    管理された適用スクリプトを使用する:

    1. 次の管理された適用スクリプト コマンドを使用して、WebDAV レジストリ キーのバックアップ コピーを作成します。
      regedit /e MRxDAV_configuration_backup.reg HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MRxDAV
      
    2. 次のテキストを .REG の拡張子でファイルに保存します (例: "Disable_MRxDAV.reg")。
      Windows Registry Editor Version 5.00[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MRxDAV]"Start"=dword:00000004
      
    3. 対象のシステムで次のコマンドを使用して、前の手順で作成したレジストリ スクリプトを実行します。
      Regedit /s Disable_MRxDAV.reg
      
    4. コンピューターを再起動します。

     

    回避策の影響:  この回避策を適用すると、Windows での WebDAV の組み込みサポートに依存するアプリケーションは、WebDAV 共有 (SharePoint サイトなど) にアクセスできなくなります。独自の WebDAV サポートを提供するアプリケーションは (Microsoft Office アプリケーションの一部のバージョンなど)、影響を受けません。

     

    回避策の解除方法:

    対話的な方法:

    1. レジストリ エディターを開きます。
    2. [ファイル] メニューをクリックして、[インポート] を選択します。
    3. [レジストリ ファイルのインポート] ダイアログ ボックスで、"MRxDAV_configuration_backup.reg" を選択して、[開く] をクリックします。
    4. コンピューターを再起動します。

     

    管理された適用スクリプトを使用する:

    昇格されたコマンド プロンプトで次のコマンドを実行してレジストリを元の状態に戻した後、システムを再起動します。

    
                            Regedit /s MRxDAV_configuration_backup.reg
                          
    

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2016/02/10):このセキュリティ情報ページを公開しました。

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