マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-077 - 重要

WPAD 用のセキュリティ更新プログラム (3165191)

公開日:2016 年 6 月 15 日 | 最終更新日:2016 年 8 月 10 日

バージョン: 1.3

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の脆弱性を解決します。これらの脆弱性のうち、最も深刻な脆弱性が悪用された場合、Web プロキシ自動検出 (WPAD) プロトコルが対象のシステム上の脆弱なプロキシ検出プロセスにフォール バックすると、特権が昇格される可能性があります。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているリリースの Microsoft Windows について、深刻度が「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」のセクションを参照してください。

この更新プログラムは、Windows が内部でプロキシ検出と WPAD 自動プロキシ検出を処理する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3165191 を参照してください。

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受ける各ソフトウェアの深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、6 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。

オペレーティング システム

Windows WPAD の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-3213

Windows WPAD のプロキシ検出の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-3236

NetBIOS スプーフィングの脆弱性 - CVE-2016-3299

置き換えられる更新プログラム*

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows 8.1

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2012 R2
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows RT 8.1

Windows RT 8.1[1]
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows 10

Windows 10 for 32-bit Systems [2]
(3163017)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

3156387

Windows 10 for x64-based Systems [2]
(3163017)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

3156387

Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems [2]
(3163018)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

3156421

Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems [2]
(3163018)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

3156421

Server Core インストール オプション

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール)
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2012 (Server Core インストール)
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

Windows Server 2012 R2 (Server Core インストール)
(3161949)

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

重要
特権の昇格

なし

[1] この更新プログラムは、Windows Update を介してのみ入手可能です。

[2]Windows 10 の更新プログラムは累積的です。今月のセキュリティ リリースには、セキュリティ以外の更新プログラムに加えて、Windows 10 に影響する脆弱性のすべてのセキュリティ修正プログラムが含まれています。これらの更新プログラムは、Microsoft Update カタログを介して入手できます。

注: Windows Server 2016 Technical Preview 5 が影響を受けます。このオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

このセキュリティ情報に記載されている CVE-2016-3213 から保護するために、他に実行するべき手順はありますか?
はい。このセキュリティ情報で説明されている CVE-2016-3213 用のセキュリティ更新プログラムはシステムを完全に保護できません。この脆弱性から完全に保護するには、MS16-063 の累積的な更新プログラム 3160005 もインストールする必要があります。

この更新プログラムをインストールした後の動作の変更について、知っておくべきことはありますか? 
はい。この更新プログラムにより、自動プロキシ検出および NetBIOS の動作に変更が生じ、SMB、WPAD ベースのプロキシ検出などさまざまなシナリオに影響を与える可能性があります。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3165191 を参照してください。

Windows WPAD の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-3213

Web プロキシ自動検出 (WPAD) プロトコルが脆弱なプロキシ検出プロセスにフォール バックする場合、Microsoft Windows に特権の昇格の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、対象のシステムでセキュリティをバイパスして特権を昇格する可能性があります。

この脆弱性を悪用するために、攻撃者が WPAD の NetBIOS 名の要求に応答する可能性があります。この更新プログラムは、Windows がプロキシの検出を処理する方法を修正することで、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Windows WPAD の特権の昇格の脆弱性

CVE-2016-3213

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • WINS/NetBT 名前解決を無効にする
    1. [ネットワーク接続] を開きます。
    2. 静的に構成する対象であるローカル エリア接続をクリックして、[ファイル] メニューから [プロパティ] をクリックします。
    3. コンポーネントの一覧で、[インターネット プロトコル (TCP/IP)] をクリックし、[プロパティ] をクリックします。
    4. [詳細設定] をクリックし、[WINS] タブをクリックして、[NetBIOS over TCP/IP を無効にする] をクリックします。

      DHCP オプションの種類により NetBIOS 構成を選択的に有効または無効にできる DHCP サーバーを使用している場合、オプションで、[DHCP サーバーから NetBIOS 設定を使用する] を選択することもできます。

  • ホスト ファイルのエントリを使用して WPAD を停止する
    1. 管理者として、次の場所にあるホスト ファイルを開きます。%systemdrive%\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
    2. ホスト ファイルで WPAD 用の次のエントリを作成します。255.255.255.255 wpad

     

    回避策の影響 自動プロキシ検出が機能しなくなります。このため、Internet Explorer などの一部のアプリケーションで Web サイトを適切に読み込むことができなくなります。

    回避策の解除方法:

    1. 管理者として、次の場所にあるホスト ファイルを開きます。%systemdrive%\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
    2. ホスト ファイルで WPAD 用の次のエントリを削除します。255.255.255.255 wpad

Windows WPAD のプロキシ検出の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2016-3236

Microsoft Windows で Web プロキシ自動検出 (WPAD) プロトコル メソッドを使用して特定のプロキシ検出シナリオを不適切に処理する場合に、特権の昇格の脆弱性が存在します。この脆弱性を悪用した場合、攻撃者は、十分な権限のないネットワーク トラフィックにアクセスしてそれを制御する可能性があります。この更新プログラムは、Windows の WPAD 自動プロキシ検出を修正することにより、この脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

Windows WPAD のプロキシ検出の特権の昇格の脆弱性

CVE-2016-3236

あり

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • ホスト ファイルのエントリを使用して WPAD を停止する
    1. 管理者として、次の場所にあるホスト ファイルを開きます。%systemdrive%\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
    2. ホスト ファイルで WPAD 用の次のエントリを作成します。255.255.255.255 wpad

     

    回避策の影響 自動プロキシ検出が機能しなくなります。このため、Internet Explorer などの一部のアプリケーションで Web サイトを適切に読み込むことができなくなります。

    回避策の解除方法:

    1. 管理者として、次の場所にあるホスト ファイルを開きます。%systemdrive%\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
    2. ホスト ファイルで WPAD 用の次のエントリを削除します。255.255.255.255 wpad

 

NetBIOS スプーフィングの脆弱性 - CVE-2016-3299

NetBIOS が応答を不適切に処理する場合に、Microsoft Windows に特権の昇格を可能にするスプーフィングの脆弱性が存在します。この脆弱性を悪用した場合、攻撃者は、ネットワーク トラフィックをハイジャックしたり、拡張保護モード (EPM) ではないブラウザーまたはアプリケーション コンテナーで信頼されないコンテンツをレンダリングする可能性があります。

この脆弱性を悪用するために、ローカル ネットワークにシステムが接続されている攻撃者は、ユーザーに攻撃者のシステムが信頼できるネットワーク デバイスであると信じこませようとする可能性があります。この更新プログラムは、NetBIOS が応答を検証する方法を更新することにより、この脆弱性を解決します。

脆弱性のタイトル

CVE 番号

一般に公開

悪用

NetBIOS スプーフィングの脆弱性

CVE-2016-3299

なし

なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

  • V1.0 (2016/06/15): このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2016/06/23): このセキュリティ情報のページを更新し、更新プログラムに関する FAQに更新プログラムをインストールした後の動作の変更について追記しました。これは、情報のみの変更です。
  • V1.2 (2016/07/14): このセキュリティ情報のページを更新し、CVE-2016-3213 および CVE-2016-3236 の回避策を修正しました。これは、情報のみの変更です。すでに正常に更新プログラムをインストールされたお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。
  • V1.3 (2016/08/10): このセキュリティ情報のページを更新し、脆弱性 CVE-2016-3299 を追加しました。これは情報のみの変更です。既に正常に更新プログラムをインストールされたお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。

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