限定的な高可用性の関連トポロジ
トピックの最終更新日: 2012-10-13
限定的な高可用性の関連トポロジは、最小費用で Microsoft Lync Server 2010 通信ソフトウェア機能を展開したい組織用です。 通常、次の図に示される特定のトポロジは、別途 Standard Edition サーバーを追加することでさらに多くのユーザーをサポートできますが、5,000 またはそれ以下の ユーザーを擁する組織に推奨されます。
限定的な高可用性の関連トポロジ
Active Directory 展開。 すべての Lync Server 展開は 1 つの Active Directory フォレストに存在します。 このトポロジでは、顧客は子ドメイン ( retail.contoso.com) で Lync Server を展開しています。
音声 パイロット。 この図に表示されている正確なトポロジを使用している組織は、現在 Lync Server のエンタープライズ VoIP 機能のパイロット プログラムを実行しています。 一部のユーザーは、唯一の音声ソリューションとして Lync Server を使用しています。
エンタープライズ VoIP を完全に展開し、PBX システムを削除する場合、2 つ目の Standard Edition サーバーを展開するか、あるいはフロント エンド プールを削除することで、音声ソリューションに対して高可用性を提供する必要があります。 実働環境にエンタープライズ VoIP を展開しない場合のみ、この図に示されているように 1 つの Standard Edition トポロジをお勧めします。 電話をかけることができる状態であるということは、ほとんどすべての組織にとって必要不可欠です。電話ソリューションとしてエンタープライズ VoIP を使用する場合は、高可用性を提供する必要があります。
もう 1 台の Standard Edition サーバーを追加可能。 1 台の Standard Edition サーバーで最大 5,000 ユーザーをサポートできます。それ以上のユーザー数をサポートする必要がある場合、またはエンタープライズ VoIP のある程度の高可用性を (最小費用で) 提供する場合は、このトポロジに Standard Edition サーバーをもう 1 台追加できます。
真の高可用性を持つソリューションが必要な場合は、Enterprise Edition を展開し、フロント エンド プールを配置する必要があります。 2 台の Standard Edition サーバーを擁することにより、万一 2 台のサーバーのうちの 1 台がダウンした場合でもエンタープライズ VoIP 機能は維持されますが、フロント エンド プールは、その他の Lync Server 機能のためのサービスでさらに優れた継続性を提供します。
ブランチ サイトの存続性。 この組織は、一部のブランチ サイト ユーザーと共に、エンタープライズ VoIP パイロットを実行しています。ブランチ オフィスはセントラル サイトにつながる回復可能なワイドエリアネットワーク (WAN) リンクを持たないので、そこでは存続可能ブランチ アプライアンスが展開されています。これが展開されている場合、WAN リンクがダウンした場合でも、ブランチ サイトのユーザーは通話 (社内通話および PSTN 通話の両方) を発信および受信でき、ボイス メール機能は維持され、2 パーティーのインスタント メッセージング (IM) で通信できます。また、WAN リンクが使用不可能なときでも、ユーザーを認証できます。
エッジ サーバー展開推奨。 内部 IM、プレゼンスおよび会議機能に必須ではありませんが、小規模な展開であってもエッジ サーバーの展開をお勧めします。 現在組織のファイアウォール外にいるユーザーにサービスを提供するため、エッジ サーバーを展開することで Lync Server 投資を最大限生かすことができます。 次の利点があります。
組織のユーザーは、在宅勤務の場合、または外出中の場合でも、Lync Server 機能を利用できます。
ユーザーは、外部ユーザーを会議に参加するように招待できます。
パートナー、ベンダー、または顧客の組織もまた Lync Server を使用している場合、その組織とフェデレーション関係を結ぶことができます。 その結果、Lync Server 展開がそのフェデレーション組織のユーザーを認識し、よりよい協力関係が可能になります。
ユーザーは、Windows Live、AOL、Yahoo! のいずれかまたはすべてを含むパブリック IM サービスのユーザーとインスタント メッセージを交換できます。Windows Live、AOL、および Yahoo! とのパブリック IM 接続には、個別のライセンスが必要な場合があります。
Lync Server XMPP ゲートウェイも展開する場合、Google Talk、Jabber のような Extensible Messaging and Presence Protocol (XMPP) を使用するプロバイダーおよびサーバーのユーザーとインスタント メッセージを交換可能にできます。
注: XMPP を使用するには、XMPP ゲートウェイをインストールする必要があります。XMPP ゲートウェイは、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=204552&clcid=0x411) からダウンロードできます。XMPP ゲートウェイをインストールした後、修正プログラムをインストールする必要があります。この修正プログラムは、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=204561&clcid=0x411 からダウンロードできます。