レター読者の皆さんからの声

Windows リンカ

2008 年 9 月号に掲載された Raymond Chen 氏の Windows 秘話コラム「電源が入っていない Windows 95」への意見ですが、Windows リンカについての説明で一部正しくない記述があると思います。Windows リンカは、Convergent Technologies によって初めて開発されました。このリンカを使用して処理結果を画面に出力すると、GW という文字が表示されます。これは、このリンカを作成した Greg Walsh というプログラマのイニシャルです。コード内で異なる部分は、署名とチェックサムでした。
—Ken W

VMM と VMware Virtual Center

VMware 管理者として、2008 年 10 月号の「VMM 2008 を使用して仮想環境を管理する」は興味深い内容でした。Virtual Machine Manager (VMM) で VMware システムの管理がサポートされるのは非常にすばらしいことですが、この記事では重要なことが説明されていませんでした。それは、VMM が VMware Virtual Center に置き換わるソリューションであるかどうかです。引き続き VMware から VMotion のサポートなどの VMware 機能を使用するためのライセンスを購入する必要があるのか、それとも VMM では VMware ソフトウェアを使用しなくても VMotion を使用できるのか、教えてください。
—George H

VMware 環境では、VMM は Virtual Center インフラストラクチャを補完するコンポーネントとして機能し、Virtual Center コンソールの代わりに使用できます。ただし、VMM で VMware ホストを管理するには、Virtual Center サーバーが必要です。VMM は、VMware ホストと直接通信していくつかの機能を提供しますが、VMotion を含むほとんどの機能は Virtual Center サーバーを必要とします。また、VMM では、Distributed Resource Scheduler (DRS) や VMotion など、Virtual Center では提供されない VMware 固有の機能は使用できません。VMM で VMotion を使用するには、Virtual Center 用に VMotion のライセンスを購入する必要があります。
—Edwin Yuen (System Center VMM の Windows 企業管理部門所属のテクニカル プロダクト マネージャ)

デュアル コアとクアッド コア

HenrikWalther 氏がプロセッサ コアについて説明した 2008 年 9 月号の Exchange Queue & A コラムを拝見しました。また、この記事の後に、デュアル コア プロセッサの説明のみが記載された「プロセッサとメモリの構成の計画」にも目を通しました。

個人的に関心があるのは、クアッド コア プロセッサを使用すると、コラムの情報とは異なる結果が生じるのかということです。コラムに記載されていたメールボックス サーバーのパフォーマンス低下の原因は、サーバーに搭載されているプロセッサ ソケットの数 (4 ソケット x デュアル コア = 8 プロセッサ コア) にあるのでしょうか。クアッド コア テクノロジを使用するとこの結果が変化するのか、また、1 つのソケットにクアッド コアを取り付ければ、2 つのソケットにデュアル コアを取り付けて Exchange 2007 を構成した場合と同様のパフォーマンスが得られるのか、教えてください。
—Scott M

Exchange Server 2007 にクアッド コア プロセッサを使用すると、非常に有効に機能します。通常、Exchange 2007 メールボックス サーバーの仕様を決定するときは、2 基のクアッド コアの使用を検討します。この仕様により、非常に高いパフォーマンスが得られます。4 基のデュアル コアを使用することもできますが、前者との違いにはほとんど気付かないでしょう。

3 基のクアッド コア プロセッサや 5 基のデュアル コア プロセッサなど、合計で 8 個を超えるコア (プロセッサではありません) を使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
—Henrik Walther、コラムニスト (「Exchange Queue & A」担当)

管理者パスワード

2008 年 9 月号の「共有アカウントのパスワード管理について」を拝見しました。管理者アカウントは必ず無効にしていますが、なぜそのパスワードを管理する必要があるのでしょうか。
—Karen H

Windows では、管理者アカウントを無効にしても、そのアカウントを使用できます。このことは、「Administrator アカウントを無効にした後でコンピュータにアクセスする方法」で詳しく説明されています。この記事の対象製品は Windows Server 2003 ですが、記載されている情報は他の Windows オペレーティング システムにも当てはまります。

また、アカウントを無効にしても、セーフ モードでのアクセスを実行することなく、いつでもそのアカウントを再度有効にできます。この操作は、システム上のアカウントを管理する権限が与えられていれば、どのユーザーでも行うことができます。グループ ポリシー オブジェクト (GPO) を使用してアカウントを無効にした場合でも、そのアカウントを再度有効にできます。さらに、グループ ポリシーを (既定の設定で) 使用した場合、クライアントの設定が更新されるまでに最大 120 分かかることがあります。
—Chris Stoneff

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