ヒント:Windows 7 で専用のシステム情報ツールを使用してシステムについて詳しく調べる

Windows には、システム構成の詳細を完全にインベントリするために、さまざまなレベルの技術的な情報を提供する 3 つのツールが用意されています。ここでは、その 3 つのツールを紹介します。

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Systeminfo
Systeminfo.exe は、Windows のバージョン、BIOS、プロセッサ、メモリ、ネットワーク構成、および少しの難解な項目についての情報を表示するコマンド ライン ユーティリティです。このユーティリティを使用すると、1 つのデータベースにすべてのネットワーク コンピューターの情報を簡単に収集できます。

Systeminfo を実行するには、コマンド プロンプト ウィンドウを起動し、「systeminfo」と入力して Enter キーを押します。Systeminfo では、情報は一覧形式で表示されるだけでなく、他のプログラムで情報を処理する場合に便利な、table (固定幅の列) と csv (コンマ区切り値) の 2 つの形式が用意されています。これらの形式のいずれかを使用するには、コマンドに /fo スイッチを追加して、table パラメーターまたは csv パラメーターを指定します。また、出力をファイルにリダイレクトする必要があります。たとえば、info.csv という名前のファイルにコンマ区切り形式で情報を格納するには、次のコマンドを実行します。

systeminfo /fo csv > info.csv

/s スイッチを使用すると、ネットワーク上の他のコンピューターに関するシステム情報を取得できます (使用中のユーザー名とパスワードが、インベントリするコンピューターのユーザー アカウント名およびパスワードと一致しない場合は、/u スイッチと /p スイッチを追加して、承認されたユーザー アカウント名とパスワードを指定する必要があります)。ネットワーク上のすべてのコンピューターについての情報を収集したら、作成したファイルを Excel やデータベース プログラムにインポートして、監視や分析に役立てることができます。次のコマンドでは、badlands という名前のコンピューターに関する情報を、元の作成したファイルに追加します。

systeminfo /s badlands /fo csv >> info.csv

Windows Management Instrumentation コマンド ライン ユーティリティ
このツールは、Wmic.exe という実行可能ファイル名の方が知られており、Windows\System32\Wbem フォルダーにあります。Wmic は、ハードウェア、システム構成の詳細、およびユーザー アカウントについて膨大な量の情報を提供するツールです。 コマンド プロンプトで「wmic」と入力すると、Windows Management Instrumentation コマンド ライン ユーティリティがコンソール モードで起動します。そこでコマンドを入力して、出力をインタラクティブに確認できます。出力の種類を制限する、グローバル スイッチやグローバル エイリアスを追加すると、コマンド プロンプト ウィンドウで出力を確認したり、出力をファイルにリダイレクトすることができます。たとえば、「wmic qfe list brief /format:htable > %temp%\hotfix.html」というコマンドを実行すると、整然とフォーマットされた HTML ファイルが生成されます。Internet Explorer でファイルを開くと、現在のシステムにインストールされているすべての更新プログラムの一覧を確認できます。Wmic の完全な構文を確認するには、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「wmic –?」と入力します。

システム情報
Msinfo32.exe という実行可能ファイル名で呼ばれることが多いシステム情報は、技術屋にとってありがたいツールです。このツールでは、システムのハードウェアとソフトウェアに関するすべての種類の情報が、検索機能を含む、必要最低限の機能を備えたウィンドウで提供されます。このツールでは、特定の情報を検索したり、情報を保存したり、他のコンピューターについての情報を表示したりすることができます。また、システムの変更点を一覧形式で確認することもできます。

システム情報は、エクスプローラーや MMC コンソールと同じように操作できます。左ウィンドウでカテゴリをクリックすると、右ウィンドウに内容が表示されます。特定の情報を検索するには、[システム情報] ウィンドウ下部にある [検索文字列] ボックスを使用します ([検索文字列] ボックスが表示されていない場合は、[編集] メニューの [検索を閉じる] をクリックします)。検索は、基本的な機能ですが便利な機能です。ただし、検索機能を使用する際には、次の 2 点について注意してください。

  • [検索文字列] ボックスに文字列を入力して新しく検索を開始する場合、検索は、現在選択している部分からではなく、検索範囲の先頭から開始されます ([選択したカテゴリのみ] チェック ボックスをオンにしていない場合、名前空間全体が検索対象になります)。
  • [カテゴリの名前だけ検索する] チェック ボックスをオンにすると、左ウィンドウに表示されている情報のみが検索対象になります。このチェック ボックスをオフにすると、両方のウィンドウですべてのテキストが検索されます。

出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年)

その他のヒント

Windows 7 やその他のマイクロソフト テクノロジに関するヒントについては、TechNet Magazine Tip ライブラリ (英語) を参照してください。