管理環境の言語サポート

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-12-06

Microsoft Exchange Server 2007 では、その管理環境全体がさまざまな言語でローカライズされています。管理者は、希望する言語版のユーザー インターフェイスを使用して Exchange 2007 をセットアップおよび管理できます。ここでは、Exchange 2007 で管理者が使用できる言語サポートについて説明します。

サポートされている言語

表 1 に、Exchange Server 2007 RTM (Release To Manufacturing) で使用できる言語を示します。

表 1   Exchange Server 2007 の RTM (Release To Manufacturing) 版でサポートされている言語

注 :
Exchange Server 2007 には、Microsoft Exchange Server 2003 では含まれていなかったポルトガル語 (ブラジル) とロシア語の 2 つの新しい言語が追加されています。

Exchange Server 2007 各国語版の管理環境とオペレーティング システム要件

Exchange Server 2007 の管理環境全体を特定の言語で使用するには、まず当該言語版の Microsoft Windows Server 2003 をインストールし、次に同じ言語版の Exchange 2007 をインストールする必要があります。たとえば、フランス語版の Exchange Server 2007 を使用するのであれば、オペレーティング システムとして、フランス語版の Windows Server 2003 をインストールする必要があります。

Windows Server 2003 (64 ビット) では、Service Pack 2 で他の言語のリリースが予定されています。その時点では、Exchange Server 2007 のすべての言語で完全にローカライズされた操作環境がサポートされます。ロシア語とポルトガル語 (ブラジル) もサポートされます。

Exchange Server 2007 をインストールする前に、英語版の Windows Server 2003 の上に希望する言語の Windows Server 2003 を指定して Multilingual User Interface Pack (MUI) をインストールすることができます。ただし、操作環境のローカライズは一部のみしか行われないため勧めできません。Windows Server 2003 の Multilingual User Interface Pack (MUI) の詳細については、MUI の FAQ (よく寄せられる質問) に関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

以下のセクションでは、Exchange Server 2007 の特定言語版の管理環境を使用するうえでのガイドラインを示します。本番環境には 64 ビット版の Exchange Server 2007 をインストールする必要がありますが、32 ビット版を使用できます。32 ビット版は、本番環境ではサポートされません。しかし、32 ビット プロセッサで Windows Server 2003 または Microsoft Windows XP Professional を運用しているコンピュータには、Exchange の管理ツール (管理コンソール、管理シェル、ヘルプ ファイル) をインストールできます。

Exchange Server 2007 (64 ビット) の各国語版

• 必須オペレーティング システム : Windows Server 2003 (64 ビット) または Windows Server 2003 R2 (64 ビット)
• サポートされている言語 : Windows Server 2003 (64 ビット) および Windows Server 2003 R2 (64 ビット) には、英語版と日本語版があります。Exchange 2007 の残りの言語は、ロシア語とポルトガル語 (ブラジル) を除き、すべて Multilingual User Interface Pack (MUI) でサポートされています。MUI を使用するには、最新のボリューム ライセンス製品表に含まれているポリシーに準拠して、Windows Server 2003 (64 ビット) または Windows Server 2003 R2 (64 ビット) のライセンス権利があらかじめ必要です。ボリューム ライセンス製品表にアクセスし、「Windows Server 2003 x64 Editions Media Election」というセクションを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
• Windows Server 2003 (64 ビット) または Windows Server 2003 R2 (64 ビット) ライセンス権利をお持ちのお客様は、最新のボリューム ライセンス製品表に含まれているポリシーに準拠して、MUI パックを評価目的で入手できます。ボリューム ライセンス製品表にアクセスし、「Windows Server 2003 x64 Editions Media Election」というセクションを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。MUI パックでサポートされている言語を使用するには、まず Windows Server 2003 R2 (64 ビット) の英語評価版をインストールし、次に MUI パックをインストールする必要があります。Windows Server 2003 上に MUI パックをインストールすると、Exchange 2007 の 64 ビット管理環境の一部がドイツ語、フランス語、イタリア語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、またはスペイン語版になります。

注 :
ポルトガル語 (ブラジル) とロシア語の 64 ビット MUI は現在使用できません。これらは、Windows Server 2003 Service Pack 2 のリリースによって使用可能になります。この 2 つの言語で使用できる Exchange Server 2007 (64 ビット) の管理環境は、Service Pack 2 がリリースされるまで存在しません。

注 :
部分的にローカライズされた操作環境では、Exchange 2007 ユーザー インターフェイスの一部のコンポーネントが、MUI の言語ではなく英語で表示されることがあります。たとえば、一部のダイアログ ボックス、エラー、イベントなどです。

表 2 は、Windows Server 2003 Service Pack 1 と MUI を所有するお客様がインストールに使用できる言語ファイルの場所の一覧を示しています。

表 2   Windows Server 2003 Service Pack 1 で使用できる言語パック

Exchange 2007 でサポートされる言語の詳細については、「Exchange 2007 の言語サポート」を参照してください。

Exchange 2007 での .NET Framework 2.0

Exchange Server 2007 をインストールするには, .NET Framework Version 2.0 が必要です。また、サーバーと同じ言語版をインストールする必要があります。「Exchange 2007 の言語サポート」に示されている Microsoft Exchange の 11 種類の言語はすべて .NET Framework 2.0 によってサポートされます。

ヘルプ ドキュメント

Exchange Server 2007 セットアップでは、Exchange Server 2007 を実行しているコンピュータにヘルプ ドキュメント ファイルがコピーされます。セットアップでインストールされるヘルプ ドキュメントの言語は、セットアップが実行された Exchange Server 2007 DVD と同じ言語です。たとえば、ドイツ語版 DVD を使用して Exchange 2007 をインストールした場合、管理者向けヘルプ ファイルはドイツ語でインストールされ、Outlook Web Access エンド ユーザー向けヘルプ ファイルは Outlook Web Access のすべての言語でインストールされます。

ヘルプ ドキュメントには、Outlook Web Access のすべての言語による Outlook Web Access ヘルプ ドキュメントが含まれ、[スタート] メニューから表示できます。

ユニファイド メッセージング言語パックのインストール

Exchange 2007 にユニファイド メッセージング サーバーの役割をインストールすると、サーバーの言語に従って、1 つ以上の既定のユニファイド メッセージング言語パックがインストールされます。その後、Setup.com /addUMlanguagepack コマンドまたは Setup.com /removeUMlanguagepack コマンドを使用して、ユニファイド メッセージングの他の言語パックを追加したり削除したりできます。

たとえば、Setup.com /AddUmLanguagePack:de-DE /s:d:\Downloads\UmLanguagePacks では、指定したソースの場所からドイツ語のユニファイド メッセージング言語パックが追加され、Setup.com /RemoveUmLanguagePack:de-DE,fr-FR では、ドイツ語とフランス語のユニファイド メッセージング言語パックが削除されます。

英語 (米国) (en-US) のユニファイド メッセージング言語パックは削除できません。インストールとアンインストールは、ユニファイド メッセージング サーバーの役割と共に自動的に行われます。

Exchange 管理シェル コマンドレットを実行して、ユニファイド メッセージングの言語パックを追加または削除することはできません。

注 :
利用可能な UM 言語パックはすべて、Exchange Server 2007 DVD に含まれています。一方、Exchange 2007 を Web からダウンロードした場合で、追加の UM 言語パックが必要な場合は、それらを Exchange Server TechCenter からダウンロードする必要があります。

詳細情報

Exchange 2007 でサポートされる言語の詳細については、「Exchange 2007 の言語サポート」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。