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Exchange 組織でのエッジ トランスポート サーバーの購読

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-11-09

ここでは、Microsoft Exchange Server 組織でエッジ トランスポート サーバーを購読する方法について説明します。エッジ サブスクリプション プロセスは、エッジ トランスポート サーバーのエッジ サブスクリプションを確立するために管理者が行う手順です。Active Directory ディレクトリ サービス サイトでエッジ トランスポート サーバーを購読して、エッジ トランスポート サーバーを Exchange 組織に関連付けます。エッジ トランスポート サーバーで購読した後は、Microsoft Exchange EdgeSync サービスによって、Active Directory からエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータの Active Directory Application Mode (ADAM) インスタンスに受信者と構成データが定期的にレプリケートされます。

Microsoft Exchange EdgeSync サービスは、ハブ トランスポート サーバーで実行されるデータ同期サービスです。エッジ トランスポート サーバーが購読する Active Directory サイト内のハブ トランスポート サーバー上で実行される Microsoft Exchange EdgeSync サービスによって、ADAM への受信者および構成データの一方向のレプリケーションが定期的に実行されます。Microsoft Exchange EdgeSync サービスは、エッジ トランスポート サーバーがスパム対策の構成タスクを実行するために必要な情報、および Exchange 2007 組織のハブ トランスポート サーバーとインターネットの間で 1 つ以上のエッジ トランスポート サーバーを介したメール フローを有効にするために必要な送信コネクタの構成に関する情報だけをコピーします。Microsoft Exchange EdgeSync サービスは、ADAM の情報が最新の状態に維持されるように、スケジュールされた更新を実行します。

受信者参照機能またはセーフ リスト集約を使用する場合は、エッジ サブスクリプションを作成する必要があります。これらの機能はエッジ トランスポート サーバーで実行します。エッジ サブスクリプションを作成すると、ハブ トランスポート サーバーの役割で必要な構成を行い、その情報をエッジ トランスポート サーバーに書き込むことができるので、境界ネットワークでの管理上の手間が省けます。

Active Directory サイトでエッジ トランスポート サーバーが購読されると、Microsoft Exchange EdgeSync サービスによって次のコネクタが作成されます。

  • エッジ トランスポート サーバーと同じフォレスト内にあるハブ トランスポート サーバーからの暗黙的な送信コネクタ。
  • エッジ トランスポート サーバーから、エッジ トランスポート サーバーを購読する Active Directory サイト内のハブ トランスポート サーバーへの送信コネクタ。
  • エッジ トランスポート サーバーからインターネットへの送信コネクタ。

レプリケーション データ

Active Directory から ADAM にデータが送信される場合、セキュリティで保護された LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) 接続を使用して暗号化されたチャネルを経由して送信されます。さらに、差出人セーフ リストと受信者情報はデータを保護するためにハッシュされます。セキュリティで保護された LDAP 接続は、エッジ サブスクリプション ファイルに格納されている ADAM 資格情報によってセキュリティ保護されます。Microsoft Exchange EdgeSync サービスは、Active Directory から ADAM に対して、次のデータをレプリケートします。

  • 送信コネクタの構成
  • 承認済みドメイン
  • リモート ドメイン
  • メッセージ分類
  • 差出人セーフ リスト
  • 受信者

エッジ サブスクリプションの構成

Active Directory サイトから ADAM へのレプリケーションを確立する前に、エッジ トランスポート サーバーの役割でエッジ サブスクリプション ファイルを作成する必要があります。Exchange 組織で購読されるエッジ トランスポート サーバーごとにエッジ サブスクリプション ファイルを作成する必要があります。エッジ サブスクリプションを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. エッジ トランスポート サーバー上のエッジ サブスクリプション ファイルをエクスポートします。

  2. エッジ サブスクリプション ファイルをハブ トランスポート サーバーにコピーします。

  3. ハブ トランスポート サーバー上のエッジ サブスクリプション ファイルをインポートします。

    note注 :
    エッジ トランスポート サーバー上でエッジ サブスクリプション ファイルをエクスポートしてから 24 時間以内に組織内でエッジ サブスクリプション プロセスを完了する必要があります。24 時間以内にエッジ トランスポート サーバー上でエッジ サブスクリプション ファイルをエクスポートしない場合、ブートストラップ アカウントの有効期限が切れます。この場合、エッジ サブスクリプションを削除し、この手順を再度初めから実行する必要があります。
  4. イベント ビューアのアプリケーション ログで MsExchange EdgeSync イベントを調べて、同期が正常に完了したことを確認します。

    important重要 :
    エッジ サブスクリプション ファイルを、このファイルをインポートするハブ トランスポート サーバーにコピーした後はエッジ トランスポート サーバーから削除すること、また、エッジ サブスクリプション ファイルをインポートした後はハブ トランスポート サーバーからも削除することをお勧めします。

エッジ トランスポート サーバーが Active Directory サイトで購読されると、その時点でその Active Directory サイトにインストールされているすべてのハブ トランスポート サーバーが EdgeSync プロセスに参加できます。これらのサーバーの 1 つを削除した場合に、残りのハブ トランスポート サーバー上で実行する Microsoft Exchange EdgeSync サービスはデータ同期プロセスを続行します。ただし、Active Directory サイトに新しいハブ トランスポート サーバーがインストールされても、それらのサーバーは EdgeSync プロセスに参加しません。これらのハブ トランスポート サーバーを EdgeSync プロセスに参加できるようにするには、購読済みエッジ トランスポート サーバーと購読済み Active Directory サイトの両方からエッジ サブスクリプションを削除した後、エッジ サブスクリプションを再作成する必要があります。

詳細情報

詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。