SharePoint Foundation での VSS リクエスターの使用
最終更新日: 2010年7月29日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
ここでは、VSS リクエスターを使用して、Microsoft SharePoint Foundation データのバックアップと復元を実行するために必要な手順について説明します。
リクエスターを使用してデータをバックアップおよび復元するには
SharePoint Foundation VSS Writer サービスを手動で開始します。[管理ツール] を開き、[サービス] に移動して開き、[ボリューム シャドウ コピー] および SharePoint 2010 VSS Writer と呼ばれるサービスを開始します。
システム コンソールから STSADM -o registerwsswriter コマンドを実行することで、ライターを Windows レジストリに登録します。実行ファイルは %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\BIN ディレクトリにあります。
すべての SharePoint Foundation サーバーで手順 1. と 2. を繰り返します。
リクエスターを使用して、データのバックアップと復元を実行します。「Volume Shadow Copy Service Overview (英語)」に説明されているリクエスターまたは「Volume Shadow Copy Service SDK 7.2 (英語)」から入手できる BETest テスト ユーティリティを使用して、SharePoint Foundation からのバックアップまたは復元を実行できます。
VSS 実行時のセキュリティ
VSS には、バックアップと復元の対象となるすべてのサーバー インスタンスに対してライターを実行するアカウントに適用される特別な要件があります。
実行アカウントには、VSS を呼び出すアクセス許可が必要です。既定では、VSS では、VSS ライターが対象サーバー インスタンスの管理者またはバックアップ オペレーター グループのメンバーであることが要求されます。他のアカウントの VSS へのアクセスを許可するレジストリ キーを構成できます。
アカウントには、データベース サーバーに対して BACKUP DATABASE コマンドと RESTORE DATABASE コマンドを発行できるアクセス許可が必要です。
アカウントには、SQL Server に対して VDI を開くアクセス許可が必要です。そのため、クライアントは SQL Server の sysadmin グループのメンバーである必要があります。
アカウントでは、SQL Server で、マスター データベースの sys.master_files カタログ ビューに対してクエリを実行できる必要があります。
また、SharePoint Foundation Timer service (owstimer.exe) によってホストされるには、ライター サービスは、SharePoint Foundation の基本インストールでの "ネットワーク サービス" アカウントである管理アプリケーション プール アカウントで実行される必要があります。
注意 このアカウントは、ほとんどの場合、ローカル マシン管理アカウントではありません。ローカル マシン管理アカウントは、処理アカウントはローカル システムとして実行する必要があるという VSS の要件とは異なります。