ヒント: 部分復元を使用して SQL Server 2008 で欠落しているデータを回復する

データベースの一部が欠落または破損していると思われる場合は、欠落または破損しているデータを回復するために新しい場所への部分復元を実行することができます。これを行うには、Transact-SQL の RESTORE DATABASE ステートメントと共に PARTIAL オプションを使用します。データベースの部分復元はファイル グループ レベルでのみ行うことができます。指定したファイルとそれに対応するファイル グループに加えて、プライマリ ファイルとプライマリ ファイル グループも必ず復元されます。復元されないファイルとファイル グループはオフラインとしてマークされ、こうしたファイルとファイル グループにはアクセスすることができません。

復元と回復の処理を実行するには、次の手順を実行します。

1. データベースの部分復元を実行します。RESTORE DATABASE ステートメント内でデータベースの新しい名前と場所を指定し、MOVE/TO を使用して元のデータベースのソース ファイルを新しい場所に移動します。次に例を示します。

RESTORE DATABASE new_custdb_partial
     FILEGROUP = 'Customers2'
     FROM DISK='g:\cust.dmp'
     WITH FILE=1,NORECOVERY,PARTIAL,
     MOVE 'cust' TO 'g:\cu2.pri',
     MOVE 'cust_log' TO 'g:\cu2.log',
     MOVE 'cust_data_2' TO 'g:\cu2.dat2'
GO

2. 部分復元から必要なデータを抽出し、そのデータが削除されたデータベースに挿入します。



出典: William R. Stanek 著『Microsoft SQL Server 2008 Administrator's Pocket Consultant (英語)』(Microsoft Press、2008 年)