ヒント: 緊急時のオペレーターを通知先として構成する

通知が失敗すると、オペレーターへの通知が行われず、問題がタイムリーに修正されない可能性があります。これを防ぐために、緊急時のオペレーターを指定することができます。緊急時のオペレーターには、次のような場合に通知が行われます。

  • SQL Server エージェントが、msdb データベース内のシステム テーブル (オペレーター定義と通知リストの格納先) にアクセスできない場合
  • 指定されたオペレーターへのポケットベルによる通知がすべて失敗した場合、または、指定されたオペレーターが (ポケットベル スケジュールによると) 勤務時間外の場合

緊急時のオペレーターを構成するには、次の手順を実行します。

  1. SQL Server Management Studio で [SQL Server エージェント] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  2. [SQL Server エージェントのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[警告システム] ページを選択します。
  3. 緊急時のオペレーターを定義するため、[緊急時のオペレータを有効にする] チェック ボックスをオンにします。
  4. [オペレータ] ボックスを使用して、緊急時のオペレーターとして指定するオペレーターを選択します。別のオペレーターを選択すると、緊急時のオペレーターを任命し直すことができます。また、[緊急時のオペレータを有効にする] チェック ボックスをオフにすると、この機能を無効にすることができます。
  5. [通知方法] のチェック ボックスを使用して、緊急時のオペレーターへの通知方法を指定します。
  6. [OK] をクリックします。

ポケットベルによる通知が失敗した場合に緊急時のオペレーターを使用するのは変に思えるかもしれませんが、これは警告が効率的に処理されるようにするための良い方法です。電子メール メッセージや Net Send メッセージはほぼ必ず宛先に届きますが、宛先のユーザーは常にメールを見ていたり Net Send メッセージを受け取るためにコンピューターの前に座っていたりするとは限らないので、緊急時のオペレーターは通知を保証する方法として有効なのです。


出典: William R. Stanek 著『Microsoft SQL Server 2008 Administrator's Pocket Consultant (英語)』(Microsoft Press、2008 年)