del キーで削除できないファイルの削除

MoveFile を使って削除できないファイルの削除予約を行う方法

更新日: 2011 年 5 月 25 日

使用ツール

  • MoveFile
    次回の再起動時に move コマンドや delete コマンドを実行するようにスケジュールできます。

トラブルの状況

自分のコンピューターでマルウェアと思われるファイルを見つけました。そのファイルをエクスプローラーから削除しようとしましたが、以下のようなダイアログが表示され、削除することができません。どうすればよいでしょうか?

図 1: 使用中のファイルであることを伝えるメッセージ画面

解決方法

削除しようとしたファイルが実行中であったり、ほかのプログラムによって使用されていたりすると削除できません。このような場合には Movefile コマンドを使って次回コンピューター起動時にファイルを削除するように予約します。

図 2: コマンド プロンプトで movefile.exe malware.exe を実行する画面

この状態でコンピューターを再起動すると、ファイルはきれいに削除されます。

Process Explorer を使用した削除できないファイルの削除

削除しようとするファイルは実行プログラムの場合は movefile コマンドで削除する方法が適切ですが、削除対象のファイルが Word や Excel などで作成されたドキュメント ファイルである場合、どのプロセスによって利用されているか確認することで、movefile コマンドを使わなくても削除できるようになります。

図 3: 使用中のファイルであることを伝えるメッセージ画面

では、実践してみましょう。

Process Explorer を開き、検索機能 (Ctrl + F) を開きます。検索画面で削除したいファイルの名前を入力して検索すると、どのプログラムによってファイルが使用されているか確認できます。

図 4: Process Explorer で削除したいファイル名を入力して検索している画面

Process Explorer の画面は上ペイン (上半分の画面) と下ペイン (下半分の画面) の 2 つに分かれ、上ペインではファイルを使用しているプロセス、下ペインにはプロセスが使用しているファイルの一覧がそれぞれ表示されます。下ペインから削除したいファイルを右クリックし、[Close Handle] をクリックするとプロセスからファイルが切り離されます。これにより、エクスプローラーからファイルの削除ができるようになります。

図 5: プロセスが使用しているファイルの一覧から [Close Handle] でプロセスからファイルの切り離しを実行している画面

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