LiveKd

作成者: Mark Russinovich

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概要

LiveKD は、私が『Inside Microsoft Windows 2000, 3rd Edition』に付属する CD 用に作成したユーティリティで、現在は無償で入手可能です。LiveKD を使用すると、Debugging Tools for Windows パッケージに含まれているマイクロソフト カーネル デバッガーの Kd と Windbg を、運用システムでローカルに実行することができます。クラッシュ ダンプ ファイルを処理するデバッガー コマンドをすべて実行すると、システムについて詳細に知ることができます。カーネル デバッガーを使用してシステムを調べる方法については、Debugging Tools for Windows のドキュメントや私たちの書籍を参照してください。

最新版の Windbg と Kd は、Windows XP と Windows Server 2003 で同じような機能を持ちますが、LiveKD を使用すると、Windbg と Kd の独自のライブ カーネル デバッグ機能より多くのことが可能になります (!thread コマンドを使用してスレッド スタックを表示するなど)。

 

インストール

まずは、次に示すマイクロソフトの Web サイトから、Debugging Tools for Windows パッケージをダウンロードしてインストールします。

https://www.microsoft.com/japan/whdc/devtools/debugging/debugstart.mspx

このツールを既定のディレクトリである \Program Files\Microsoft\Debugging Tools for Windows にインストールした場合は、LiveKD をどのディレクトリからでも実行できますが、それ以外の場合は、ツールをインストールしたディレクトリに LiveKD をコピーする必要があります。

LiveKD を実行するシステムにシンボルをインストールしていない場合、Microsoft シンボル サーバーを使用するようにシステムを自動的に構成するかどうか確認するメッセージが表示されます (シンボル ファイルと Microsoft シンボル サーバーの詳細については、Debugging Tools for Windows のドキュメントを参照してください)。

注: マイクロソフト デバッガーによって、LIVEKDD.SYS のシンボルが見つからないというメッセージが表示されます。LIVEKDD.SYS のシンボルは使用できるようにしていないので、これは予期される結果で、デバッガーの動作には影響を与えません。

 

LiveKd の使用

使用法: LiveKd [-w] [-k ] [-o <ファイル名>] [[-hv ] [-p] | [-hvl]] [<デバッガーのオプション>]

-w Kd の代わりに Windbg を実行します。
-k 実行するデバッガー イメージの完全なパスとファイル名を指定します。
-o デバッガーを起動するのではなく、memory.dmp をディスクに保存します。
-p LiveKd の実行中、対象の Hyper-V 仮想マシンを一時停止します。
(-o と一緒に使うことを推奨します)
-hv デバッグする Hyper-V 仮想マシンの名前か GUID を指定します。
-hvl 実行中の Hyper-V 仮想マシンの名前と GUID を一覧表示します。


その他のオプションはすべて Kd/Windbg/Dumpchk に渡されます。デバッガーがハング状態に陥った場合、デバッガーの強制終了と再起動を行うには、Ctrl キーを押しながら Break キーを押します。

 

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動作環境

  • クライアント: Windows XP 以上
  • サーバー: Windows Server 2003 以上