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VMM コンピューティング ファブリックで動的最適化と電力の最適化を設定する

Rayne Wiselman|最終更新日: 2017/04/10
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適用対象: System Center 2016 - Virtual Machine Manager

System Center 2016 - Virtual Machine Manager (VMM) コンピューティング ファブリックで VM に対して動的最適化および電力の最適化を有効にする方法については、この記事をご覧ください。 この記事では、機能の概要、電力の最適化のために BMC を設定する手順を示し、これらの機能を有効にして実行する方法について説明します。

  • 動的最適化: 動的最適化を使用すると、VMM は指定した設定を使用してホスト クラスター内で VM のライブ マイグレーションを実行して、ホストの負荷分散を改善し、VM の配置の問題を修正します。
  • 電力の最適化: 電力の最適化は、動的最適化の機能の 1 つで、クラスター内のリソース要件を満たすために不要なホストの電源をオフにし、必要になったときに改めてそのホストの電源をオンにすることで、電力を節約します。

VMM は、Hyper-V ホスト クラスターおよびライブ マイグレーションをサポートする VMM ファブリックの VMware ホスト クラスターでの動的最適化および電力の最適化をサポートします。

アップグレードを開始する前に

動的最適化

  • 動的最適化および電力の最適化は、ライブ マイグレーションをサポートするホスト クラスターで構成できます。
  • ホスト グループに動的最適化を構成し、ホスト クラスター内のバーチャル マシンを指定した頻度および強度で移行することができます。 強度は、動的最適化中に移行の開始が必要となる負荷の不均衡量を決定します。
  • 既定では、バーチャル マシンは "中" の強度では 10 分ごとに移行されます。 動的最適化の頻度および強度を構成する場合、追加の移行によるリソース コストと、ホスト クラスターのホスト間での負荷分散のメリットを考慮する必要があります。 既定では、ホスト グループは、親ホスト グループの動的最適化の設定を継承します。
  • クラスターのないホスト グループに動的最適化を設定しても、効果はありません。
  • 動的最適化は、2 つ以上のノードで構成されるクラスターに設定できます。 ホスト グループにライブ マイグレーションをサポートしないスタンドアロン ホストまたはホスト クラスターが含まれている場合、これらのホストでは動的最適化が実行されません。 メンテナンス モードになっているホストも動的最適化から除外されます。 また、VMM では、共有記憶域を使用する高可用性バーチャル マシンのみを移行します。 ホスト クラスターに高可用性でないバーチャル マシンが含まれている場合、このバーチャル マシンは動的最適化中に移行されません。
  • [VM とサービス] ワークスペースの [ホストの最適化] アクションを使用すると、個別のホスト クラスターでオンデマンドの動的最適化を使用することもできます。 オンデマンドの動的最適化は、ホスト グループで動的最適化を構成せずに実行できます。 ホスト クラスターの動的最適化が要求されると、VMM は、管理者承認用に、移行するバーチャル マシンの一覧を表示します。

ノードの公平性

ノードの公平性は、Windows Server 2016 の新機能です。 負荷の軽いクラスター ノードを識別し、そのようなノードに VM を割り当てることで負荷を分散します。 これは、VMM の動的最適化と似ています。 潜在的なパフォーマンスの問題を避けるには、動的最適化とノードの公平性は同時に実行すべきではありません。 このようなことが起きないように、動的最適化が自動で設定されているホスト グループのすべてのクラスターに対して VMM がノードの公平性を無効にします。 VMM コンソール以外でノードの公平性を有効にした場合は、 動的最適化が次に更新された際に VMM がノードの公平性を無効にします。 ノードの公平性を使用する場合は、動的最適化を無効にしてから、ノードの公平性を手動で有効にします。

電力の最適化

  • 電力の最適化では、コンピューターに帯域外管理に対応したベースボード管理コントローラー (BMC) が必要です。
  • 電力の最適化により、アクティブ ノードで障害が発生した場合にクラスターのクォーラムが維持されます。 VMM 以外で作成され、VMM に追加されたクラスターの場合、電力の最適化には 4 つを超えるノードが必要となります。 クラスターに 1 つまたは 2 つのノードが追加されるたびに、1 つのノードの電源を切断することができます。 例:
    • ノードが 5 つまたは 6 つのクラスターの場合、1 つのノードの電源を切断できます。
    • ノードが 7 つまたは 8 つのクラスターの場合、2 つのノードの電源を切断できます。
    • ノードが 9 つまたは 10 のクラスターの場合、3 つのノードの電源を切断できます。
  • VMM はクラスターを作成するとき、クォーラム ディスクを作成して、このディスクをクォーラム モデルの一部として使用します。 VMM で作成されたクラスターの場合、ノードが 3 つを超えるクラスターで電力の最適化を設定できます。 これは、電源を切断できるノードの数が、次のとおりになります。
    • ノードが 4 つまたは 5 つのクラスターの場合、1 つのノードの電源を切断できます。
    • ノードが 6 つまたは 7 つのクラスターの場合、2 つのノードの電源を切断できます。
    • ノードが 8 つまたは 9 つのクラスターの場合、3 つのノードの電源を切断できます。

BMC を構成する

IMPI 1.5/2.0、DCMI 1.0、または SMASH 1.0 (WS-Management 経由) をサポートする BMC を搭載したホストでは、次のように BMC 設定を構成できます。

  1. ホストの BMC へのアクセス許可を持つ実行アカウントを作成します。
  2. [ファブリック][サーバー][すべてのホスト]、ホスト、[プロパティ][ハードウェア][詳細][BMC 設定] の順にクリックします。
  3. VMM 管理を有効にするには、[この物理コンピューターは帯域外 (OOB) 管理のために構成されています] を選択します。
  4. [This computer supports the specified OOB power management configuration provider (このマシンで指定した OOB 電源管理構成プロバイダーをサポートする)] で、サポートされる管理プロトコルをクリックします。 BMC の IP アドレスを入力し、VMM によって提供される既定のポートをそのまま使用します。 実行アカウントを選択し、[OK] をクリックします。

ホスト グループの動的最適化と電力の最適化を有効にする

  1. [ファブリック][サーバー][すべてのホスト] の順にクリックし、構成するホスト グループを選択します。
  2. ホスト グループが選択された状態で、[フォルダー]、[プロパティ]** グループ、[プロパティ] の順にクリックします。
  3. ホスト グループのプロパティで、[動的最適化] をクリックします。
  4. [Specify dynamic optimization settings (動的最適化設定の指定)] で、[親ホスト グループの動的最適化設定を使用する] チェック ボックスをオフにします。
  5. [強度] で、[高][中]、または [低] を選択します。

    強度は、ホストのバーチャル マシン負荷の不均衡量を決定します。この不均衡量は、動的最適化中に移行を開始するのに必要です。 動的最適化の頻度および強度を構成する場合、追加の移行によるリソース コストと、ホスト クラスターのホスト間での負荷分散のメリットでバランスが取れるようにする必要があります。 最初は、既定値の [中] を受け入れます。 使用環境で動的最適化の効果を観察してから、強度を引き上げます。

    VMM でホストが不要なときに電源をオフにし、再び必要となったときに電源をオンにすることで電力を節約するには、ホスト グループの電力の最適化を構成します。 電力の最適化が利用できるのは、バーチャル マシンが負荷分散のために自動的に移行される場合のみです。

  6. ホスト グループ内のホスト クラスターの評価時に動的最適化を定期的に実行するには、次の設定を入力します。

    1. [負荷分散するバーチャル マシンを自動的に移行する間隔] チェック ボックスをオンにします。
    2. [単位] で、動的最適化を実行する間隔を指定します。 10 ~ 1440 分 (24 時間) の範囲で、任意の値を入力できます。
  7. ホスト グループの電力の最適化をオンにするには、[電力の最適化を有効にする] チェック ボックスをオンにします。 [OK]** を再度クリックして、変更を保存します。

電力の最適化の設定を構成する

  1. [ファブリック] ワークスペースで、ホスト グループに移動し、プロパティを開きます。
  2. [動的最適化][Specify dynamic optimization settings (動的最適化設定の指定)][設定] の順にクリックします。
  3. [電力の最適化スケジュールのカスタマイズ] で、リソース (CPU、メモリ、ディスク I/O、またはネットワーク I/O) の設定を変更します。
  4. [スケジュール] の下で、電力の最適化を実行する時間帯を選択します。 ボックスをクリックして、この時間帯の電力の最適化をオンまたはオフにします。 VMM では、ホストのタイム ゾーンに従って、スケジュールが適用されます。

ホスト クラスターで動的最適化をオンデマンドで実行する

ホスト クラスターで動的最適化をオンデマンドで実行 できます。 これを実行するために、親ホスト グループで動的最適化を構成する必要はありません。

  1. [ファブリック][サーバー][ホスト グループ] の順に開き、ホスト クラスターに移動します。
  2. [フォルダー][最適化][ホストの最適化] の順にクリックします。 VMM は動的最適化のレビューを実行し、バーチャル マシンを移行してホスト クラスター内の負荷分散を改善できるかどうかを判断します。 バーチャル マシンを移行することで負荷分散を改善できる場合、移行を推奨されるバーチャル マシンと現在のホストおよびターゲット ホストの一覧が VMM に表示されます。 この一覧には、VMM でメンテナンス モードになっているホスト、および可用性の高くないバーチャル マシンは含まれません。
  3. [移行] をクリックします。

VMM でコンピューターの電源をオンおよびオフにする

  1. [ファブリック][サーバー][すべてのホスト]、ホスト名の順にクリックします。
  2. [ホスト] タブで [ホスト] グループの [電源オン] または [電源オフ] をクリックします。 電源のオン/オフ イベントに関する情報は、BMC ログで確認できます ([ハードウェア][詳細][BMC ログ] の順にクリックします)。
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