Systems Management Server 用の Microsoft SoftGrid Application Virtualization

ネットワークの有無に関係なく、ソフトウェアの展開と更新の効率性と応答性の向上を実現

Microsoft SoftGrid Application Virtualization は、アプリケーションを中央から展開するための革新的なシステムを採用しています。SoftGrid クライアントではアプリケーション全体を "プッシュ" ダウンしてインストールする方法を採らず、アプリケーションが初めてエンド ユーザーに要求されたときにそのアプリケーションの起動に必要なコードのみ (通常、コード全体の 20 ～ 40%) を中央の仮想アプリケーション サーバーから迅速に "プル" するようになっています。この動作によって、機能や応答時間が低下することはありません。アプリケーションは、そのサイズや接続速度に応じて数秒以内に起動します。

セッションが終了すると、アプリケーション設定とプロファイルはメモリロックされた不揮発性のキャッシュに保存されるため、以降使用する際には帯域幅にほとんど影響を与えずにすばやいアクセスが可能になります。また、予期しないコンピュータ シャットダウンが発生した場合でもアプリケーションの状態は保持されています。

アプリケーションは、ネットワークが停止したり、ユーザーがネットワークから切断した場合でも保護されます。クライアントに送信されたコードにより、ローカルでアプリケーションのすべての機能を利用することができます。エンド ユーザーは承認を得れば、切断時にも使用できるようにアプリケーションをプレキャッシュしておくことが可能です。

アプリケーションのオンデマンド配信は、以下に示しているように管理者にとって簡単で、エンド ユーザーから見てシームレスです。

1. 管理者は、アプリケーションへのアクセス権をエンド ユーザーに割り当てます。アプリケーションへのショートカット アイコンが各エンド ユーザーの SoftGrid クライアント デスクトップに自動的に表示されます。

2. ショートカットをクリックすることで、ユーザーは要求を発行します。要求は SoftGrid クライアントから SoftGrid サーバーへと送られ、の SoftGrid サーバーはユーザーに割り当てられたライセンスおよびアクセス権限に基づいて、ユーザーを認証し、アプリケーションの実行を承認します。

3. 認証が成功したら、Windows デスクトップまたはターミナル サービスに SoftGrid クライアントからアプリケーションのコンポーネントがプルされます。必要なコードがキャッシュされると、アプリケーションが起動し、ユーザーは操作を開始することができます。アプリケーションは SystemGrid™ 内でローカルに実行されるため、ホスト OS およびその他のアプリケーションは保護されます。

4. セッションが終了すると、SystemGuard は、アプリケーション、コード、設定、プロファイルをローカルにキャッシュします。SoftGrid サーバーは、アプリケーション、ユーザー、時刻、時間などの使用状況データを ODBC データ ストアに記録します。

アプリケーションの移植性

IT 組織は、ネットワーク上でアプリケーションを配信しなくても、アプリケーションの仮想化のあらゆる利点を得ることができます。SoftGrid のアプリケーションの移植性は低帯域幅で接続しているエンド ユーザーを考慮した設計になっており、USB フラッシュ ドライブ、CD、またはポータブルハードドライブ経由での仮想化アプリケーション展開をサポートしています。展開後、仮想化アプリケーションは、ライセンスへの準拠、世界中の更新やパッチへのリアルタイムなアクセスなど、ネットワーク配信された SoftGrid アプリケーションのあらゆる利点を得ることができます。

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