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Windows Server 2016 で記憶域スペース ダイレクトを使用するハイパーコンバージド ソリューション

Steven Ekren [MSFT]|最終更新日: 2017/03/10
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適用先: Windows Server 2016

このトピックでは、記憶域スペース ダイレクトを展開して、同じハイパーコンバージド クラスターでホストされている仮想マシンにソフトウェア定義記憶域を提供する手順について説明します。

運用環境では、"Windows Server のソフトウェアによる" ハードウェア/ソフトウェア サービスを取得することをお勧めします。これには、運用展開用のツールと手順が含まれています。 これらのサービスは、プライベート クラウド環境についての Microsoft の要件を満たすように設計、アセンブル、検証されており、操作の信頼性を確保するのに役立ちます。 Windows Server のソフトウェアによるサービスは今年後半に利用可能になる予定なので、更新情報をご確認ください。

ハードウェアへの投資を行わずに、Windows Server 2016 で記憶域スペース ダイレクトを評価する場合は、「Testing Storage Spaces Direct using Windows Server 2016 virtual machines (Windows Server 2016 仮想マシンを使用した記憶域スペース ダイレクトのテスト)」で説明されているように、Hyper-V 仮想マシンを使用できます。

ヒント

記憶域スペース ダイレクトを展開する前に、このドキュメントに目を通して方法全体をよく理解し、いくつかの手順に関係する重要な注意事項に留意して、さらに追加のサポート リソースとドキュメントについてよく知っておくことをお勧めします。

このガイドには、デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバーまたは Server Core インストール オプションで Windows Server 2016 を使用してハイパーコンバージド システムのコンポーネントをインストールおよび構成する手順が記載されています。 ハイパーコンバージド システムの展開は、以下のように大まかに 3 つのフェーズに分けることができます。

これらの手順は一度にいくつか実行しても、すべて実行してもかまいません。 ただし、順番に完了する必要があります。 このガイドでは、いくつかの前提条件と用語を説明してから、3 つのフェーズをそれぞれ詳しく説明し、例を示します。

ソリューションの概要

このガイドで説明されているハイパーコンバージド構成では、記憶域スペース ダイレクトは今日知られている機能とシームレスに統合されます。これにより、クラスターの共有ボリューム ファイル システム (CSVFS)、記憶域スペースおよびフェールオーバー クラスターを含む、Windows Server ソフトウェアによる記憶域スタックが構成されます。

ハイパーコンバージド展開シナリオでは、Hyper-V (計算) と記憶域スペース ダイレクト (記憶域) のコンポーネントが同じクラスターに存在します。 仮想マシンのファイルはローカル CSV に格納されます。 これにより、Hyper-V 計算クラスターと使用されている記憶域を一緒にスケーリングすることができます。 記憶域スペース ダイレクトが構成され、CSV ボリュームが使用できるようになっていれば、Hyper-V の構成とプロビジョニングは、フェールオーバー クラスターでの他の Hyper-V の展開で使用するのと同じプロセスで、同じツールを使用します。 図 1 は、ハイパーコンバージドの展開シナリオを示しています。

記憶域と仮想マシンをホストしている単一のクラスターを使用したハイパーコンバージド スタックを示す図

図 1: ハイパーコンバージド - 記憶域スペース ダイレクトと仮想マシンのホスト用に構成された同じクラスター

情報の収集

ハイパーコンバージド システムの構成、プロビジョニングおよび管理を行うには、以下の情報を入力する必要があります。操作を開始するときにこれらの情報を手元に用意しておけば、操作をより迅速かつ簡単に行うことができます。

  • サーバー名: 複数のサーバー (それぞれに一意のサーバー名が必要) をプロビジョニングするため、コンピューター、ファイル、パス、その他のリソースについての組織の名前付けポリシーをよく理解しておく必要があります。

  • ドメイン名: コンピューターをドメインに参加させるため、ドメイン名を指定する必要があります。 内部ドメインの名前付けポリシーとドメイン参加ポリシーをよく理解しておくことをお勧めします。

  • RDMA 構成の場合:

    • トップ オブ ラック型スイッチの型/モデル (RoCE v2 NIC 使用時に必要)

    • ネットワーク アダプターの型/モデル

      RDMA プロトコルは 2 種類あります。ご使用の RDMA アダプターの種類 (RoCE v2 または iWarp) にご注意ください。

    • ハイパーコンバージド ホスト上の管理 OS で使用される 2 つのネットワーク インターフェイス用の VLAN ID。 この情報はネットワーク管理者から入手できるはずです。

  • サービス パッケージ KB3157663: このパッケージには、Windows Server 2016 のハイパーコンバージド展開を管理するサーバーだけでなく、ハイパーコンバージド ノードを使用する場合に重要な更新プログラムが含まれています。

インストール オプション

ハイパーコンバージド展開は、Windows Server 2016 の Nano Server、Server Core、またはデスクトップ エクスペリエンス搭載サーバー インストールを使用して行うことができます。 Nano Server は、Windows Server 2016 用の新しいインストール オプションです。Nano Server を使用した場合の利点と、Nano Server の展開および管理の詳細については、Nano Server の概要に関するページを参照してください。

このガイドでは、Server Core インストール オプションを使用したハイパーコンバージド システムの展開について説明します。

ただし、デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバー、Server Core、Nano Server インストールのいずれを使用するかに関係なく、「ネットワークを構成する」と「記憶域スペース ダイレクトを構成する」の手順は同じです。

管理システム

このドキュメントでは便宜上、クラスターをローカルまたはリモートで管理する管理ツールを持つコンピューターを管理システムと呼びます。 管理システム コンピューターには、次の要件があります。

  • 管理対象のサーバーと同じ更新プログラムが適用され、同じドメインまたは完全に信頼されたドメインにも参加している Windows Server 2016 を実行していること。

  • Hyper-V およびフェールオーバー クラスタリング用のリモート サーバー管理ツール (RSAT) と PowerShell モジュール。 RSAT ツールと PowerShell モジュールは Windows Server 2016 で使用でき、他の機能をインストールしなくてもインストールできます。

  • 管理システムを仮想マシン内または物理コンピューター上で実行できること。

  • 管理対象のサーバーへのネットワーク接続が必要。

手順 1: Windows Server を展開する

Windows Server 2016 をセットアップ ウィザードを使用してインストールするときは、Windows Server 2016 と Windows Server 2016 (デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバー) のどちらかを選択できます。 Windows Server 2016 のデスクトップ エクスペリエンス搭載サーバー オプションは、Windows Server 2012 R2 で利用できるフル インストール オプションにデスクトップ エクスペリエンス機能のインストールを加えたものに相当します。 セットアップ ウィザードでこの選択をしない場合、Server Core インストール オプションで Windows Server 2016 がインストールされます。 Server Core オプションでは、必要なディスク領域が減少し、攻撃を受ける可能性が低下すると共に、特に、サービスの要件が緩和されます。したがって、デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバー オプションに含まれている追加的なユーザー インターフェイス要素やグラフィカル管理ツールを特に必要としなければ、Server Core インストールを選択することをお勧めします。

この 2 つのインストール オプションの詳細については、Windows Server 2016 のインストール オプションに関するページを参照してください。 Server Core モードでの Windows Server 2016 の展開の詳細については、「Server Core のインストール」を参照してください。

手順 1.1: クラスター ノードに接続する

クラスター ノードとして管理および構成するには、同じ更新プログラムが適用された Windows Server 2016 を含む管理システムが必要です。 デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバーの展開の場合、リモート コンピューターから管理するか、クラスター ノードのいずれかにログインすることで管理することができます。 最新の更新プログラムがインストールされた Windows 10 クライアント コンピューターと、Windows Server 2016 用のリモート サーバー管理ツール (RSAT) がインストールされたクライアントを使用することもできます。

  1. 管理システムで、フェールオーバー クラスターと Hyper-V 管理ツールをインストールします。 この操作は、サーバー マネージャーで役割と機能の追加ウィザードを使用して行うことができます。 [機能] ページで、[リモート サーバー管理ツール] を選択し、インストールするツールを選択します。

    管理者特権で PowerShell セッションを開き、以下の操作を行います。 これにより、すべてのホストに信頼されたホストが構成されます。

     Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts "*"
    

    一度上記のように構成すれば、Set-Item を繰り返す必要はありません。 ただし、PowerShell コンソールを閉じてもう一度開くたびに、以下のコマンドを実行して、サーバーへの新しいリモート PS セッションを確立する必要があります。

  2. PS セッションを開始し、接続するノードのサーバー名または IP アドレスを使用します。 このコマンドの実行後にパスワードの入力を求められたら、Windows のセットアップ時に指定した管理者パスワードを入力します。

    Enter-PSSession -ComputerName <myComputerName> -Credential LocalHost\Administrator
    

スクリプトでより便利な方法で同じことを行う例を以下に示します。この場合、複数回実行する必要があります。

例 1: 以下のように IP アドレスを使用します。

   $ip = "10.100.0.1"
   $user = "$ip\Administrator"

   Enter-PSSession -ComputerName $ip -Credential $user

例 2: IP アドレスの代わりにコンピューター名を使用して、同じように行うことができます。

   $myServer1 = "myServer-1"
   $user = "$myServer1\Administrator"

   Enter-PSSession -ComputerName $myServer1 -Credential $user

手順 1.2: ドメイン アカウントを追加する

このガイドではここまで、ローカル管理者アカウント <ComputerName>\Administrator で個々のノードを展開および構成してきました。

クラスター、記憶域、仮想コンポーネントを含む、ハイパーコンバージド システムの管理には、多くの場合、各ノードの管理者グループにあるドメイン アカウントを使用する必要があります。

管理システムから、次の手順を実行します。

  1. 管理システムで、管理者特権で PowerShell コンソールを開きます。
  2. Enter-PSSession を使用して各ノードに接続した後、次のコマンドを実行してドメイン アカウントを Administrators ローカル セキュリティ グループに追加します。 PSSession を使用してサーバーに接続する方法については、上のセクションを参照してください。

     Net localgroup Administrators <Domain\Account> /add
    

手順 2: ネットワークを構成する

記憶域スペース ダイレクトでは、ノード間の帯域幅を高くし、ネットワーク接続の待機時間を低くする必要があります。 このネットワーク接続は、システムのパフォーマンスと信頼性の両方にとって重要です。 ノード間に少なくとも 2 つの 10 Gb 接続を用意することが推奨されています。 RDMA も、スループットの大幅な向上とネットワーク トラフィックの CPU 使用率を削減のために推奨されています。

RDMA ネットワーク アダプターには、2 つの一般的なバージョンとして RoCE と iWARP があります。 Windows Server 2016 ロゴが付いていれば、どちらも記憶域スペース ダイレクトと共に使用できます。 トップ オブ ラック型スイッチとサーバー構成は、ネットワーク アダプターとスイッチに応じて異なる場合があります。 サーバーとスイッチの適切な構成は、記憶域スペース ダイレクトの信頼性とパフォーマンスを保証するために重要です。

Windows Server 2016 には、スイッチ埋め込みチーミング (SET) と呼ばれるネットワーク チーミングが組み込まれた新しい仮想スイッチも導入されています。 この新しい仮想スイッチにより、同じ 2 つの物理 NIC ポートは、VM だけでなく、RDMA 接続を使用するためのサーバーの親パーティションにも使用できます。 その結果、本来なら必要だった物理 NIC ポートの数が減少し、Windows Server 2016 のソフトウェアによるネットワーク機能を使用してネットワークを管理できるようになります。 このガイドの手順は、親パーティションに対して RDMA が有効になっていて、SET が構成されている新しい仮想スイッチを実装するためのものです。

以下の手順は、2 つの RDMA 物理 NIC ポート (デュアル ポート x 1、または単一ポート x 2) と、RDMA 対応のホスト仮想 NIC で展開された Hyper-V スイッチを想定しています。 "各サーバーで" ネットワークを構成するには、以下の手順を実行します。

仮想マシン内で記憶域スペース ダイレクトをテストする場合は、このネットワーク構成セクションをスキップしてください。 RDMA は、仮想マシン内のネットワークでは使用できません。

手順 2.1: トップ オブ ラック型 (TOR) スイッチを構成する

この構成例は、RoCEv2 を使用して RDMA を実装するネットワーク アダプターを使用します。 この種の RDMA のネットワーク QoS とデータの高信頼性フローでは、NIC が接続されているネットワーク ポートに対して設定される特定の機能が TOR にあることが求められます。 iWarp で展開する場合は、TOR の構成は必要ありません。

手順 2.2: ネットワークのサービス品質 (QoS) を有効にする

ネットワーク QoS は、このハイパーコンバージド構成で、ソフトウェア定義ストレージ システムに回復性とパフォーマンスを確保するためにノード間で通信を行うのに十分な帯域幅があることを確認するために使用します。 管理システムで Enter-PSSession を使用して以下の手順を実行し、各サーバーに接続します。

  1. ソフトウェア定義ストレージ システムで使用するプロトコルである、SMB-Direct に対してネットワーク QoS ポリシーを設定します。

    New-NetQosPolicy "SMB" –NetDirectPortMatchCondition 445 –PriorityValue8021Action 3
    

    出力は次のようになります。

    Name : SMB
    Owner : Group Policy (Machine)
    NetworkProfile : All
    Precedence : 127
    JobObject :
    NetDirectPort : 445
    PriorityValue :
    
  2. RoCEv2 を使用している場合は、次のように、SMB のフロー制御を有効にします (iWarp の場合は不要)。

    Install-WindowsFeature "data-center-bridging"
    Enable-NetQosFlowControl –Priority 3
    
  3. 次のように、他のトラフィックのフロー制御を無効にします (iWarp の場合は省略可能)。

    Disable-NetQosFlowControl –Priority 0,1,2,4,5,6,7
    
  4. 次のように、ターゲット アダプター (RDMA アダプター) を識別するためにネットワーク アダプターの一覧を取得します。

    Get-NetAdapter | FT Name, InterfaceDescription, Status, LinkSpeed
    

    出力は次のようになります。 Mellanox ConnectX03 Pro アダプターは RDMA ネットワーク アダプターであり、この構成例では、スイッチに接続されるのはこれらのアダプターのみです。

    Name       InterfaceDescription                                      Status       LinkSpeed
    ----       --------------------------------------------------------- ----------   ----------
    NIC3       QLogic BCM57800 Gigabit Ethernet (NDIS VBD Client) #46    Disconnected 0 bps
    Ethernet 2 Mellanox ConnectX-3 Pro Ethernet Adapter #2               Up           10 Gbps
    SLOT #     Mellanox ConnectX-3 Pro Ethernet Adapter                  Up           10 Gbps
    NIC4       QLogic BCM57800 Gigabit Ethernet (NDIS VBD Client) #47    Disconnected 0 bps
    NIC1       QLogic BCM57800 10 Gigabit Ethernet (NDIS VBD Client) #44 Disconnected 0 bps
    NIC2       QLogic BCM57800 10 Gigabit Ethernet (NDIS VBD Client) #45 Disconnected 0 bps
    
  5. ネットワーク QoS ポリシーを対象アダプターに適用します。 対象アダプターは RDMA アダプターです。 次の例では、-InterfaceAlias に対象アダプターの "Name" を使用します。

     Enable-NetAdapterQos –InterfaceAlias "<adapter1>", "<adapter2>"
    

    上記の例を使用すると、コマンドは次のようになります。

     Enable-NetAdapterQoS –InterfaceAlias "Ethernet 2", "SLOT #"
    
  6. トラフィック クラスを作成し、SMB Direct に最小帯域幅の 30% を設定します。 クラスの名前は "SMB" になります。

    New-NetQosTrafficClass “SMB” –Priority 3 –BandwidthPercentage 30 –Algorithm ETS
    

手順 2.3: Hyper-V 仮想スイッチを作成する

Hyper-V 仮想スイッチは、ホスト コンピューターと仮想マシンの両方で物理 NIC ポートを使用でき、ホストから RDMA を有効にして、スループットの向上、より短い待機時間、システム (CPU) への影響の緩和を可能にします。 物理ネットワーク インターフェイスは、Windows Server 2016 で新たに導入されたスイッチ埋め込みチーミング (SET) 機能を使用してチーム化されます。

管理システムで Enter-PSSession を使用して以下の手順を実行し、各サーバーに接続します。

  1. ネットワーク アダプターを識別します (手順 #2. でこの情報を使用します)。

    Get-NetAdapter | FT Name, InterfaceDescription, Status, LinkSpeed
    
  2. 両方の物理ネットワーク アダプターに接続される仮想スイッチを作成し、スイッチ埋め込みチーミング (SET) を有効にします。 PSSession の接続が失われたことを示すメッセージが表示される場合があります。 これは予期されることであり、セッションは再接続されます。

    New-VMSwitch –Name SETswitch –NetAdapterName "<adapter1>", "<adapter2>" –EnableEmbeddedTeaming $true
    
  3. ホスト vNIC を仮想マシンに追加します。 これにより、使用する管理 OS に構成した仮想スイッチから仮想 NIC (vNIC) が構成されます。

     Add-VMNetworkAdapter –SwitchName SETswitch –Name SMB_1 –managementOS
     Add-VMNetworkAdapter –SwitchName SETswitch –Name SMB_2 –managementOS
    
  4. VLAN を使用するようにホスト vNIC を構成します。 同一または別の VLAN に配置できます。

    Set-VMNetworkAdapterVlan -VMNetworkAdapterName "SMB_1" -VlanId <vlan number> -Access -ManagementOS
    Set-VMNetworkAdapterVlan -VMNetworkAdapterName "SMB_2" -VlanId <vlan number> -Access -ManagementOS
    
  5. VLANID が設定されていることを確認します。

    Get-VMNetworkAdapterVlan –ManagementOS
    

    出力は次のようになります。

    VMName VMNetworkAdapterName Mode VlanList
    ------ ------------------- ---- --------
           SMB_1               Access 13
           SETswitch           Untagged
           SMB_2               Access 13
    
  6. 各ホスト vNIC アダプターを再起動して、VLAN がアクティブになるようにします。

    Restart-NetAdapter "vEthernet (SMB_1)"
    Restart-NetAdapter "vEthernet (SMB_2)"
    
  7. ホスト vNIC アダプターで RDMA を有効にする

    Enable-NetAdapterRDMA "vEthernet (SMB_1)", "vEthernet (SMB_2)"
    
  8. RDMA 用に構成された各 vNIC を、仮想スイッチに接続されている物理アダプターに関連付けます。

    Set-VMNetworkAdapterTeamMapping -VMNetworkAdapterName "SMB_1" –ManagementOS –PhysicalNetAdapterName "SLOT 2"
    Set-VMNetworkAdapterTeamMapping -VMNetworkAdapterName "SMB_2" –ManagementOS –PhysicalNetAdapterName "SLOT 2 2"
    
  9. RDMA 機能を確認します。

    Get-SmbClientNetworkInterface
    

    RDMA 対応インターフェイスの RDMA Capable の値が True と示されている必要があります。 以下は、アダプター vEthernet (SMB_1)vEthernet (SMB_2) が true の場合の例です。

手順 3: 記憶域スペース ダイレクトを構成する

次の手順は、構成されるサーバーと同じバージョンの管理システムで実行します。 次の手順を PSSession を使用してリモートで実行しないでください。代わりに、管理システムのローカルの PowerShell セッションで、管理者のアクセス許可を使用して実行してください。

手順 3.1: クラスター検証を実行する

この手順では、クラスター検証ツールを実行し、記憶域スペース ダイレクトを使用してクラスターを作成するようにサーバー ノードが正しく構成されていることを確認します。 クラスターが作成される前にクラスター検証 (Test-Cluster) を実行すると、フェールオーバー クラスターとして正常に機能するように適切な構成が行われているどうかを確認するためのテストが実行されます。 すぐ下の例では、"-Include" パラメーターを使用しているため、テストの特定のカテゴリが指定されています。 これにより、記憶域スペース ダイレクトの特定のテストが確実に検証に含まれるようになります。

記憶域スペース ダイレクト クラスターとして使用する一連のサーバーを検証するには、以下の PowerShell コマンドを使用します。

Test-Cluster –Node <MachineName1, MachineName2, MachineName3, MachineName4> –Include "Storage Spaces Direct", "Inventory", "Network", "System Configuration"

手順 3.2: クラスターを作成する

この手順では、以下の PowerShell コマンドレットを使用して前の手順でクラスター作成用に検証したノードを持つクラスターを作成します。 -NoStorage パラメーターは必ずコマンドレットに追加してください。そうでない場合、ディスクがクラスターに自動的に追加されることがあるので、記憶域スペース ダイレクトを有効にする前に削除する必要があります (そうしないと、記憶域スペース ダイレクト記憶域プールに含まれません)。

クラスターの作成時に、"クラスター化された役割の作成中に問題があったため、役割を開始できない可能性があります。 詳細については、以下のレポート ファイルを参照してください" という警告が表示されます。 この警告は無視しても問題ありません。 クラスター クォーラムで使用可能なディスクがないことが原因です。 クラスターの作成後にファイル共有監視またはクラウド監視を構成することをお勧めします。

メモ

サーバーで静的 IP アドレスを使用している場合は、以下のコマンドを変更して静的 IP アドレスを反映させます。その場合、以下のパラメーターを追加し、IP アドレスとして –StaticAddress <X.X.X.X> を指定します。 次のコマンドでは、ClusterName プレースホルダーを、15 文字以内の固有の netbios 名に置き換える必要があります。

New-Cluster –Name <ClusterName> –Node <MachineName1,MachineName2,MachineName3,MachineName4> –NoStorage

クラスターが作成された後、クラスター名の DNS エントリがレプリケートされるまで時間がかかる場合があります。 この時間は、環境と DNS レプリケーションの構成に依存します。 クラスターの解決に成功しなかった場合、クラスター名の代わりに、クラスターのアクティブ メンバーであるノードのコンピューター名を使用すれば、ほとんどの場合成功します。

手順 3.3: クラスターの監視を構成する

クラスターの監視を構成することをお勧めします。これにより、3 ノード以上のシステムは 2 つのノードで障害が発生した場合やオフラインになった場合でも対応できます。 2 ノードの展開ではクラスターの監視が必要です。監視がない場合、いずれかのノードがオフラインになったときに、もう一方のノードも使用不可になります。 これらのシステムでは、監視としてファイル共有を使用することも、クラウド監視を使用することもできます。 詳細については、「フェールオーバー クラスターのクラウド監視を展開する」を参照してください。

ファイル共有監視の構成の詳細については、「Configuring a File Share Witness on a Scale-Out File Server (スケールアウト ファイル サーバーでのファイル共有監視の構成)」を参照してください。

手順 3.4: ディスクをクリーンアップする

記憶域スペース ダイレクトで使用する予定のディスクを空にし、パーティションや他のデータがない状態にする必要があります。 ディスクにパーティションや他のデータがある場合、記憶域スペース ダイレクト システムにディスクが含まれません。

管理システムで、管理者特権を使用して PowerShell ISE ウィンドウを開き、次のスクリプトを作成して実行します。<ClusterName> 変数は適切なクラスター名で置き換えてください。 このスクリプトの実行は、記憶域スペース ダイレクトで使用できるように検出される各ノードのディスクを識別するのに役立ちます。検出されたディスクからはすべてのデータとパーティションが削除されます。

ディスクが既にクリーンアップまたは検証されており、パーティションがないことがわかっている場合は、この手順をスキップできます。

重要

以下の一連のコマンドを実行する前に、クラスターのどのディスクにもデータがないことをご確認ください。 オペレーティング システムで使用されていない、ディスク上のデータはすべて削除されます。

icm (Get-Cluster -Name <cluster or node name> | Get-ClusterNode) {

Update-StorageProviderCache

Get-StoragePool | ? IsPrimordial -eq $false | Set-StoragePool -IsReadOnly:$false -ErrorAction SilentlyContinue

Get-StoragePool | ? IsPrimordial -eq $false | Get-VirtualDisk | Remove-VirtualDisk -Confirm:$false -ErrorAction SilentlyContinue

Get-StoragePool | ? IsPrimordial -eq $false | Remove-StoragePool -Confirm:$false -ErrorAction SilentlyContinue

Get-PhysicalDisk | Reset-PhysicalDisk -ErrorAction SilentlyContinue

Get-Disk | ? Number -ne $null | ? IsBoot -ne $true | ? IsSystem -ne $true | ? PartitionStyle -ne RAW | % {

$_ | Set-Disk -isoffline:$false

$_ | Set-Disk -isreadonly:$false

$_ | Clear-Disk -RemoveData -RemoveOEM -Confirm:$false

$_ | Set-Disk -isreadonly:$true

$_ | Set-Disk -isoffline:$true

}

Get-Disk |? Number -ne $null |? IsBoot -ne $true |? IsSystem -ne $true |? PartitionStyle -eq RAW | Group -NoElement -Property FriendlyName

} | Sort -Property PsComputerName,Count

このスクリプトからの出力は次のようになります。 Count は、クラスター ノード (PSComputerName) ごとの、その名前を持つディスクの数です。

Count Name                          PSComputerName
----- ----                          --------------
4     ATA SSDSC2BA800G4n            StorageClusterNode1
10    ATA ST4000NM0033              StorageClusterNode1
4     ATA SSDSC2BA800G4n            StorageClusterNode1
10    ATA ST4000NM0033              StorageClusterNode1
4     ATA SSDSC2BA800G4n            StorageClusterNode1
10    ATA ST4000NM0033              StorageClusterNode1
4     ATA SSDSC2BA800G4n            StorageClusterNode1
10    ATA ST4000NM0033              StorageClusterNode1

手順 3.5: 記憶域スペース ダイレクトを有効にする

クラスターを作成したら、ClusterStorageSpacesDirect PowerShell コマンドレットを使用します。これにより、記憶域システムが記憶域スペース ダイレクト モードになり、以下の操作が自動的に実行されます。

  • プールを作成する: "S2D on Cluster1" などの名前を持つ単一の大きなプールを作成します。

  • 記憶域スペース ダイレクトのキャッシュを構成する: 記憶域スペース ダイレクトで使用可能なメディア (ドライブ) の種類が複数ある場合は、最も高速なものがキャッシュ デバイスとして構成されます (ほとんどの場合、読み書き可能なもの)。

  • 階層: 既定の階層として 2 つの階層を作成します。 1 つを "Capacity"、もう 1 つを "Performance" と呼びます。 コマンドレットではデバイスを分析し、デバイスの種類と回復性を組み合わせて各階層を構成します。

管理システムから、管理者特権で開いた PowerShell コマンド ウィンドウで、次のコマンドを開始します。 クラスター名は、前の手順で作成したクラスターの名前です。 このコマンドをいずれかのノードのローカルで実行する場合、-CimSession パラメーターは必要ありません。

Enable-ClusterStorageSpacesDirect –CimSession <ClusterName>

上のコマンドを使用して記憶域スペース ダイレクトを有効にする場合、クラスター名の代わりにノード名を使用することもできます。 新しく作成したクラスター名では DNS レプリケーションの遅延が発生する可能性があるため、ノード名を使用するほうが信頼性が高くなる場合があります。

このコマンドが完了すると (完了するまで数分かかる場合があります)、システムはボリュームを作成できる状態になります。

手順 3.6: ボリュームを作成する

New-Volume コマンドレットは最も素早く直感的なため、このコマンドレットを使うことをお勧めします。 このコマンドレット 1 つだけで、仮想ディスクが作成されて、パーティション化およびフォーマットされ、一致する名前を持つボリュームが作成されて、クラスター共有ボリュームに追加されます。すべて 1 つの簡単な手順で行うことができます。

詳しくは、「記憶域スペース ダイレクトのボリュームの作成」をご覧ください。

手順 3.7: 仮想マシンを展開する

この時点で、ハイパーコンバージド記憶域スペース ダイレクト クラスターのノードに仮想マシンをプロビジョニングすることができます。

仮想マシンのファイルは、フェールオーバー クラスターにクラスター化された VM のようにシステム CSV 名前空間 (c:\ClusterStorage\Volume1 など) に格納する必要があります。

付属のツールやその他のツールを使用して、System Center Virtual Machine Manager を含む、記憶域と仮想マシンを管理することができます。

関連項目

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