Windows Vista にアップグレードする主な理由

企業で Windows Vista を使用するメリットとして、次のようなものがあります :

ユーザーが簡単に情報を見つけ、使用できるようになる

モバイル ワーカーの接続性が高まり、社内外での生産性が向上する

統合されたシステムが構築され、情報のセキュリティが向上する

社内コンピュータの展開と管理が容易になる

情報を見つけ、使用する

ビジネスが成功するかどうかは、そのビジネスに携わる人々が成功するかどうかにかかっています。社員の生産性を高め、コミュニケーションを円滑にすることが、IT に投資する主な理由です。しかし、今日使用されているツールでは、ほとんどの場合、必要な情報をすばやく見つけることが困難なため、IT を最大限に活用できていないのが事実です。Windows Vista は "すぐに使える" ソリューションとして設計されているため、情報を簡単に見つけ出し、使用することができます。

  • Windows Vista の高速で統合化されたデスクトップ サーチを使用すると、必要な情報が共有ドライブや他のネットワーク リソースにある場合でも、簡単に見つけることができます。Windows Vista デスクトップ サーチは、[スタート] ボタンのメニュー、コントロール パネル、ドキュメント フォルダなど、オペレーティング システムの至る所に組み込まれているため、探している情報を容易に見つけることができます。また、ファイルに "メタデータ" のタグを付けて、そのファイルが特定のプロジェクトまたは他のカテゴリに属すことを示すことができるため、ファイルの検索、フィルタリング、および整理をより簡単に行えます。
  • Windows Vista では、オンライン情報の管理に関しても、ユーザーの生産性を高めることができます。Internet Explorer 7 のタブ ブラウズを使用すれば、視覚的に目的のページまでスクロールすることができます。Web ページの印刷機能も改善され、ページの一部が欠けることなく、すべての情報を印刷できるようになりました。
  • Windows Vista で最も顕著な改良点は、新しく導入された Windows Aero インターフェイスです。ウィンドウがガラスのように透明になっているため、マルチタスクの場合、使用中のウインドウに集中しながら、デスクトップの他の部分にもすぐにアクセスすることができます。ライブ アイコンによってドキュメントのプレビューが可能になり、ユーザーは新しい感覚でデスクトップ上のウィンドウを移動できるため、以前よりも短い時間で必要なものが探せるようになります。

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モバイル ワーカーの能力を高める

モバイル コンピュータを使用することにより、社員の生産性は高まりますが、企業のモバイル ユーザーをサポートするためには、IT 環境は複雑にならざるを得ません。いつでも、どこでも安全に社員が必要とするアクセス権限を付与する場合、複数のサインオンが必要になります。さらに、ラップトップ コンピュータでのビジネスの機密情報の取り扱いには危険が伴います。Windows Vista の新しいツールを使用すれば、モバイル コンピューティングの複雑さやリスクを減らし、モバイル コンピューティングを最大限に活用できるようになります。

  • モビリティを念頭に構築された Windows Vista の新しい Windows モビリティ センターでは、バッテリ、明るさ、およびプレゼンテーションの設定など、最も一般的に使用されるコントロールがすべて 1 か所に集められています。電源管理が強化され、モバイル ワーカーはより長い時間、作業に従事できるようになったばかりでなく、スタンバイ状態からブートアップするまでの時間も短縮されます。
  • 共同作業の結果、素晴らしいアイデアが生まれることはよくあります。Windows Vista を使用すれば、仕事でどこに出かけようと、会社の同僚、パートナー、および顧客とより簡単に効果的なコミュニケーションを取り、共同で作業を行うことができます。ネットワーク センターやネットワーク セットアップ ウィザードなどの機能を使用して、簡単にネットワークに接続できます。Windows ミーティング スペース テクノロジにより、ブロードキャストや、複数のユーザーとのドキュメントおよびプレゼンテーションの共有が可能になるため、より生産的なミーティングを持つことができます。
  • モバイル コンピューティングのリスクに対処するために、Windows Vista では最新のワイヤレス セキュリティ プロトコルが使用されているため、ユーザーはより安全にネットワークに接続できるようになります。Windows Vista Enterprise の BitLocker ドライブ暗号化により、ラップトップ コンピュータを紛失または盗まれた場合でも、コンピュータに保存されている会社のデータを保護することができます。

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セキュリティとコンプライアンスを向上させる

残念なことに、今日のデジタル社会では、情報を盗もうとしたり、ビジネスや人々、顧客などに対して悪事を働こうとする犯罪者にとって、コンピュータはますます魅力的な標的となりつつあります。巧妙な反社会的技術による攻撃は、社員をだまして会社の機密情報を手に入れたり、お客様の顧客を狙い、お客様の評判を落とすために使われる可能性があります。それに加え、新しい政府の規制では、セキュリティとデータ保護についての高い基準が設けられ、これに違反すると罰せられるようになりました。マイクロソフトでは、企業がセキュリティとコンプライアンスに伴うリスクとコストの問題に対処できるよう、Windows Vista で複数の保護用のレイヤを提供できるよう努力しています。

  • Windows Vista は、マイクロソフトが Microsoft Trustworthy Computing Initiative を立ち上げて以来、初めてリリースされるデスクトップ オペレーティング システムです。マイクロソフトでは、開発者の方に対して継続的にセキュリティのトレーニングを提供し、徹底的なセキュリティ監査とテストを行うために、有数のセキュリティ専門家を採用しています。その結果として生まれたのが、悪用されにくく、修正プログラムをあまり必要としない、根本的により安全なプラットフォームです。
  • ウィルス、マルウェア、root kit などの悪質なソフトウェアの脅威を軽減するために、Windows Vista には固有の Internet Explorer 7 の保護モードが含まれています。このモードは悪意あるコードのサイレント インストールを防ぎます。Windows Defender は、コンピュータに組み込み型のマルウェア保護を提供します。
  • より安全な環境とコンプライアンスを維持するためには、コンピュータを使用しようとする人物を特定し、彼らがアクセスできるリソースをコントロールすることが重要です。厳格なユーザー認証のサポートが組み込まれている Windows Vista では、これらの作業を簡単に行うことができます。さらに、Windows Vista では詳細なイベント ログ、およびセキュリティ イベントの監査と追跡を提供することにより、企業が社内外の規制を順守する支援をします。
  • ユーザーのアクセスをコントロールする場合、ユーザーに管理者のアクセス権をフルに与える代わりに、セキュリティとコンプライアンスのリスクを受け入れるか、あるいはユーザーの特権を制限して、アプリケーションの互換性とユーザーの生産性の低下を招くか、というように、バランスをうまく取ることは困難です。Windows Vista のユーザー アカウント制御の機能を使用すると、コンピュータの攻撃対象領域を減らす一方で、Windows の以前のバージョンよりも優れたアプリケーションの互換性が実現することにより、ユーザーはより多くの事を自身でこなす力を与えられるため、アクセスに関する選択で悩む必要はなくなります。
  • Windows Vista はさまざまな方法で、お客様のデータを保護し、必要な場合はデータを回復するための支援を提供します。シャドウ コピー テクノロジでは、正式なバックアップを保存するように設定しなくても、作業中のファイルのバージョンが自動的に保存されるため、ドキュメントを間違って削除したり、加えた変更を取り消す場合でも、必要な時点のドキュメントを簡単に復元できます。

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デスクトップ インフラストラクチャを最適化する

Windows Vista によって、人々は大きな効果を生み出せるようになりますが、新しいオペレーティング システムのアップグレードと維持にかかるコストに見合うメリットを得られるのでしょうか。Windows Vista が提供するテクノロジ、ツール、およびベスト プラクティスによって IT の効率が高まり、デスクトップ インフラストラクチャを最適化し、IT に必要な費用を削減することができます。

  • 今日、IT 部門でデスクトップ イメージを管理する場合、社内のさまざまな種類のコンピュータに対して、OS 別および言語別のイメージをそれぞれ維持し、テストしなければならないため、コストがかかります。Windows Vista の新しいイメージ作成テクノロジを利用すると、異なる言語が使用されているさまざまな種類のコンピュータ ハードウェアやマシンに対して、1 つの OS イメージを展開することができます。新しい展開ツールにより、Windows Vista への移行が簡素化するばかりでなく、新しいイメージは維持、更新、新しいユーザーへの展開が容易なため、継続的なコスト節減が実現します。
  • Windows Vista への初期の移行をたやすくするために、マイクロソフトでは、Windows Vista のリリースに合わせて Application Compatibility Toolkit 5.0 をリリースしています。マイクロソフトがユーザー、パートナー、およびベンダーの皆様が自らのテスト結果を共有できるよう構築しているオンライン コミュニティと、このツールを利用することにより、企業ユーザーの方にとって、アプリケーション互換性のテストは非常に簡単になります。
  • また、Windows Vista には、展開後にデスクトップを管理するための新しいツールも備えられています。マイクロソフトでは、管理上、最も重要なシナリオに対処するために、500 を超す新しいグループ ポリシー オブジェクトを提供しています。たとえば、電源設定の一元管理が可能になったため、コンピュータ 1 台につき 1 年間にかかるエネルギー コストを最大 50 ドルまで節減できます。また、ユーザーが取り付けることのできるデバイスの種類も一元管理できるようになりました。
  • アプリケーションまたはデバイスによってシステム エラーが発生したときは、ほとんどの場合、Windows Vista によって自動的な修正が行われます。そのため、ユーザーの作業が中断されることはなく、無駄にヘルプ デスクに問い合わせる必要もなくなります。もしも自動的に問題を修正できない場合は、組み込みの診断ログが作成され、ユーザーが問題を解決できるよう、手順を追ったガイダンスが提供されます。たとえば、システムが起動不可能になるほとんどのケースにおいて、新しいスタートアップ修復ツールによる自動的な修復が行われます。ユーザーがサポートを必要とする場合、Windows Vista には信頼性とパフォーマンス モニタ、機能が改善されたリモート アシスタンス、および新しいイベント ビューアなどのツールが含まれているため、ヘルプ デスクのスタッフは短時間でユーザーの問題を解決することができます。
  • Windows Vista の新しいネットワーク スタックにより、IT スタッフは IPsec をベースにしたセキュリティ ポリシーを使用して、ネットワークのセキュリティを確保することができます。エンドユーザーは組み込みのネットワーク診断を使用することにより、ヘルプ デスクに問い合わせることなしに多くの接続に関する問題を解決できるため、ユーザーの生産性が向上し、サポートにかかるコストも削減されます。

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