グループ ポリシー
澤田 賢也 (MS MVP for Small Business Server)
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システム管理者にとっては、クライアントをいかに管理するかということが最大の関心事になります。クライアントの環境を一定の水準にする (設定を同じにするもしくは標準化) ことが、クライアントの管理をする上でとても重要なことだからです。例えば、ブラウザを立ち上げたときの URL を会社のホームページにしたり、社内で使われる業務アプリケーションを使用するために、特別なポートを開けたりといろいろなことがあります。
今回のコラムでは、この問題を解決する機能であるグループ ポリシーについて Windows Server 2008 R2 と Windows 7 で新しくなった機能にふれながら、グループ ポリシーについて解説してみようと思います。
グループ ポリシーとは、コンピューターの設定を一元管理するためのしくみです。このグループ ポリシーを編集するには、プログラムとファイルの検索欄に「gpedit.msc」を入力することで、「ローカル グループ ポリシー エディター」(図 1) が起動し、グループ ポリシーを編集できようになります。
図 1: ローカル グループ ポリシー エディター (拡大図)
Windows Server 2008 R2 と Windows 7 では、以前のバージョンよりも管理できる項目が 200 以上追加されるようになりました (表 1)。また、Internet Explorer 8 については、90 項目以上が新たに設定できるようになっています。
表 1 Windows Server 2008 R2 、 Windows 7 で新たに設定できる数
コンピューターの構成 |
148 |
Windows コンポーネント |
72 |
Biometrics |
4 |
BitLocker ドライブ暗号化 |
17 |
HomeGroup |
1 |
Internet Explorer |
20 |
Location and Sensors |
3 |
Remote Desktop Services |
10 |
Tablet PC |
2 |
Windows Anytime Upgrade |
1 |
Windows Reliability Analysis |
1 |
アプリケーションの互換性 |
4 |
エクスプローラー |
4 |
スマート カード |
3 |
ネットワーク プロジェクター |
1 |
自動再生のポリシー |
1 |
システム |
46 |
Enhanced Storage Access |
7 |
KDC |
1 |
Kerberos |
2 |
Recovery |
1 |
システムの復元 |
2 |
スクリプト |
2 |
デバイスのインストール |
5 |
トラブルシューティングと診断 |
5 |
ユーザー プロファイル |
1 |
リムーバブル記憶域へのアクセス |
5 |
ログオン |
1 |
電源の管理 |
13 |
(システム) |
1 |
ネットワーク |
27 |
BranchCache |
1 |
Lanman Server |
1 |
Network Connectivity Status Indicator |
5 |
TCPIP Settings |
11 |
オフライン ファイル |
3 |
ネットワーク接続 |
3 |
バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) |
3 |
プリンター |
3 |
(プリンター) |
3 |
ユーザーの構成 |
54 |
Windows コンポーネント |
36 |
Internet Explorer |
20 |
Location and Sensors |
3 |
Remote Desktop Services |
1 |
Tablet PC |
2 |
Windows Anytime Upgrade |
1 |
エクスプローラー |
8 |
自動再生のポリシー |
1 |
コントロール パネル |
3 |
個人設定 |
3 |
タスク バーと [スタート] メニュー |
14 |
(タスクバーと [スタート] メニュー) |
14 |
デスクトップ |
1 |
(デスクトップ) |
1 |
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