サーバーから見た Windows 7

澤田 賢也 (MS MVP for Small Business Server)

このたび Windows 7/Windows Server 2008 R2 のコラムを執筆させていただくことになりました澤田賢也と申します。よろしくおねがいいたします。

普段は、中小企業で社内システム エンジニアをしています。
好きなことは、ウォーキングです。暇さえあれば、街中であろうと山里道であろうと、どんなところでもぶらりと散歩しています。つい最近のお気に入りは、あきる野市にあります小峰公園です。この公園は武蔵五日市駅の近くにあり、小さいながらも尾根のサクラ並木、雑木と檜の林や、谷戸の湿地や湧き水を利用した湿生植物園があり、都心にいながら豊かな自然を満喫できる公園です。また、メタボリック対策として昼休みは、会社の周りをうろちょろと徘徊しています。

コンピュータは、DOS と呼ばれる黒い画面に文字を打ってプログラムを実行する時代からの付き合いになります。当時のコンピュータはフロッピー ディスクから起動するものでした。8 インチや 5 インチのフロッピー ディスク ドライブが 2 台搭載されていて、1 台目 (A ドライブ) はシステムとプログラムの入ったディスクを 2 台目 (B ドライブ) にはデータなどを保存するディスクを入れてガッチャンガッチャンと音をさせて動かしていました。Windows のシステム ドライブが C である所以はこの仕様によるものです。

その後、コンピュータにハード ディスクを搭載しましたが、ハード ディスクから起動させるには大変な作業が待ち構えていました。当時のインストール作業は、とても大変な作業で、Windows にしても Office にしてもその他アプリケーションにしてもそれぞれがフロッピー ディスク 10 枚以上必要で、中には 30 枚を超えるつわものもありました。そんな状況にも負けず、数か月に 1 度は初期化してインストールをしていました。今から思えば、この頃からインストール作業ばかりしていたように思います。この時に使っていたマスター フロッピー ディスクは、今でもジュラルミン ケースの中に大切に保管されています。このときのハード ディスクには、面白いものがありまして、C バスにハード ディスクを搭載したものがありました。迷わず買ってはみたものの、最終的には自宅のコンピュータとの相性が悪く使用を断念してしましました。

一方で、インター ネットワークはまだまだ一般的なものではなく、どちらかといえば学術的な目的で利用されていました。そのため、日本語のホームページ一覧というサイトがある時代でもありました。ついこの間、部屋の掃除をしていたらこの資料がでてきたのですが、この頃のあまり記憶に残っていません。

インター ネットワークが普及すると同じ頃、業務上の理由からサーバーの方面を追及することになり、ハードウエアからだんだん離れていき、Windows とかアプリケーションの方面へうちって行きました。自分自身がコンピュータを使うだけでなく、みんなに使ってもらうことを考え始めたころです。しかし、事例や解説書などの技術解説などが大企業向けのものが多く、自分が属している中小企業向けのものは、あまりないことに気付きました。そんな時に、中小企業向けサーバー ソリューションである Windows Small Business Server に出会い、自分も求めていたサーバー ソリューションはこれだ! ということで、10 年以上の付き合いとなります。

2006 年ごろからは、IT Pro エバンジェリストのみなさんが開催しています IT Pro 道場 (現在は、Tech Fielders セミナー) にしばしば顔を出すようになりました。それまでは特定の勉強会やコミュニティでの活動をしていませんでしたが、エバンジェリストのみなさんから多くの情報をいただくと同時に、自分も何かできることはないだろうかということで情報発信をするようになりました。また、直近では、Windows Small Business Server について、日本語の情報が少ないこともあって、自分で検証した内容をブログに書いて情報発信をするようになりました。

Windows 7 は、サーバー ソリューションの立場からみても大変興味深い機能がいっぱいあります。今回のコラムでは、社内システム エンジニアの視点から Windows 7 の魅力について執筆させていただき予定です。少しでも皆様のお役に立てる情報を提供できれば幸いです。

次回へつづく...