強化されたトラブルシューティング ツールと「問題を再現する手段を記録する」

かめがわ かずし

(公開日 : 2009 年 7 月 7 日)
(更新日 : 2009 年 12 月 11 日)



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ネットワークに接続されていれば、Internet からトラブルシューティング パックの取得を試みます。今後のリリースでパックが増えるかもしれませんね。

この Technet を読んでいただいている IT Pro の方向けではありませんが、このトラブルシューティング パックを作る方法は開発者向けのサイトである、MSDN にて Windows SDK の一部として公開されています。Windows SDK のドキュメントによると、トラブルシューティング パックを作るには以下のものを用意すればよいとされています。

コンポーネント 解説
トラブルシューティング マニフェスト WTP (Windows Trouble shooting Pack) の実行エンジンが必要なファイルを探すための情報を登録する
トラブルシューター スクリプト トップ画面に表示する場合必要になります
解決方法のスクリプト 解決方法を探すためのスクリプトです
検証用スクリプト 本当に問題が解決したのか、検証するためのスクリプトです
ローカライズ用スクリプト 各言語版の Windows に対応するためのローカライズ用ファイルです

Creating a Troubleshooting Pack」より
(上記は私の日本語訳なので Microsoft の公式翻訳が公開された場合、異なる用語となる可能性があります)

各ハードウェア メーカーにこのようなトラブルシューティング パックを用意してもらえたら、ユーザーのトラブル対応がすべて同じインターフェースで対応できることになるので、ユーザーにとってもよいことではないかと思います。

Windows Troubleshooting Platform の解説ページ (英語) によると、実際の中身は PowerShell のコマンドレットとスクリプトを呼び出しているので、実際作成する敷居は今までよりもかなり低いのではないでしょうか。

さて、話を戻します。ここでは図 6 選択肢の中から「ネットワーク アダプター」のトラブルシューティングを実施してみましょう。

今 ThinkPad X61 Tablet というノートブックで Windows 7 を実行しています。このノートブックでは有線ネットワークと無線ネットワークの両方が使用可能ですが、事前に有線のネットワークを抜き、無線 LAN のハードウェア スイッチを切った状態にしています。 Windows 7 はネットワークが使えない理由を正しく判定してくれるでしょうか? 図 6 選択肢の中から「ネットワーク アダプター」を選んで、トラブルシューティングを実際にやってみましょう。

ハードウェアのトラブルシューティング画面

図 6: ハードウェアのトラブルシューティング画面 (拡大図)

図 6 のネットワーク アダプターを選択すると、 図 7 のダイアログ ボックスが表示されます。

ネットワーク アダプターのトラブルシューティング

図 7: ネットワーク アダプターのトラブルシューティング (拡大図)

「詳細設定」をクリックすると、 図 8 の画面が表示されます。管理者としてチェックすればより確実にトラブル解決できる可能性があります。

管理者として実行する

図 8: 管理者として実行する (拡大図)

より確実に確認したいので、「管理者として実行する」をクリックして管理者として実行し、「自動的に修復する」にもチェックを入れておきます。

ネットワーク アダプターの選択

図 9: ネットワーク アダプターの選択 (拡大図)


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