コンピューターの簡単操作センターについて

さくしま たかえ (MS MVP Client Operating System Windows Desktop Experience)

(公開日 : 2009 年 7 月 14 日)
(更新日 : 2009 年 12 月 24 日)



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「コンピューターの簡単操作センター」は、ユーザーの必要に応じて自分のコンピューターを使いやすくする機能です。ところが、実に多くの方々が、「高齢者のための機能」とか「障碍を持っている人のための機能」と感じているようです。しかし、そういうことは決してなく、ごく一般的にパソコンを使っている人にも、「コンピューターの簡単操作センター」で設定を変更してみるとパソコンが使いやすくなる場合があります。

今回は、よくいただく質問と共に Windows 7 で使ってみると便利な機能を紹介しましょう。

注意
今回紹介する内容は、当初 Windows 7 RC 版における情報をベースにして紹介しました。2009 年 10 月 22 日に正規版が発売されましたので、2009 年 12 月に書き直したものです。

アニメーション効果の設定を切りたい

Windows XP 以降、ウィンドウやメニューを開いた際、ジワ~ッと表示されるようになっています。「アニメーション効果」というもので、実に楽しい機能なのですが、使っているうちに「もっときびきび動いて欲しい!」と思うようになる方も多いと聞きます。そんな場合は、この「アニメーション効果」を切ってしまいましょう。

Windows XP では、「画面のプロパティ」の「デザイン」タブにある「効果」ボタンをクリックすると開く「効果」の設定画面で切ることができました。しかし、Vista や Windows 7 では、「効果」にアニメーションに関する設定が無くなってしまいました。

図 1

図 1: (拡大図)

XP の「効果」には「次のアニメーション効果をメニュー ヒントに使用する」がある

図 2

図 2: (拡大図)

Vista や Windows 7 の「効果」にはない


実は、この「アニメーション効果」の設定変更は、「コンピューターの簡単操作センター」で見つかります。では、下記のようにして設定を変更してみましょう。

  1. Windows+U キーを押して「コンピューターの簡単操作センター」を開く。
  2. 「コンピューターを見やすくします」をクリック。
  3. 「画面上の項目を見やすくします」の「必要のないアニメーションは無効にします (可能な場合)」にチェックをつける。

    図 3

    図 3:
    「コンピューターの簡単操作センター」の「コンピューターを見やすくします」内にある「画面上の項目を見やすくします」

  4. 「OK」ボタンをクリック。

これで、ウィンドウやメニュー開いてもジワーッと表示されなくなります。

メモ
「コンピューターの簡単操作センター」で設定を変更した際、大変多くの方が最初に「適用」ボタンを押す傾向があります。

Windows Vista では、「適用」ボタンを押すと「保存」ボタンが押せなくなります。そして「適用」ボタンを押しただけでは、パソコンの再起動した後、設定が戻ってしまい、設定変更した機能を使い続けることができません。Vista で「コンピューターの簡単操作センター」内の変更を再起動後も反映させたい場合は、「適用」ボタンではなく「保存」ボタンを押してください。

さて、Windows 7 では、「保存」ボタンが無くなり、代わりに「OK」ボタンになりました。そして、「適用」ボタンを押した後も「OK」ボタンが押せるようになりました。なお、「適用」ボタンを押した後は、そのままその設定画面で維持されますが、「OK」ボタンを押すと「コンピューターの簡単操作センター」のトップに戻ります。また、どちらのボタンを先に押しても設定が変更されるようになり、パソコン再起動後も設定が戻らなくなりました。

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