PowerShell でのリモート管理

かめがわ かずし


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リモート管理

今まで Windows でのリモート管理と言えば、どのような方法があったでしょうか? 標準機能では以下の方法がありました。

  • リモート デスクトップ接続
  • RSH (Vista より UNIX ベース アプリケーション用サブシステムに移行)
  • WMI
  • Telnet (Windows Server 2008 では「機能の追加」で明示的なインストールが必要)
  • Windows Remote Management (WinRM: Windowsリモートシェルを有効にする方法: KB555966)

Windows 7 および Windows Server 2008 R2 に搭載された PowerShell 2.0 では新しい Windows の管理機能である WinRM が使用できるようになりました。本コラムでは PowerShell から WinRM を使用して Windows を管理する方法をご紹介します。
WinRM とは SOAP ベースの WS-Management 外部サイトへ プロトコルの Microsoft による実装です。SOAP ベースなので、Firewall を超えやすいというメリットがあります。

注意
WinRM で管理できるのは現在 Windows Server 2008 および Windows Vista SP1 以降であれば問題ないようです。ただし、本稿執筆時において Windows Vista および Windows Server 2008 用の PowerShell 2.0 正式版はまだ公開されていません。

インストール

インストールはサーバー マネージャーの「機能の追加」から「WinRM IIS拡張機能」をチェックして、「次へ」を押します。

図 1

図 1 WinRM IIS 拡張機能と PowerShell ISE を選択[拡大図]

PowerShell 2.0 は従来のコマンド プロンプト (cmd.exe) と同じようなコマンド画面の他に、GUI バージョンである ISE (Integrated Scripting Environment) も追加されました。ISE を使用する場合、.NET Framework 3.5.1 (3.5 SP1 と同じ意味です) の追加も行われます (図 2)。

図 2

図 2 WPowerShell ISE に必要な .NET Framework 3.5.1 を追加する[拡大図]

WinRM IIS 拡張機能という名前がついているくらいなので、IIS も追加されます。WinRM を選択すると、IIS の役割サービスのなかから WinRM に必要なオプションが選択された状態で表示されます。

図 3

図 3 IIS を追加する[拡大図]



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