ヒント: 音楽ファイルやビデオ ファイルを同期するときデバイスごとに異なるビットレートを使用する

現在の大容量のハード ドライブであれば、膨大な量の音楽ファイルも問題なく格納できます。ただし、ポータブル デバイスでは、依然としてディスク領域の節約が懸念事項となっています。ほんの少しの構成を行うだけで、簡単に両者の利点を享受できます。オリジナルは、ローカル ハード ドライブに高いビットレートで保存し、ポータブル デバイスにコピーするときには、自動的にファイルを低いビットレートに変換することが可能です。これは、同期ソフトウェアの設定を使用して、非常に簡単に行えます。

ここで紹介するツールや手法は、いくつかの一般的なデバイスでは機能しないことに注意してください。iPod や iPhone のデータを同期するには、Apple の iTunes ソフトウェアを使用する必要があります。同様に、Microsoft Zune のプレーヤーを管理および同期するには、Zune ソフトウェアをインストールする必要があります。

デバイス固有の設定を調整するには、まず、システムでデバイスの初期セットアップを行います。次に、デバイスを接続した状態で、Windows Media Player のナビゲーション ウィンドウでデバイスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。表示されるダイアログ ボックスでは、デバイスの名前を変更したり、デバイスを接続するときに自動的に同期を開始するのかどうかを指定できます。また、一般的なフラッシュ メモリ デバイスや一部のポータブル プレーヤーでは、Windows Media Player で使用する領域を制限することもできます。このオプションは、デバイスにプログラムやデータ ファイルを保存する場合に、そのための領域を確保するのに便利です。

また、このダイアログ ボックスには [品質] タブがあります。このタブには、音楽、ビデオ、および録画したテレビ番組を、記憶領域が制限されているポータブル デバイスに転送する場合に、構成できる複数のオプションが用意されています。[音楽] と [ビデオおよびテレビ ショー] の [最高音質レベルを選択する] をクリックし、スライダーを使用して、そのカテゴリのすべてのアイテムに適用するビットレートを調整します。これらの設定を有効にすると、ライブラリに保存されているファイルは、PC からデバイスにコピーされる前に変換されるようになり、オリジナルの高品質のバージョンは、PC 側で保持されます。

 

出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年)