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ヒント: メモリ管理と重要なメモリ測定値について理解する

メモリ管理は複雑で、PC のパフォーマンスの中で最も混乱しやすい概念かもしれません。このトピックに関する情報を Web で検索すると、適切でないアドバイスに基づいて操作を行い、その結果、技術的な問題に直面することもあるでしょう。次のメモリ測定値に関する専門用語の意味を理解すると、メモリ管理について理解できるようになります。

物理メモリ: RAM チップやモジュールのことで、通常コンピューターのマザーボードに取り付けられています。ポータブル コンピューターのビデオ サブシステムの "共有メモリ" のように、別のシステム コンポーネントで物理メモリを使用している場合、Windows で使用できる物理 RAM の量は、物理メモリの合計量よりも少なくなることがあります。(合計および使用中の) 物理メモリの測定値は、Windows タスク マネージャーの [パフォーマンス] タブと、リソース モニターの [メモリ] タブで確認できます。

仮想メモリ: 物理メモリとページ ファイルの空き容量で構成されます (ページ ファイルは、ハード ディスクに保存されています)。

カーネル メモリ: Windows が所有するメモリで、アプリケーションにシステム サービスを提供するために使用されます。ページ メモリは、必要に応じてページ ファイルにバックアップしたり、アプリケーション メモリに置き換えることができます。非ページ メモリは、常に物理 RAM に保持する必要があります。

キャッシュ メモリ: 現在のセッションでメモリにフェッチしたが、今は使用していないデータまたはプログラム コードが格納されています。Windows メモリ マネージャーでは、必要に応じて、キャッシュ メモリの内容をフラッシュして、新しく呼び出されたデータを格納するための領域を確保します。

空きメモリ: データやプログラム コードを含まない、すぐに使用できる利用可能な RAM です。

ワーキング セット: 現在プロセスで使用されているメモリの量を定義する用語です。プライベート ワーキング セットとは、特定のプロセス専用のメモリ量で、他のプログラムで使用することはできません。共有可能なワーキング セットは、物理 RAM が不足し始めた場合に使用できます。ピーク ワーキング セットは、このプロセスの現在のインスタンスで記録された最大値です。

コミット チャージ (コミット サイズ): 現在のセッションのプログラムで操作している (コミットしている) 仮想メモリの合計です。これには、物理メモリから、ディスクが割り当てられたページ ファイルにページアウトされたメモリも含まれます。タスク マネージャーの [パフォーマンス] タブの [メモリ] と [物理メモリ] のカウンターには、すべてのプロセスとカーネルに関するこの値の合計が表示されます。コミット チャージの上限は、物理 RAM と使用可能なページ ファイル (つまり、仮想メモリの最大値) の合計です。

ハード フォールト: ページ フォールトのことです。この名称からはマイナスの印象を受けますが、これは問題のある状態ではありません。オペレーティング システムやアプリケーションで必要なメモリのブロックを、物理メモリではなく、ハード ディスク上のページ ファイルからフェッチする必要があるインスタンスを示します。1 秒あたりのハード フォールトが常に多いと、仮想メモリへの依存度が高い (場合によっては過剰に依存している) ことを意味します。これは結果として、パフォーマンスに悪い影響を与えます。

現在搭載されている RAM が十分かどうかを評価するには、[リソース モニター] の [メモリ] タブのグラフに注目するのが最善の方法です。バーの緑色の部分は、現在の物理メモリの使用率、青色の部分は、オンデマンドで使用可能な (スタンバイ状態の) キャッシュ メモリを示しています。また、右側にあるグラフの緑色の線も確認する必要があります。この線は、システムで 1 秒あたりに生成されているハード フォールトの数値を示しています。これがグラフの上部まで急増し、その状態が長期に渡って続く場合は、メモリがどのように使用されているかを詳しく調査することをお勧めします。

コンピューターで最大限のパフォーマンスを発揮できるようにするには、このような数値に特に注意を払います。頻繁に使用するアプリケーションを続けて起動して、ストレス テストの実行を検討することも可能です。プログラムを切り替えたり、データ ファイルを開いて編集したり、数十件の Web ページを参照したり、通常の作業で一度に使用するよりも多くのシステム リソースを使用したりします。定期的に上限を超える場合は、RAM を追加すると、パフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。

使用率にこだわる必要はありません。6 GB の物理 RAM を搭載しているコンピューターで 64 ビット版の Windows 7 を実行していて、定期的に達している最大値がメモリ使用量の 85% である場合、RAM には 900 MB の空きがあり、十分なヘッドルームがあるので問題ありません。

 

出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『 Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年)