ヒント: 新しい Powercfg のオプションを使用してエネルギーに関する問題を見つけて修正する

Powercfg は、Windows 7 の電源管理ポリシーを構成するコマンド ライン ユーティリティです。Powercfg.exe を使用すると、UI やグループ ポリシーでは表示されないものも含め、すべての電源管理設定を確認できます。

電源管理設定は GUID で表されるので、通常、Powercfg.exe を使用する場合は、変更する設定の GUID を知っておく必要がありますが、Powercfg.exe では一般的な GUID のエイリアスがほとんどサポートされています。次のコマンドを実行すると、サポートされているエイリアスの一覧を表示できます。
powercfg –aliases

Windows 7 では、/energy という新しいコマンド ライン オプションが導入され、Powercfg ユーティリティが強化されました。これは、過剰なプロセッサ使用率や、増加しているタイマー精度、効率の悪い電源管理設定、USB デバイスによって行われる無駄な中断、バッテリ残量の低下などの、エネルギー効率に関する一般的な問題を検出するのに役立ちます。このオプションを使用すると、展開前にシステムや構成を検証したり、バッテリ寿命や電力消費量の問題に直面しているユーザーをサポートしたり、システムのエネルギー効率に関する問題を診断したりできます。

さらに、Powercfg コマンドの /requests という新しいオプションを使用すると、自動的に画面の電源がオフになったり、コンピューターがスリープ モードになったりすることを妨いでいる、アプリケーションとドライバーの要求を列挙できます。また、Powercfg コマンドの /requestsoverride という新しいオプションを使用すると、個々またはすべての供給の要求をオーバー ライドできます。


出典: Mitch Tulloch、Tony Northrup、Jerry Honeycutt、Ed Wilson、Windows 7 Team 共著『Windows 7 Resource Kit (英語)』(Microsoft Press、2009 年)