解説の 2 では、構成管理ツールを利用したアプリケーションの自動インストールについて触れましたが、時代の進歩は早いもので、アプリケーションも仮想化し、集中管理する時代が来ました。
このシナリオでは、App-V という機能を使い、クライアントで利用する各種アプリケーションが仮想化されています。そして、仮想化されたアプリケーションは、利用権限が与えられたユーザーには自動配信される仕組みになっており、もはやアプリケーションのインストールという作業は必要ありません。
代替機として復旧してきた PC にログオンすれば、必要なアプリケーションはネットワーク経由で配信され、そのまま外出してオフラインで利用することもできます。SCCM と連動させることで、仮想アプリケーションを事前に配信しておくのもよいでしょう。
また、仮想化されたアプリケーションは独自空間で動作するため、複数のアプリケーションやバージョン間で不整合が起きることもありません。Java VM や Excel マクロなど、同じアプリケーションの複数バージョンを同時に動かしたいという要望にも応えられる、それも App-V の特長の 1 つです。
更に、仮想化されたアプリケーションは集中管理されているので、仮想アプリケーションをバージョンアップすれば、クライアントは差分情報を自動的にダウンロードして新しいバージョンとして起動します。アプリケーションに対する修正プログラムの管理も一括で行えるわけです。 |