Windows XP から Windows 7 への移行

更新日: 2011 年 10 月 19 日

図: Windows XP と Windows 7 の環境Windows XP が発売されてから 10 年が経過し、IT を取り巻く環境は当時とは大きく変化しました。ソフトウェアの多様性は言うまでもなく、個人、企業向けを問わず、多くのサービスがインターネット (クラウド) 上で提供されるとともに、PC を使用した業務スタイルは否応なく多様性が求められています。そうした多様性へのニーズに反し、企業内で使用される PC にはこれまで以上に安全性やセキュリティ ポリシーの順守が求められており、その両立はシステム管理者だけでなく、エンド ユーザーにとっても悩みの種となっています。
一方、2011 年 7 月 14 日時点で、Windows XP のサポート提供期間が残り 1000 日を切りました。マイクロソフトは、提供する製品のサポート期間を、ビジネス向け製品については製品の発売から最短で 10 年 (メインストリーム サポート: 5 年、延長サポート: 5 年) 提供するように定めています。サポート提供期間が終了した OS には、基本的に脆弱性や不具合を修正するための更新プログラムが提供されなくなります。そのため、サポート期間終了後に発見された不具合は、システムのセキュリティ上の弱点となってしまう可能性があります。
これらの理由から、企業で使用される PC には、組織のコンプライアンス、情報システムの弱点をカバーでき最新のニーズに対応できる OS が求められています。多くの企業において、組織内の Windows XP をWindows 7 に移行する場面が増えつつあることは自然の流れであると言えるでしょう。

しかし「移行」と簡単にいっても、現在は Windows XP で動いている業務を止めることなく、ユーザーの負担や、業務への影響を最小化しながら移行を実施するのはたやすいことではありません。移行作業を計画するには、現在ユーザーが業務で使用している Windows XP 環境を十分に把握しなければなりません。特に、ユーザー データの紛失は業務の継続に大きな影響を与えるため細心の注意が必要です。また、Active Directory ドメインを構築して Windows XP クライアントをドメインに参加させている場合には、ログオン スクリプトやグループ ポリシーがユーザー環境に大きく影響するため、特に注意が必要です。ここでは、Windows XP から Windows 7 への移行で何を考える必要があるのか、重要なポイントを洗い出して整理していきます。移行方法として複数の選択肢がある場合には、それらの違いが何で、どのような場合に何を選択すべきかをアドバイスします。

移行のポイント

大規模移行の 5 つのポイント

小規模手動移行の 5 つのポイント

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