エンド ユーザーから見る Windows 7 の互換性機能
山田 章夫 (Windows Expert - IT Pro)
1 | 2
アプリケーションの実行
インストールが完了しても、必ずしもプログラムを実行できるとは限りません。また、アプリケーションによってはインストールが不要でそのまま実行するものもあります。そんな場合は、どうすればいいのでしょうか。
- 常通り実行してみます。
- 該当のアプリケーションの修正モジュールがある場合にはそのモジュールを適用し、再度実行してみます。
- 該当のセットアップファイルを右クリックして「管理者として実行」を行います。
図 - 6
- 該当のプログラムを右クリックして「プロパティ」を選びます。「互換性」タブを選択します。
図 - 7
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを付け、動作確認できている OS のバージョンを指定します。「特権レベル」の項目で「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを付け、「適用」を押し「OK」を押します。この状態でセットアップを実行します。
インストールが不要で、解凍等をして実行するプログラムの場合には、C ドライブなどの直下に新しいフォルダを作り、任意の名前に変更して、3. の設定を行い、実行してみます。
それでも実行できない場合には、Windows 7 で対応している製品へのバージョンアップか別の製品の導入を検討してください。
Internet Explorer
Internet Explorer 8 (以下 IE8 と呼ぶ) に変わり、サイトによっては正常に表示できない場合があります。また、Vista よりインプレースアップグレードした場合には、IE8 そのものが起動できない場合や起動が非常に遅い場合があります。その場合はどうしたらよいでしょうか。
起動しない場合や起動が遅い場合
起動しない場合や起動が遅い場合の多くは、古いアドオンが悪さをしている場合があります。そのため、一旦すべてのアドオンを無効にして、動作が正常であれば徐々にアドオンを有効にして、どのアドオンが問題なのか特定する必要があります。
特定ができた場合には該当のアドオンを削除するか、新しいバージョンにしてください。
「スタート」-「コントロールパネル」-「ネットワークとインターネット」-「ブラウザのアドオンの管理」を開きます。
図 - 8
「アドオンの管理」を選びます。
図 - 9
インストールされたアドオン選択して、「すべて無効」を選びます。
その上で起動を確認し、徐々に有効に変更して動作を確認してください。
正常に表示できない場合
アドレスバーの横の「互換表示」のボタンを押します。
上が互換性表示オフの状態、下がオンの状態。
Internet Explorer (64 ビット) 版を利用している場合には、Internet Explorer を利用してみる。特にアドオン関係は 64 ビット版には対応していいケースが多いです。
なお、スタートメニューに「Internet Explorer (64 ビット)」がメニューにない場合には 32 ビット版です。
- 文字化けをする場合には、IE8 に限りませんが、ブラウザ上で右クリックして、エンコードを変更してみます。
図 - 13
企業ベースの場合にはグループ ポリシーを利用すると便利です。
コンピューターの構成 -管理テンプレート - Windows コンポーネント - Internet Explorer およびユーザーの構成 - 管理テンプレート - Windows コンポーネント - Internet Explorer で設定可能です。
Windows 7 で設定できる Internet Explorer のグループ ポリシーは拡張されています。
図 - 14 [拡大図]
なお、Windows Server 2008 R2 より以前のバージョンのサーバーで管理する場合には、グループ ポリシー テンプレートをダウンロードしてください。
Windows Server 2008 R2 および Windows 7 のグループ ポリシーの完全セットは下記のサイトよりダウンロード可能です。
Administrative Templates (ADMX) for Windows Server 2008 R2 and Windows 7 (英語)
ページのトップへ