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Remote App for Hyper-V (XP)

村嶋 修一 (Microsoft MVP for Virtual Machine)


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複数の XP 環境を展開する

XP の Remote App とリモートデスクトップ接続は、1 ユーザーが占有するので、複数のユーザー利用する場合は、複数の XP 環境を作る必要があります。

必要数分 XP のインストールをしても良いのですが、数が多いとうんざりしてしまいます。
SCVMM (Microsoft System Center Virtual Machine Manager) を使えば展開の省力化はできますが、20-30 台程度の小規模展開の場合は有償製品の SCVMM を導入するのが予算的に見合わないケースもあるでしょう。

System Center Virtual Machine Manager

SCVMM を使わずにできるだけ展開を省力化する方法を紹介します。

差分ディスクを使って手早く XP 環境を展開する

Hyper-V には差分ディスクを作成する機能があります。差分ディスクではベースディスクからの変更点のみが記録される仕組みなので、ベースとなる XP 環境を作り、ベースとなる XP の VHD ファイルから、必要数分の差分ディスクを作ればインストールの手間を省く事が出来ます。

手順としては、ベースとなる XP を子パーティションに作成し、必要なアプリケーションと統合サービスをインストールし、Windows Update をかけます。
このままで展開してしまうと、SID が重複しまいドメイン参加に支障が出るので、sysprep を使って SID をクリアしてベースとなる VHD にします。

ベースとなる VHD から差分ディスクを必要数作成して、子パーティションを作る際に差分ディスクを指定すれば手早く複数の XP 環境を作ることが出来ます。

ベースとなる XP 環境の構築

それでは、ベースとなる XP 環境を作ります。既に子パーティションの作り方は解説済みなので、新たに子パーティションを作って、XP のインストール、統合サービスディスクのインストール、必要アプリケーションのインストール、Windows Update と進めます。
ここで大切なのは、ドメインに参加させない点です。sysprep は SID を削除するので、ドメインに参加していない状態で処理することが前提となっているためです。

sysprep で SID を削除

ベースとなる XP が出来たら、C:\sysprep を作成し、XP のインストール メディアの \SUPPORT\TOOL にある、DEPLOY.CAB から sysprep ツール群をコピーして、C:\sysprep にコピーします。

図 - 52
DEPLOY.CAB の中に sysprep に必要なツールは格納されている
図 - 53
c:\sysprepにsysprep に必要なツールをコピー

sysprep 用の自動応答ファイルを作成

そのまま sysprep.exe を実行すると、通常のインストールと同様に様々入力をしなくてはなりませんが、setupmgr.exe で応答ファイルを作っておけば自動でセットアップできるようになります。

図 - 54
setupmgr.exeを起動
図 - 55
新しい応答ファイルを作成
図 - 56
Sysprep セットアップ
図 - 57
対象となる OS を選択
図 - 58
完全自動化
図 - 59
必要な項目を設定する
図 - 60
応答ファイルの出力
図 - 61
セットアップ マネージャの終了はキャンセル

sysprep の実行

sysprep をする準備が出来たら、sysprep.exe を起動します。

図 - 62
sysprep.exe の起動
図 - 63
Mini-Setup を指定して再シール

ベースとなる VHD の仕上げ

sysprep 処理が終わると、自動的にシャットダウンされます。
これでベースの VHD は出来上がったので、ベース環境を作った子パーティションは不要なので削除します。子パーティションを削除しても VHD は削除されません。
子パーティションを削除したら、ベースとなる VHD が誤って更新されないように読み取り専用の属性をつけておきます。

図 - 64
ベース環境作成に使った子パーティションを削除
図 - 65ベースとなる VHD に読み取り専用の属性をつける
ベースとなる VHD に読み取り専用の属性をつける

差分ディスクで XP 環境を展開

ベースとなる VHD が出来たら、これから必要数分の差分 VHD を作成します。

図 - 66
ハードディスクの作成
図 - 67
差分を指定
図 - 68
作成する差分 VHD の指定
図 - 69
ベースとなる VHD の指定

差分ディスクを使った子パーティションの作成

これで差分 VHD の準備が出来ましたので、子パーティション作成時に取り込みます。

図 - 70
新しい子パーティション作成時に差分 VHD を指定
図 - 71
差分 VHD で作った子パーティション

新しく作成した子パーティションを起動すると、Mini-Setupが走って、新しい XP 環境が出来上がります。

村嶋 修一 MVP プロファイル (新しいウィンドウで開きます)村嶋 修一

平日は SIer のサラリーマンでインフラ/ネットワーク/アプリケーションの IT コンサルティングを、土日祝祭日はライターに変身して原稿書きをしています。(近年の出版不況影響で最近は物書き仕事がめっきり少なくなっていますけど...) 根っこはネットワーク屋なので、Windows Server とネットワークが絡んだあたりを得意としています。
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