ヒント: 一部の USB デバイスで自動実行が機能しない理由を理解する

自動実行は、光ディスクをドライブに挿入したときに、既定の操作を実行するメカニズムです。たとえば、挿入した CD にある AutoRun という名前のファイルのコンテンツでは、"index.html を実行する" という操作を提示します。

自動実行を利用して、不注意なユーザーにトロイの木馬を実行させるマルウェアが増加していることを踏まえて、Windows 7 のデザイナーは、取り外し可能な光学メディア以外の USB デバイスでは自動実行の機能を無効にすることにしました。

このセキュリティ上の変更によって、Windows Vista コンピューターに接続するとプログラムを自動的に実行する一部のデバイスは、Windows 7 では機能しないように見える場合があります。Windows 7 システムにデバイスを接続したときに機能しなくても、故障していると勘違いしないでください。エクスプローラーでコンピューターを開いて、デバイスのエントリを開きます。ここで、AutoRun という名前のファイルを確認できるでしょう。このファイルをメモ帳で開くと、デバイスの自動実行が無効になっていない場合に、自動的に実行されるプログラムの名前を確認できます。エクスプローラーからこのプログラムを実行します。

出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年)