Active Directory および管理モデルの計画

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現在の Microsoft® Active Directory® ディレクトリ サービス モデルを調査し (Active Directory が既に実装されている場合)、管理要件を評価した後、Microsoft Exchange Server 2003 を Active Directory モデルに統合する方法を計画できます。組織における役割は Exchange 組織に対して選択される管理モデルと関連があるので、それらの役割を評価して Exchange 管理を計画することもできます。

Microsoft Windows Server™ 2003 と Exchange 2003 はどちらもディレクトリ サービスに Active Directory を使用するため、Exchange を Active Directory 構造に統合する方法を決定する必要があります。

Exchange を展開するには、最初に、安定した動作状態にある Active Directory インフラストラクチャを確立する必要があります。Microsoft Windows NT® 環境からアップグレードする場合、Exchange を展開するための最適な状況は、すべての Windows NT アカウントおよびリソースが Active Directory に移行済みであることです。ただし、Windows NT オブジェクトを Active Directory に移行するプロセスの最中である場合、または特定のリソース オブジェクトを保持するために Windows NT フォレストを維持する必要がある場合でも、Exchange を展開できます。各フォレスト内では、Windows Server 2003 と Exchange を管理するために、リソースを結合したり、これらのリソースを個別に管理することができます。Exchange と Windows Server 2003 を統合することによって、リソースを結合できるようになります。

Exchange を Active Directory と統合するための主なシナリオには、以下の 4 つがあります。

  • 単一フォレスト
  • 専用の Exchange フォレスト
  • Exchange を実行している複数のフォレスト
  • 吸収および合併

Exchange に関する Active Directory のシナリオ

Active Directory のシナリオ このシナリオを使用する理由 関連項目

単一フォレスト 

ユーザーとユーザーのメールボックスは同じフォレストに含まれます。
  • 最も豊富なメール システム機能セット。
  • 効率化された管理。
  • 既存の Active Directory 構造の使用。
  • 他のフォレストとの同期を必要としない。

単一フォレストのトポロジの使用

専用の Exchange フォレスト

(リソース フォレスト)

Exchange の実行および Exchange メールボックスのホストのために 1 つのフォレストを専用に用意します。メールボックスに関連付けられたユーザー アカウントは、1 つ以上の別のフォレストに含まれます。
  • Active Directory と Exchange の管理の間にあるセキュリティの境界。

専用の Exchange フォレストの使用

Exchange を実行している複数のフォレスト

(従来の複数のフォレスト)   

Exchange は別個のフォレストで実行しますが、メール機能は複数のフォレストにわたって利用可能です。
  • データとサービスの分離が必要な複数のビジネス単位が存在する。
  • 異なるスキーマ要件を有する複数のビジネス単位が存在する。
  • 吸収、合併、または事業の再編成が行われた。

Exchange における複数のフォレストの使用

吸収および合併   

吸収および合併が行われると、多くの場合、組織が結合されるまでに複数の Exchange 組織が共存することになります。この場合の考慮事項は、複数のフォレストが存在する場合のシナリオと同様ですが、移行に関する追加の考慮事項があります。
  • 吸収および合併は複数のフォレスト展開の特殊な例で、移行時の問題についてより注意を要する。

吸収および合併時の Active Directory への影響

それぞれの状況に最も一致する Active Directory のシナリオを確認したら、「Active Directory 管理モデルの選択」を参照してください。

詳細情報

以下のリソースには、設計に関する決定を下す際の参考になる情報が記載されています。

note注 :
これらのリソースの一部では Exchange 2000 について説明していますが、その情報は Exchange 2003 にも適用できます。