Get-StorageGroupCopyStatus

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-11-13

Get-StorageGroupCopyStatus コマンドレットを使用して、クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境、ローカル連続レプリケーション (LCR) 環境、またはスタンバイ連続レプリケーション (SCR) 環境のストレージ グループに関する状態情報を表示します。

note注 :
このコマンドレットは、パブリック フォルダのコピーには適用できません。
note注 :
コマンドレットの基本的な構文には 5 つの出力フィールドがあります。使用可能なすべてのフィールドの完全な一覧を取得するには、コマンドレットを fl (formatted list: 書式設定された一覧) または ft (formatted table: 書式設定された表) のどちらかにパイプ出力して実行します。

構文

Get-StorageGroupCopyStatus [-Identity <StorageGroupIdParameter>] [-DomainController <Fqdn>] [-DumpsterStatistics <SwitchParameter>] [-StandbyMachine <String>]

Get-StorageGroupCopyStatus -Server <ServerIdParameter> [-DomainController <Fqdn>] [-DumpsterStatistics <SwitchParameter>] [-StandbyMachine <String>]

解説

Exchange 管理シェルを使用して CCR コピー、LCR コピー、または SCR コピーの完全な状態を表示するには、Get-StorageGroupCopyStatus コマンドレットを実行します。指定したオプションに応じて、コマンドレットは、特定のサーバー上の特定のコピーに関する情報か、またはサーバー上のすべてのコピーに関する情報を返します。

基本的なコマンドレット構文を次のコード例に示します。

Get-StorageGroupCopyStatus

この基本的な構文を使用すると、次のサンプル出力が表形式で表示されます。

Name SummaryCopyStatus CopyQueueLength ReplayQueueLength LastInspectedLogTime

StorageGroup1

Healthy

0

0

6/14/2007 4:42:01 PM

次のコード例を使用すると、出力を一覧形式で返すことができます。

Get-StorageGroupCopyStatus |fl

次の表は、出力フィールドの種類とその説明を示しています。

フィールド名 説明 種類

Identity

ストレージ グループの識別情報です。

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter

StorageGroupName

ストレージ グループの名前です。

System.String

SummaryCopyStatus

コピーの一般状態の概要表現です。

値の列挙 : Disabled、Failed、Seeding、Copying、Stopped、および Healthy

Failed

ストレージ グループ コピーがログ ファイルを正常にレプリケートして、再生できる状態にあるかどうかを示します。

System.Boolean

FailedMessage

失敗の条件を発生させた条件です。

System.String

Seeding

シード操作が現在進行中であるかどうかを示します。

System.Boolean

Suspend

コピーでレプリケーションが中断されているかどうかを示します。

System.Boolean

SuspendComment

ストレージ グループ コピーのレプリケーションが中断されたときに与えられる、管理者から提供されたコメントです。

System.String

CopyQueueLength

コピーに認識されていて、コピーにレプリケートする必要があるログの数です。

System.Long

ReplayQueueLength

コピーのデータベースに再生できるログの数です。

System.Long

LatestAvailableLogTime

アクティブなコンピュータによって生成された最終の使用可能なログに関連付けられている日時です。このログはコピーできます。

System.DateTime

LastCopyNotificationedLogTime

アクティブなストレージ グループによって生成された最終の新しいログに関連付けられていて、コピーから認識されている日時です。

System.DateTime

LastCopiedLogTime

正常にコピーされた最終のログの更新日時です。

System.DateTime

LastInspectedLogTime

コピーをホストしているノードによって正常に検証された最終のログの更新日時です。

System.DateTime

LastReplayedLogTime

コピーをホストしているノードによって正常に再生された最終のログの更新日時です。

System.DateTime

LastLogGenerated

アクティブ ノードで生成されたと認識されている最終のログのログ世代番号です。

System.Long

LastLogCopied

コピーにコピーされた最終のログのログ世代番号です。

System.Long

LastLogNotified

アクティブなノードによって生成され、コピーから認識されている最終のログのログ世代番号です。

System.Long

LastLogInspected

コピーによって検査された最終のログのログ世代番号です。

System.Long

LastLogReplayed

コピーによって再生された最終のログのログ世代番号です。

System.Long

LatestFullBackupTime

最終の完全バックアップの日時です。

System.DateTime

LatestIncrementalBackupTime

最終の増分バックアップの日時です。

System.DateTime

SnapshotBackup

前回行われた完全バックアップが従来のストリーミング バックアップであるか、ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) のバックアップ スナップショットであるかを示します。

System.Boolean

DumpsterStatistics

アクセスできるすべてのハブ トランスポート サーバーから得られたトランスポート収集の統計です。

System.String

DumpsterStatisticsNotAvailable

アクセスできないハブ トランスポート サーバーです。

System.String

OutstandingDumpsterRequests

未処理の要求と、未処理の要求の時間的な範囲 (開始 - 終了) です。

System.String

SummaryCopyStatusFailedCopyQueueLengthReplayQueueLength、および LastInspectedLogTime の各フィールドの結果を調べると、コピーの状態をすばやく評価できます。これらのフィールドには、コピーが正常に動作しているかどうか、およびコピーがログのコピーおよび適用において相対的に新しいかどうかが表示されます。LastInspectedLogTime が最新の状態になっていない場合は、レプリケーション サービスが停止しているか、またはストレージ グループのトラフィック レートが低下している可能性があります。コピーの状態が異常な場合は、その原因を突き止めて問題を修正する必要があります。コピー キューの長さの値が 3 を超えている場合は、その原因を突き止めて問題を修正する必要があります。CCR または LCR 環境で再生キューの長さの値が 20 を超えている場合は、その原因を突き止めて問題を修正する必要があります。

note注 :
Test-ReplicationHealth というコマンドレットを使用して、連続レプリケーションが有効なストレージ グループの稼働状態を検証することができます。Test-ReplicationHealth の詳細については、「Test-ReplicationHealth」を参照してください。

Get-StorageGroupCopyStatus コマンドレットを使用するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割、および対象のサーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Server

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ServerIdParameter

Server パラメータは、指定されたサーバー上のすべてのストレージ グループ コピーに関する情報を返します。値を指定しない場合、ローカル サーバーのすべてのコピーについての情報が返されます。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

ドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。

DumpsterStatistics

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

DumpsterStatistics パラメータには、ストレージ グループのコピーの状態と共に返すトランスポート収集の統計を指定します。

Identity

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter

Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。

  • GUID
  • ストレージ グループの名前

値を指定しない場合、ローカル サーバーのすべてのコピーについての情報が返されます。

LCR に対しては、これはストレージ グループで LCR を有効にする必要があることを表します。

CCR に対しては、レプリケーションの対象に関する情報が常に返されます。

StandbyMachine

省略可能

System.String

StandbyMachine パラメータには、SCR の対象として構成するサーバーの名前を指定します。このパラメータは、SCR の対象の状態情報を取得するときに使用する必要があります。

エラー

エラー

説明

The specified identity does not exist.

このエラーは、指定したオブジェクトが存在しないか、またはそのオブジェクトが参照先のドメイン コントローラにレプリケートされていない場合に発生します。

1 番目のコード例は、ストレージ グループ名があいまいでない場合の Get-StorageGroupCopyStatus コマンドを示しています。

2 番目のコード例は、サーバー MBX 上のコピーの状態 SG1 を取得する方法を示しています。

3 番目のコード例は、サーバー MBX のすべてのストレージ グループの状態を取得する方法を示しています。

4 番目のコード例は、ローカル サーバーのすべてのコピーのコピー情報を生成しています。パッシブ ノード上では、関連するアクティブなストレージ グループ コピーのすべてのコピーの情報が返されます。

5 番目のコード例は、SG1 というストレージ グループの Server2 上にある SCR の対象の状態情報を取得する方法を示しています。

6 番目のコード例は、SG1 というストレージ グループの Server2 上にある SCR の対象について、トランスポート収集の統計が含まれる状態情報を取得し、一覧形式で出力する方法を示しています。

Get-StorageGroupCopyStatus -Identity Storage_Group_1 
Get-StorageGroupCopyStatus -Identity MBX\SG1 
Get-StorageGroupCopyStatus -Server MBX 
Get-StorageGroupCopyStatus
Get-StorageGroupCopyStatus -Identity MBX\SG1 -StandbyMachine Server2
Get-StorageGroupCopyStatus -Identity MBX\SG1 -StandbyMachine Server2 -DumpsterStatistics | fl

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。