新しい送信コネクタを作成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-07-02

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 の新しい送信コネクタを作成する方法について説明します。

Exchange 2007 で、送信コネクタはリモート電子メール システムへの論理接続を作成します。エッジ トランスポート サーバーの役割とハブ トランスポート サーバーの役割をインストールした後、EdgeSync プロセスを実行して、インターネットとのメール フローおよびエッジ トランスポート サーバーと Exchange 組織間のメール フローに必要な送信コネクタの構成を完了します。組織が特定の構成オプションを持つ送信コネクタを必要としている場合、または EdgeSync プロセスを使用しない場合は、送信コネクタを手動で構成する必要があります。

note注 :
Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、送信コネクタの設定が更新されました。ここでは、Exchange 2007 の RTM (Release To Manufacturing) 版および Exchange 2007 SP1 を使用して、新しい送信コネクタを作成する手順について説明します。
Windows Server 2008 を実行しているコンピュータに Exchange 2007 SP1 が展開されている場合、インターネット プロトコル Version 4 (IPv4) フォーマット、インターネット プロトコル Version 6 (IPv6) フォーマット、または両方のフォーマットの IP アドレスおよび IP アドレスの範囲を入力できます。Windows Server 2008 の既定のインストールでは、IPv4 と IPv6 がサポートされています。Exchange 2007 SP1 での IPv6 アドレスのサポートの詳細については、「Exchange 2007 SP1 および SP2 での IPv6 サポート」を参照してください。

開始する前に

この手順を実行する前に、送信コネクタを作成するために準備する必要がある情報の詳細な説明について「送信コネクタ」に目をとおしてください。

コネクタの属性を正しく構成できるように、このコネクタの具体的な使用方法を判断します。すべての送信コネクタは、名前とアドレス スペースを必要とします。名前はコネクタを識別します。アドレス スペースは、このコネクタがメッセージを送信する 1 つ以上のドメインです。既定のアドレスの種類は、SMTP (簡易メール転送プロトコル) です。ハブ トランスポート サーバーでは、SMTP 以外のアドレス スペースを指定できます。送信コネクタの既定の設定および SMTP 以外のアドレス スペースを指定する方法の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。

note注 :
EdgeSync を使用して Exchange 組織を指定したエッジ トランスポート サーバーでは、この手順を実行しないでください。代わりに、ハブ トランスポート サーバーに送信コネクタを作成します。承認済みドメインは、次に同期が行われるときにエッジ トランスポート サーバーにレプリケートされます。

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 2007 RTM で Exchange 管理コンソールを使用して新しい送信コネクタを作成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    1. エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされたコンピュータで、[エッジ トランスポート] を選択し、作業ウィンドウで [送信コネクタ] タブをクリックします。
    2. ハブ トランスポート サーバーの役割で送信コネクタを作成するには、コンソール ツリーで、[組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] を選択します。次に、作業ウィンドウで [送信コネクタ] タブをクリックします。
  2. 操作ウィンドウで、[送信コネクタの新規作成] をクリックします。SMTP 送信コネクタの新規作成ウィザードが開始します。

  3. [概要] ページで、次の手順を実行します。

    1. [名前] ボックスに、このコネクタの意味のある名前を入力します。この名前は、コネクタを識別するために使用されます。
    2. "このコネクタの使用目的の選択" フィールドで、コネクタの使用法の種類を選択します。使用法の種類は、コネクタに割り当てる既定のアクセス許可セットを決定します。そのアクセス許可は、信頼されるセキュリティ プリンシパルに与えられます。
      [カスタム]   Exchange サーバー以外のシステムへの接続で使用するためのカスタマイズされたコネクタを作成するには、このオプションを選択します。
      [内部]   内部の送信コネクタを使用して、Exchange 組織内のサーバーに電子メールを送信します。このコネクタは、スマート ホストとして機能する内部の Exchange サーバーに電子メールをルーティングするように構成されます。
      [インターネット]   インターネット送信コネクタを使用して、インターネットに電子メールを送信します。このコネクタは、ドメイン ネーム システム (DNS) MX レコードを使用して電子メールをルーティングするように構成されます。
      [パートナー]   パートナー送信コネクタは、電子メールをパートナー ドメインへ送信するために使用されます。このコネクタは、ドメインでセキュリティ保護されたドメインの一覧に含まれている SMTP (簡易メール転送プロトコル) ドメイン用のトランスポート層セキュリティ (TLS) 証明書で認証を行うサーバーへの接続のみ許可するように構成されます。ドメインでセキュリティ保護されたドメインの一覧へドメインを追加するには、Set-TransportConfig コマンドで TLSSendDomainSecureList パラメータを使用します。
      送信コネクタの使用法の種類の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。[次へ] をクリックします。
  4. [アドレス スペース] ページで、以下のいずれかの操作を行います。

    ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーで、[追加] をクリックします。[アドレス スペースの追加] ダイアログ ボックスで、SMTP アドレス スペースを入力します。たとえば、「contoso.com」と入力します。RFC 1035 の定義に応じて、ワイルドカード文字 (*) をアドレスに使用できます。たとえば、*"、"*.com"、および "*.contoso.com は使用できますが、"*contoso.com" は使用できません。

  5. [ネットワーク設定] ページで、送信コネクタで電子メールを送信する方法を選択します。次のオプションを利用できます。

    • [DNS (ドメイン ネーム システム) の "MX" レコードを使用してメールを自動的にルーティングする]   このオプションは、手順 3. で使用法の種類として [カスタム][パートナー]、または [インターネット] を選択した場合のみに利用できます。このオプションを選択すると、送信コネクタは送信側サーバーの DNS クライアント サービスを使用して DNS サーバーに対するクエリを実行し、送信先アドレスを解決します。
    • [すべてのメールを次のスマート ホストを経由してルーティングする]   このオプションは、手順 3. で使用法の種類として [カスタム][内部]、または [インターネット] を選択した場合のみに利用できます。このオプションを選択した場合は、次の手順を実行します。
    1. [追加] をクリックします。[スマート ホストの追加] ダイアログ ボックスで、[IP アドレス] または [完全修飾ドメイン名 (FQDN)] を選択してスマート ホストを検索する方法を指定します。[IP アドレス] を選択した場合は、スマート ホストの IP アドレスを入力します。[完全修飾ドメイン名 (FQDN)] を選択した場合は、スマート ホストの FQDN を入力します。送信側サーバーは FQDN を解決できる必要があります。完了したら、[OK] をクリックします。
      スマート ホストをさらに追加するには、[追加] をクリックし、上記手順を繰り返します。
      スマート ホストの設定を編集するには、スマート ホストを選択し、[編集] をクリックします。
      既存のスマート ホストを削除するには、スマート ホストを選択し、[削除] アイコン をクリックします。
      完了したら、[次へ] をクリックします。
    2. [スマート ホストのセキュリティ設定] ページで、スマート ホストへの認証に使用される方法を選択します。選択可能なスマート ホスト認証方法は、[なし][基本認証][TLS 経由の基本認証][Exchange Server 認証]、および [外部的にセキュリティで保護] です。セキュリティ設定の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。[次へ] をクリックします。
  6. [送信元サーバー] ページは、ハブ トランスポート サーバー上でのみ表示されます。既定では、現在作業に使用しているハブ トランスポート サーバーが送信元サーバーとして一覧に表示されます。送信元サーバーを追加するには、[追加] をクリックします。[ハブ トランスポートおよびエッジ サブスクリプションの選択] ダイアログ ボックスで、手順 5. で指定したアドレス スペースへのメッセージの送信の送信元サーバーとして使用するハブ トランスポート サーバーまたは購読済みエッジ トランスポート サーバーを選択します。送信元サーバーの一覧には、すべてのハブ トランスポート サーバーまたはすべての講読済みエッジ トランスポート サーバーを含めることができますが、両方を混在させることはできません。送信元サーバーの追加が完了したら、[OK] をクリックします。

    送信元サーバーをさらに追加するには、[追加] をクリックし、上記手順を繰り返します。

    既存の送信元サーバーを削除するには、送信元サーバーを選択し、[削除] アイコン をクリックします。

    完了したら、[次へ] をクリックします。

  7. [新しいコネクタ] ページで、コネクタの構成の概要を確認します。設定を変更する場合は、[戻る] をクリックします。構成の概要の設定を使用して送信コネクタを作成するには、[新規作成] をクリックします。

  8. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

Exchange 2007 SP1 で Exchange 管理コンソールを使用して新しい送信コネクタを作成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    1. エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされたコンピュータで、[エッジ トランスポート] を選択し、作業ウィンドウで [送信コネクタ] タブをクリックします。
    2. ハブ トランスポート サーバーの役割で送信コネクタを作成するには、コンソール ツリーで、[組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] を選択します。次に、作業ウィンドウで [送信コネクタ] タブをクリックします。
  2. 操作ウィンドウで、[送信コネクタの新規作成] をクリックします。SMTP 送信コネクタの新規作成ウィザードが開始します。

  3. [概要] ページで、次の手順を実行します。

    1. [名前] ボックスに、このコネクタの意味のある名前を入力します。この名前は、コネクタを識別するために使用されます。
    2. "このコネクタの使用目的の選択" フィールドで、コネクタの使用法の種類を選択します。使用法の種類は、コネクタに割り当てる既定のアクセス許可セットを決定します。そのアクセス許可は、信頼されるセキュリティ プリンシパルに与えられます。
      [カスタム]   Exchange サーバー以外のシステムへの接続で使用するためのカスタマイズされたコネクタを作成するには、このオプションを選択します。
      [内部]   内部の送信コネクタを使用して、Exchange 組織内のサーバーに電子メールを送信します。このコネクタは、スマート ホストとして機能する内部の Exchange サーバーに電子メールをルーティングするように構成されます。
      [インターネット]   インターネット送信コネクタを使用して、インターネットに電子メールを送信します。このコネクタは、ドメイン ネーム システム (DNS) MX レコードを使用して電子メールをルーティングするように構成されます。
      [パートナー]   パートナー送信コネクタは、電子メールをパートナー ドメインへ送信するために使用されます。このコネクタは、ドメインでセキュリティ保護されたドメインの一覧に含まれている SMTP (簡易メール転送プロトコル) ドメイン用のトランスポート層セキュリティ (TLS) 証明書で認証を行うサーバーへの接続のみ許可するように構成されます。ドメインでセキュリティ保護されたドメインの一覧へドメインを追加するには、Set-TransportConfig コマンドで TLSSendDomainSecureList パラメータを使用します。
      送信コネクタの使用法の種類の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。[次へ] をクリックします。
  4. [アドレス スペース] ページで、以下のいずれかの操作を行います。

    1. ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーで、[追加] または [追加] の横にある下向き矢印をクリックし、[SMTP アドレス スペース] を選択します。[SMTP アドレス スペース] ダイアログ ボックスで、次の情報を入力します。
      [アドレス]   次のように SMTP アドレス スペースを入力します。たとえば、「contoso.com」と入力します。RFC 1035 の定義に応じて、ワイルドカード文字 (*) をアドレスに使用できます。たとえば、*"、"*.com"、および "*.contoso.com は使用できますが、"*contoso.com" は使用できません。
      このコネクタを使用して、指定したアドレス スペースのすべてのサブドメインにもメールをルーティングするには、[すべてのサブドメインを含む] を選択します。ワイルドカード文字を含むアドレス スペースを入力した場合、[すべてのサブドメインを含む] が自動的に選択されます。
      [コスト]   複数の送信コネクタが同じアドレス スペース用に構成されている場合は、アドレス スペースのコストを使用して選択の優先度を設定します。ルーティング解決では、コネクタの選択が行われるときに、送信先までの最もコストの低いルーティング パスが選択されます。既定のコストは 1 です。有効な入力の範囲は、1 ~ 100 です。

    2. ハブ トランスポート サーバーで、[追加] の横にある下向き矢印をクリックし、[カスタム アドレス スペース] を選択します。[カスタム アドレス スペース] ダイアログ ボックスで、次の情報を入力します。
      [種類]**   "アドレス"** フィールドに入力したアドレス スペースの種類を入力します。「SMTP」または「X400」を "種類" フィールドに入力した場合、Exchange 2007 は "アドレス" フィールドに入力されるアドレス スペースの構文を監視します。"種類" フィールドに他のテキスト文字列を入力した場合、"アドレス" フィールドは自由形式のテキスト入力フィールドになります。
      [アドレス]**   "種類"** フィールドで "SMTP" を指定した場合、入力したアドレス スペースは RFC 1035 に準拠する必要があります。たとえば、"*"、"*.com" および "*.contoso.com" は使用できますが、"*contoso.com" は使用できません。"種類" フィールドに「X400」と入力した場合、入力したアドレス スペースは RFC 1685 に準拠する必要があります。例、o=MySite;p=MyOrg;a=adatum;c=us"種類" フィールドに他のテキスト文字列を入力した場合、任意のテキストのアドレス スペースを入力できます。
      [コスト]   複数の送信コネクタが同じアドレス スペース用に構成されている場合は、アドレス スペースのコストを使用して選択の優先度を設定します。ルーティング解決では、コネクタの選択が行われるときに、送信先までの最もコストの低いルーティング パスが選択されます。有効な入力値の範囲は 1 ~ 100 です。

      note注 :
      ハブ トランスポート サーバー上の送信コネクタで SMTP 以外のアドレス スペースを構成できますが、送信コネクタはトランスポート メカニズムとして SMTP を使用して他のメッセージング サーバーにメッセージを送信します。ハブ トランスポート サーバーの外部コネクタは、SMTP をプライマリ トランスポート メカニズムとして使用しない、サード パーティの FAX ゲートウェイ サーバーなどのローカルのメッセージング サーバーにメッセージを送信するために使用されます。詳細については、「外部コネクタ」を参照してください。

      このコネクタにさらにアドレス スペースを追加するには、この手順を繰り返します。
      アドレス スペースの一覧にある既存のアドレス スペースを変更するには、そのアドレス スペースを選択し、[編集] をクリックします。
      既存のアドレス スペースを削除するには、そのアドレス スペースを選択し、[削除] アイコン をクリックします。
      Exchange 組織内のすべてのハブ トランスポート サーバーがこの送信コネクタを使用できるようにするには、[スコープ送信コネクタ] を選択しないでください。この送信コネクタのスコープを制限して、同じ Active Directory サイトに存在する他のハブ トランスポート サーバーのみが使用できるようにするには、[スコープ送信コネクタ] を選択します。
      完了したら、[次へ] をクリックします。

  5. [ネットワーク設定] ページで、送信コネクタで電子メールを送信する方法を選択します。次のオプションを利用できます。

    • [DNS (ドメイン ネーム システム) の "MX" レコードを使用してメールを自動的にルーティングする]   このオプションは、手順 3. で使用法の種類として [カスタム][パートナー]、または [インターネット] を選択した場合のみに利用できます。このオプションを選択すると、送信コネクタは送信側サーバーの DNS クライアント サービスを使用して DNS サーバーに対するクエリを実行し、送信先アドレスを解決します。
    • [すべてのメールを次のスマート ホストを経由してルーティングする]   このオプションは、手順 3. で使用法の種類として [カスタム][内部]、または [インターネット] を選択した場合のみに利用できます。このオプションを選択した場合は、次の手順を実行します。
    1. [追加] をクリックします。[スマート ホストの追加] ダイアログ ボックスで、[IP アドレス] または [完全修飾ドメイン名 (FQDN)] を選択してスマート ホストを検索する方法を指定します。[IP アドレス] を選択した場合は、スマート ホストの IP アドレスを入力します。[完全修飾ドメイン名 (FQDN)] を選択した場合は、スマート ホストの FQDN を入力します。送信側サーバーは FQDN を解決できる必要があります。完了したら、[OK] をクリックします。
      スマート ホストをさらに追加するには、[追加] をクリックし、上記手順を繰り返します。
      スマート ホストの設定を編集するには、スマート ホストを選択し、[編集] をクリックします。
      既存のスマート ホストを削除するには、スマート ホストを選択し、[削除] アイコン をクリックします。
      完了したら、[次へ] をクリックします。
    2. [スマート ホストのセキュリティ設定] ページで、スマート ホストへの認証に使用される方法を選択します。選択可能なスマート ホスト認証方法は、[なし][基本認証][TLS 経由の基本認証][Exchange Server 認証]、および [外部的にセキュリティで保護] です。セキュリティ設定の詳細については、「送信コネクタ」を参照してください。[次へ] をクリックします。
  6. [送信元サーバー] ページは、ハブ トランスポート サーバー上でのみ表示されます。既定では、現在作業に使用しているハブ トランスポート サーバーが送信元サーバーとして一覧に表示されます。送信元サーバーを追加するには、[追加] をクリックします。[ハブ トランスポートおよびエッジ サブスクリプションの選択] ダイアログ ボックスで、手順 5. で指定したアドレス スペースへのメッセージの送信の送信元サーバーとして使用するハブ トランスポート サーバーまたは購読済みエッジ トランスポート サーバーを選択します。送信元サーバーの一覧には、すべてのハブ トランスポート サーバーまたはすべての講読済みエッジ トランスポート サーバーを含めることができますが、両方を混在させることはできません。送信元サーバーの追加が完了したら、[OK] をクリックします。

    送信元サーバーをさらに追加するには、[追加] をクリックし、上記手順を繰り返します。

    既存の送信元サーバーを削除するには、送信元サーバーを選択し、[削除] アイコン をクリックします。

    完了したら、[次へ] をクリックします。

  7. [新しいコネクタ] ページで、コネクタの構成の概要を確認します。設定を変更する場合は、[戻る] をクリックします。構成の概要の設定を使用して送信コネクタを作成するには、[新規作成] をクリックします。

  8. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

Exchange 管理シェルを使用して新しい送信コネクタを作成するには、次のいずれかの手順を使用します。対話モードでは、必須パラメータの入力のみが求められ、他のすべてのパラメータには既定の設定が使用されます。完全なコマンドを入力すると、複数のパラメータを指定し、コネクタを完全に構成することができます。

note注 :
ハブ トランスポート サーバー上の送信コネクタで SMTP 以外のアドレス スペースを構成できますが、送信コネクタはトランスポート メカニズムとして SMTP を使用して他のメッセージング サーバーにメッセージを送信します。ハブ トランスポート サーバーの外部コネクタは、SMTP をプライマリ トランスポート メカニズムとして使用しない、サード パーティの FAX ゲートウェイ サーバーなどのローカルのメッセージング サーバーにメッセージを送信するために使用されます。詳細については、「外部コネクタ」を参照してください。

Exchange 2007 RTM で Exchange 管理シェルの対話モードを使用して送信コネクタを新しく作成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理シェル コマンド プロンプトで、「New-SendConnector」と入力し、Enter キーを押します。

  2. Address Spaces[0]: プロンプトで、このコネクタがメッセージを送信するアドレス スペースを入力します。各アドレス スペースを入力するための完全な構文は以下のとおりです。

    <Connector Scope>:<Address Space Type>:<Address Space>;<Address Space Cost>
    

    コネクタのスコープは、組織内の他のハブ トランスポート サーバーへのコネクタの空き状況を制御します。Local の値を指定すると、同じ Active Directory サイト内の他のハブ トランスポート サーバーのみがこのコネクタを使用できます。コネクタのスコープの修飾子を省略すると、Exchange 2007 組織内のすべてのハブ トランスポート サーバーがこのコネクタを使用できます。

    エッジ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTP である必要があります。ハブ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTPX400、またはその他の任意のテキスト文字列です。SMTP 以外のアドレス スペースの種類を使用する場合は、スマート ホストを使用して電子メールをルーティングする必要があります。アドレス スペースの種類を省略すると、種類は SMTP アドレス スペースと見なされます。アドレス スペースのコストを省略すると、コストとして 1 が使用されます。たとえば、次のアドレス スペース エントリは同等です。

    • SMTP:contoso.com;1
    • contoso.com;1
    • SMTP:contoso.com
    • contoso.com

    SMTP アドレス スペースの種類には、RFC 1035 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。たとえば、**.com および *.contoso.com は使用できますが、*contoso.com は使用できません。X.400 アドレス スペースの種類には、o=MySite;p=MyOrg;a=adatum;c=us などの RFC 1685 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。その他のアドレスの種類の値には、アドレス スペースに任意のテキストを入力できます。セミコロン (;) を含む SMTP 以外のアドレス スペースを入力する場合は、アドレス スペースのコストを指定する必要があります。

  3. アドレス スペースの入力が完了したら、Enter キーを押します。

  4. Address Spaces[1] プロンプトで、次のいずれかの操作を行います。

    1. このコネクタの追加のアドレス スペースを構成する場合は、別のアドレス スペースを入力し、Enter キーを押します。このコネクタに対して構成する追加のアドレス スペースごとに、この手順を繰り返します。
    2. アドレス スペースの入力が完了したら、 Address Spaces[1] プロンプトでアドレス スペースを入力しないでください。Enter キーを押して続行します。
  5. Name: プロンプトで、このコネクタの名前を入力します。Enter キーを押してコネクタを作成し、コネクタの概要を表示します。

Exchange 2007 SP1 で Exchange 管理シェルの対話モードを使用して送信コネクタを新しく作成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理シェル コマンド プロンプトで、「New-SendConnector」と入力し、Enter キーを押します。

  2. Address Spaces[0]: プロンプトで、このコネクタがメッセージを送信するアドレス スペースを入力します。各アドレス スペースを入力するための完全な構文は以下のとおりです。

    <Address Space Type>:<Address Space>;<Address Space Cost>
    

    エッジ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTP である必要があります。ハブ トランスポート サーバーでは、アドレス スペースの種類は SMTPX400、またはその他の任意のテキスト文字列です。SMTP 以外のアドレス スペースの種類を使用する場合は、スマート ホストを使用して電子メールをルーティングする必要があります。アドレス スペースの種類を省略すると、種類は SMTP アドレス スペースと見なされます。アドレス スペースのコストを省略すると、コストとして 1 が使用されます。たとえば、次のアドレス スペース エントリは同等です。

    • SMTP:contoso.com;1
    • contoso.com;1
    • SMTP:contoso.com
    • contoso.com

    SMTP アドレス スペースの種類には、RFC 1035 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。たとえば、**.com および *.contoso.com は使用できますが、*contoso.com は使用できません。X.400 アドレス スペースの種類には、o=MySite;p=MyOrg;a=adatum;c=us などの RFC 1685 準拠のアドレス スペースを入力する必要があります。その他のアドレスの種類の値には、アドレス スペースに任意のテキストを入力できます。セミコロン (;) を含む SMTP 以外のアドレス スペースを入力する場合は、アドレス スペースのコストを指定する必要があります。

  3. アドレス スペースの入力が完了したら、Enter キーを押します。

  4. Address Spaces[1] プロンプトで、次のいずれかの操作を行います。

    1. このコネクタの追加のアドレス スペースを構成する場合は、別のアドレス スペースを入力し、Enter キーを押します。このコネクタに対して構成する追加のアドレス スペースごとに、この手順を繰り返します。
    2. アドレス スペースの入力が完了したら、 Address Spaces[1] プロンプトでアドレス スペースを入力しないでください。Enter キーを押して続行します。
  5. Name: プロンプトで、このコネクタの名前を入力します。Enter キーを押してコネクタを作成し、コネクタの概要を表示します。

Exchange 2007 RTM または Exchange 2007 SP1 で、Exchange 管理シェルに完全なコマンドを入力して新しい送信コネクタを作成するには、次の操作を行います。

  • 新しい送信コネクタを作成するには、次のコマンドを実行します。

    New-SendConnector -Name <Connector Name> -AddressSpace <Address Space> <Optional Parameters>
    

    たとえば、次の設定で送信コネクタを新しく作成するとします。

    • コネクタの使用法の種類は Custom です。
    • このコネクタは、Contoso.com という名前の SMTP アドレス スペースとすべてのサブドメインにメッセージを送信します。アドレス スペースのコストは 5 です。
    • このコネクタは、Fabrikam.com という名前の SMTP アドレス スペースとすべてのサブドメインにメッセージを送信します。アドレス スペースのコストは 8 です。
    • 電子メールは、IP アドレスが 192.168.1.20 のスマート ホスト経由でルーティングされます。
    • このコネクタでは、20 MB の最大メッセージ サイズが許可されます。

    これらの設定で "Subsidiary Send Connector" という名前の送信コネクタを新しく作成するには、次のコマンドを実行します。

    New-SendConnector -Name "Subsidiary Send Connector" -Usage Custom -AddressSpace "*.contoso.com;5","*.fabrikam.com;8" -DnsRoutingEnabled $false -SmartHosts 192.168.1.20 -MaxMessageSize 20MB
    

構文およびパラメータの詳細については、「New-SendConnector」を参照してください。

詳細情報

送信コネクタを管理する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。