受信者について
適用先 : Exchange Server 2010
メッセージを送受信する人とリソースは、常に、メッセージングおよびコラボレーション システムの中心に位置しています。Exchange 組織では、これらの人とリソースを受信者と呼びます。受信者は、Exchange がメッセージを配信またはルーティングすることのできる、Active Directory 内のメールが有効な任意のオブジェクトです。
受信者の種類
Microsoft Exchange Server 2010 には、いくつかの明示的な受信者の種類が含まれています。各受信者の種類は、Exchange 管理コンソール (EMC) に表示される一意のアイコン、および Exchange 管理シェルの RecipientTypeDetails プロパティに含まれる一意の名前で表されます。明示的な受信者の種類の使用には、次の利点があります。
- さまざまな受信者の種類をひとめで区別できます。
- 各受信者の種類によって検索、並べ替え、およびフィルター処理を実行できます。
- 各受信者の種類に対する一括管理操作をより簡単に実行できます。
- EMC は、受信者の種類を使用して異なるプロパティ ページを表示しているため、受信者の種類をより簡単に表示できます。たとえば、リソースの容量は会議室メールボックスでは表示されますが、ユーザー メールボックスでは表示されません。
次の表に、使用可能な受信者の種類を示します。これらの受信者の種類については、後で詳しく説明します。
Exchange 2010 の受信者の種類
受信者の種類 | 説明 |
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動的配布グループ |
メッセージの送信時にメンバーシップを抽出するために、受信者フィルターおよび条件を使用する配布グループです。 |
備品用メールボックス |
ポータブル コンピューター プロジェクター、マイク、社用車などの特定の場所にないリソースに割り当てられるリソース メールボックスです。備品用メールボックスは、会議出席依頼にリソースとして含めることができます。シンプルで効率的な方法で、ユーザーのリソースを利用することができます。 |
レガシ メールボックス |
Exchange Server 2003 を実行しているサーバーに存在するメールボックスです。 |
リンクされたメールボックス |
信頼されている別のフォレスト内の個々のユーザーに割り当てられるメールボックスです。 |
メール連絡先 |
Active Directory 組織外に存在する人または組織に関する情報を含む、メールが有効な Exchange 連絡先です。各メール連絡先は外部電子メール アドレスを持ちます。メール連絡先に送信されるメッセージはすべて、この外部電子メール アドレスにルーティングされます。 |
メール フォレスト連絡先 |
別のフォレストの受信者オブジェクトを表すメール連絡先です。メール フォレスト連絡先は通常、Microsoft Identity Integration Server (MIIS) の同期によって作成されます。
重要 :
メール フォレスト連絡先は読み取り専用の受信者オブジェクトで、MIIS または同様のカスタム同期によってのみ更新されます。メール フォレスト連絡先を削除または変更するために、EMC またはシェルを使用することはできません。
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メール ユーザー |
Active Directory 組織外のユーザーを表す、メールが有効な Exchange ユーザーです。各メール ユーザーは外部電子メール アドレスを持ちます。メール ユーザーに送信されるメッセージはすべて、この外部電子メール アドレスにルーティングされます。 メール ユーザーはメール連絡先に似ていますが、メール ユーザーが Active Directory ログオン資格情報を持ち、リソースにアクセスできるという点で異なります。 |
メールが有効な非ユニバーサル グループ |
メールが有効な Active Directory グローバルまたはローカル グループ オブジェクトです。メールが有効な非ユニバーサル グループは、Exchange Server 2007 で中止になっており、Exchange 2003 またはそれ以前のバージョンの Exchange から移行された場合にのみ存在します。Exchange 2010 を使用して、非ユニバーサル配布グループを作成することはできません。 |
メールが有効なパブリック フォルダー |
メッセージを受信するように構成された Exchange パブリック フォルダーです。 |
メールが有効なユニバーサル配布グループ |
受信者のグループにメッセージを配布するためにのみ使用できる、メールが有効な Active Directory 配布グループ オブジェクトです。 |
メールが有効なユニバーサル セキュリティ グループ |
Active Directory 内のリソースにアクセス許可を与えるために使用できる、メールが有効な Active Directory セキュリティ グループ オブジェクトです。また、メッセージの配布にも使用できます。 |
Microsoft Exchange 受信者 |
システムによって生成されたメッセージと他のメッセージを区別するために、統一された既知のメッセージ送信者を提供する特別な受信者オブジェクトです。以前のバージョンの Exchange でシステムによって生成されたメッセージに対して使用されていた、"システム管理者" 送信者に取って代わるものです。詳細については、「Microsoft Exchange 受信者について」を参照してください。 |
会議室メールボックス |
会議室、講堂、トレーニング室などの会議の場所に割り当てられるリソース メールボックスです。会議室メールボックスは、会議出席依頼にリソースとして含めることができます。シンプルで効率的な方法で、ユーザーの会議を整理することができます。 |
共有メールボックス |
主に単一のユーザーには関連付けられないメールボックスであり、通常は複数のユーザーにログオン アクセスを許可するように構成されます。 |
ユーザー メールボックス |
Exchange 組織内の個々のユーザーに割り当てられるメールボックスです。通常、メッセージ、予定表アイテム、連絡先、タスク、ドキュメント、およびその他の重要なビジネス データが含まれます。 |
リンクされたユーザー |
Exchange 2010 の新機能です。リンクされたユーザーとは、1 つのフォレストに常駐しているが、メールボックスは別のフォレストに常駐しているユーザーです。 |
メールボックス
メールボックスは、Exchange 組織内のインフォメーション ワーカーが使用する最も一般的な受信者の種類です。各メールボックスは Active Directory ユーザー アカウントに関連付けられます。ユーザーは、メールボックスを使用してメッセージを送受信したり、メッセージ、予定、タスク、メモ、およびドキュメントを保存したりすることができます。メールボックスは、Exchange 組織内のユーザーのための主要なメッセージングおよびコラボレーション ツールです。
メールボックス コンポーネント
各メールボックスは、Active Directory ユーザーと、Exchange メールボックス データベースに格納されたメールボックス データで構成されます (次の図を参照してください)。メールボックスの構成データはすべて、Active Directory ユーザー オブジェクトの Exchange 属性に格納されています。メールボックス データベースには、ユーザー アカウントに関連付けられたメールボックス内にある実際のデータが含まれています。
重要 : |
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新規ユーザーまたは既存ユーザーのメールボックスを作成すると、そのメールボックスに必要な Exchange 属性が Active Directory 内のユーザー オブジェクトに追加されます。関連付けられたメールボックス データは、メールボックスがメッセージを受信するか、またはユーザーがメールボックスにログオンするまで作成されません。 |
メールボックス コンポーネント
注意 : |
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メールボックスを削除すると、Exchange メールボックス データベースに格納されているメールボックス データが削除対象としてマークされると同時に、関連付けられたユーザー アカウントが Active Directory から削除されます。ユーザー アカウントを保持してメールボックス データだけを削除するには、メールボックスを無効にする必要があります。 |
メールボックスの種類
Exchange 2010 は、以下のメールボックスの種類をサポートしています。
**ユーザー メールボックス **ユーザー メールボックスは、Exchange 組織内の個々のユーザーに割り当てられます。ユーザー メールボックスによって、ユーザーに機能の豊富なコラボレーション プラットフォームが提供されます。ユーザーはメッセージの送受信、連絡先の管理、会議のスケジュール設定、およびタスクの一覧の保守を実行できます。また、ボイス メール メッセージがメールボックスに配信されるようにすることもできます。ユーザー メールボックスは、最も一般的に使用されるメールボックスの種類であり、通常は組織内のユーザーに割り当てられます。
リンクされたメールボックス リンクされたメールボックスは、信頼されている別のフォレストのユーザーによってアクセスされるメールボックスです。リソース フォレストに Exchange を展開する組織では、リンクされたメールボックスが必要になる場合があります。リソース フォレストのシナリオを使用すると、Exchange を単一のフォレストで集中管理しながら、1 つ以上の信頼されているフォレストのユーザー アカウントでの Exchange 組織へのアクセスを許可できます。
前に説明したように、どのメールボックスにもユーザー アカウントを関連付ける必要があります。ただし、リンクされたメールボックスにアクセスするユーザー アカウントは、Exchange が展開されているフォレストには存在しません。そのため、Exchange と同じフォレストに存在する無効なユーザー アカウントが、リンクされた各メールボックスに関連付けられます。次の図は、リンクされたメールボックスにアクセスするために使用されるリンクされたユーザー アカウントと、そのリンクされたメールボックスに関連付けられた Exchange リソース フォレスト内の無効なユーザー アカウントの関係を示しています。
リンクされたメールボックス
共有メールボックス 共有メールボックスは、そもそも個々のユーザーに関連付けられるものではなく、通常は複数のユーザーにログオン アクセスを許可するように構成されます。
どのメールボックスの種類でも、追加のユーザーにログオンの権利を許可することは可能ですが、共有メールボックスはこの機能専用に用意されています。共有メールボックスに関連付けられた Active Directory ユーザーは、無効なアカウントである必要があります。共有メールボックスを作成したら、その共有メールボックスへのアクセスが必要なすべてのユーザーにアクセス許可を与える必要があります。重要 : 共有メールボックスの管理には、シェルしか使用できません。管理には、作成、削除、有効化、無効化などのタスクが含まれます。共有メールボックスを作成したら、EMC を使用して、共有メールボックスの表示、変更、移動などのタスクを実行できます。コラボレーションには、共有メールボックスではなく、リソース メールボックスまたは Microsoft SharePoint Portal Server ポータルを使用することをお勧めします。共有メールボックスをリソース メールボックスに変換する方法の詳細については、「メールボックスを変換する」を参照してください。 レガシ メールボックス レガシ メールボックスは、Exchange 2003 を実行しているサーバー上にあるメールボックスです。レガシ メールボックスは EMC またはシェルを使用して管理できます。ただし、Exchange 2010 のすべての機能がこれらのメールボックスに適用されるわけではありません。
リソース メールボックス リソース メールボックスは、リソースのスケジュール設定に使用するように設計された特殊なメールボックスです。他のすべてのメールボックスの種類と同様に、リソース メールボックスには関連付けられた Active Directory ユーザー アカウントがありますが、このユーザー アカウントは無効なアカウントである必要があります。リソース メールボックスには次の種類があります。
- 会議室メールボックス 会議室、講堂、トレーニング室などの会議の場所に割り当てられるリソース メールボックスです。
- 備品用メールボックス ポータブル コンピューター プロジェクター、マイク、社用車などの特定の場所にないリリソースに割り当てられるリソース メールボックスです。
どちらのリソース メールボックスも会議出席依頼に含めることができます。シンプルで効率的な方法で、ユーザーのリソースを利用することができます。受信した会議出席依頼が、リソースの所有者が定義したリソース予約ポリシーに基づいて自動的に処理されるように、リソース メールボックスを構成することができます。たとえば、リソースの所有者の承認が必要になる可能性のある定期的な会議を除き、受信した会議出席依頼が自動的に承認されるように会議室を構成できます。リソース メールボックスの使用の詳細については、「リソース メールボックスの管理とスケジューリング」を参照してください。
システム メールボックス
システム メールボックスは、インストール中に Active Directory フォレストのルート ドメインの Exchange によって作成されます。ユーザーや管理者はこれらのメールボックスにログオンできません。システム メールボックスは、メッセージの承認および複数のメールボックスの検索などの Exchange 2010 の機能向けに作成されます。次の表は、システム メールボックスが Active Directory で表示されるときの、システム メールボックスに関する情報を示しています。
メールボックス | 共通名 (CN) |
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検出 |
SystemMailbox {e0dc1c29-89c3-4034-b678-e6c29d823ed9} |
メッセージの承認 |
SystemMailbox {1f05a927-xxxx- xxxx - xxxx -xxxxxxxxxxxx} ここで x はランダムに割り当てられた番号です |
フェデレーション電子メール |
FederatedEmail 4c1f4d8b-8179-4148-93bf-00a95fa1e042 |
組織内の最後の Exchange 2010 メールボックス サーバーの使用を停止する場合は、最初に Disable-Mailbox コマンドレットを使用してこれらのシステム メールボックスを無効にする必要があります。これらのシステム メールボックスを含むメールボックス サーバーの使用を停止する場合は、機能が失われないように、システム メールボックスを別のメールボックス サーバーに移動する必要があります。
メールボックスの計画
メールボックスは、メールボックス サーバーの役割がインストールされた Exchange サーバー上のメールボックス データベースに作成されます。メールボックス ユーザーに信頼性の高い効率的なプラットフォームを提供するためには、メールボックス サーバーとデータベースの展開を詳細に計画する必要があります。メールボックス サーバーとデータベースの計画の詳細については、以下のトピックを参照してください。
- 新しい展開のロードマップ計画
- Exchange 2003 - Planning Roadmap for Upgrade and Coexistence
- Exchange 2007 - Planning Roadmap for Upgrade and Coexistence
- メールボックス データベースの管理
- メールボックス サーバーの管理
配布グループ
配布グループは、主に複数の受信者にメッセージを配布するために使用される、メールが有効な Active Directory グループ オブジェクトです。任意の受信者の種類を配布グループのメンバーにすることができます。
重要 : |
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Active Directory と Exchange 2010 の用語の違いに注意してください。Active Directory では、配布グループとは、メールが有効かそうでないかにかかわらず、セキュリティ コンテキストを持たない任意のグループを指します。Exchange 2010 では、メールが有効なグループはすべて、セキュリティ コンテキストの有無にかかわらず配布グループと呼ばれます。 |
Exchange は、次の種類の配布グループをサポートしています。
- メールが有効なユニバーサル配布グループ メールが有効な Active Directory 配布グループ オブジェクトです。受信者のグループにメッセージを配布するためにのみ使用できます。
- メールが有効なユニバーサル セキュリティ グループ メールが有効な Active Directory セキュリティ グループ オブジェクトです。Active Directory 内のリソースにアクセス許可を与えるために使用できます。また、メッセージの配布にも使用できます。
- メールが有効な非ユニバーサル グループ メールが有効な Active Directory グローバルまたはローカル グループ オブジェクトです。メールが有効なユニバーサル配布グループのみを作成できます。以前のバージョンの Exchange から移行したメールが有効なグループの中には、ユニバーサル グループでないものがあることがあります。これらのグループも EMC またはシェルを使用して管理できます。
注 : ドメイン ローカル グループまたはグローバル グループをユニバーサル グループに変換するには、シェルで Set-Group コマンドレットを使用できます。
動的配布グループ
動的配布グループは、定義済みの受信者セットではなく特定の受信者フィルターに基いたメンバーシップの配布グループです。
通常の配布グループとは異なり、動的配布グループのメンバーシップの一覧は、指定されたフィルターおよび条件に基づいて、メッセージが送信されるたびに計算されます。動的配布グループに送信された電子メール メッセージは、その動的配布グループに対して定義されている条件に一致する組織内のすべての受信者に配送されます。
重要 : |
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動的配布グループには、メッセージが送信された時点でグループのフィルターに一致する属性を持つ、Active Directory 内の任意の受信者が含まれます。受信者のプロパティがグループのフィルターに一致するように変更された場合、その受信者が誤ってそのグループのメンバーになり、動的配布グループに送信されたメッセージを受信し始めることがあります。定義済みの一貫性のあるアカウントの準備プロセスを使用すると、このような問題が発生する可能性は低くなります。 |
動的配布グループの受信者フィルターの作成に役立つように、既定のフィルターが用意されています。既定のフィルターは、よく使用されるフィルターです。このフィルターを使用すると、さまざまな受信者フィルター処理の条件を満たすことができます。これらのフィルターを使用して、動的配布グループに含める受信者の種類を指定することができます。また、受信者が満たす必要のある条件の一覧を指定することもできます。以下のプロパティに基づいて、既定の条件を作成できます
- カスタム属性 1 ~ 15
- 都道府県
- 会社名
- 部署
また、ここに示したプロパティ以外の受信者のプロパティに基づいて条件を指定することもできます。このためには、シェルを使用して、動的配布グループのカスタム クエリを作成する必要があります。カスタムの受信者フィルターを使用した動的配布グループのフィルターおよび条件の設定は、シェルでしか管理できないことに注意してください。カスタム クエリを使用して動的配布グループを作成する方法の例については、「動的配布グループの作成」を参照してください。
注 : |
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EMC では、[受信者の構成] の下にある [配布グループ] ノードを使用して動的配布グループを管理します。動的配布グループのための独立したノードはありません。 |
メール連絡先
メール連絡先には、通常 Exchange 組織外に存在する人または組織に関する情報が含まれます。メール連絡先は、グローバル アドレス一覧 (GAL) や他のアドレス一覧に表示することができ、また配布グループにメンバーとして追加できます。各連絡先には外部電子メール アドレスがあり、連絡先に送信されたすべての電子メール メッセージが自動的にこのアドレスに転送されます。連絡先は、内部リソースにアクセスする必要のない Exchange 組織外のユーザーを表すのに最も適しています。メール連絡先の種類を次に示します。
- メール連絡先 メールが有効な Active Directory の連絡先で、Exchange 組織外に存在する人または組織に関する情報が含まれます。
- メール フォレスト連絡先 別のフォレストの受信者オブジェクトを表します。これらの連絡先は通常、MIIS の同期によって作成されます。メール フォレスト連絡先は読み取り専用の受信者オブジェクトで、同期によってのみ更新または削除が可能です。Exchange 管理インターフェイスを使用してメール フォレスト連絡先を変更または削除することはできません。
メール ユーザー
メール ユーザーは、メール連絡先に似ています。どちらも外部電子メール アドレスを持ち、どちらにも Exchange 組織外のユーザーに関する情報が含まれ、さらにどちらも GAL やその他のアドレス一覧に表示できます。ただし、メール連絡先とは異なり、メール ユーザーは Active Directory ログオン資格情報を持ち、アクセス許可を与えられたリソースにアクセスできます。
組織外のユーザーがネットワーク上のリソースにアクセスする必要がある場合は、メール連絡先ではなくメール ユーザーを作成してください。たとえば、サーバー インフラストラクチャにアクセスする必要があるが、各自の外部電子メール アドレスを使用する短期のコンサルタントに対しては、メール ユーザーを作成します。
別のシナリオとして、Exchange メールボックスを保持する必要のないメール ユーザーを組織内に作成する必要があります。たとえば、企業合併の後、個別のメッセージング インフラストラクチャを維持している合併された側の企業が、合併先企業のネットワーク上のリソースにアクセスする必要が生じる場合があります。これらのユーザーに対しては、メールボックス ユーザーではなくメール ユーザーを作成する必要があります。
注 : |
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EMC では、[受信者の構成] の下にある [メール連絡先] ノードを使用してメール ユーザーを管理します。メール ユーザーのための独立したノードはありません。 |
メールが有効なパブリック フォルダー
パブリック フォルダーは、多数のユーザーが共有する情報のリポジトリとして機能することを目的としています。パブリック フォルダーのメールを有効にすると、追加レベルの機能がユーザーに提供されます。ユーザーは、フォルダーにメッセージを投稿できるだけでなく、パブリック フォルダーに電子メール メッセージを送信し、場合によってはパブリック フォルダーから電子メール メッセージを受信できます。メールが有効な各フォルダーは、Active Directory 内に電子メール アドレス、アドレス帳の名前、およびその他のメール関連の属性を格納するオブジェクトを持ちます。
パブリック フォルダーを管理するには、シェル、またはパブリック フォルダー管理コンソールを使用します。パブリック フォルダー管理コンソールにアクセスするには、EMC で [ツールボックス] ノードをクリックします。メールが有効なパブリック フォルダーの管理の詳細については、「パブリック フォルダーのプロパティの構成」を参照してください。
Microsoft Exchange 受信者
Microsoft Exchange 受信者は、システムによって生成されたメッセージと他のメッセージを区別するために、統一された既知のメッセージ送信者を提供する特別な受信者オブジェクトです。以前のバージョンの Exchange でシステムによって生成されたメッセージに対して使用されていた、"システム管理者" 送信者に取って代わるものです。
Microsoft Exchange 受信者は、メールボックス、メール ユーザー、メール連絡先などの一般的な受信者オブジェクトとは異なり、一般的な受信者ツールでは管理できません。ただし、シェルで Set-OrganizationConfig コマンドレットを使用して、Microsoft Exchange 受信者を構成できます。
Microsoft Exchange 受信者の種類の詳細については、「Microsoft Exchange 受信者について」を参照してください。
注 : |
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システムによって生成されたメッセージが外部送信者に送信された場合、Exchange 受信者はメッセージの送信者として使用されません。代わりに、Set-TransportConfig コマンドレットの ExternalPostmasterAddress パラメーターで指定された電子メール アドレスが使用されます。外部ポストマスターのアドレスの詳細については、「外部ポストマスターのアドレスを構成する」を参照してください。 |