異なるドメインからストレージ グループ コピーを有効にできない

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-12-18

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 のスタンバイ連続レプリケーション (SCR) 環境で Enable-StorageGroupCopy コマンドをトラブルシューティングする方法について説明します。

この問題は、ストレージ グループ コピーを有効にするコンピュータのドメインとは異なるドメイン内にあるコンピュータから、Enable-StorageGroupCopy を実行する場合に発生します。たとえば、"corp" ドメインに Mailbox01 という名前のメールボックス サーバーと Standby01 という名前のスタンバイ サーバーがあり、Enable-StorageGroupCopy -Identity Mailbox01\SG1 -StandbyMachine Standby01 を "mfg" ドメイン内のコンピュータから実行した場合、次のエラーが表示されます。

リモート プロシージャ コール (RPC) を使用してストレージ グループ 'SG1' のソース ノードを見つけることができません

Enable-StorageGroupCopy は、コピーを正しく有効にします。ただし、コマンドでは、さらに、レプリケーションを中断する必要があるかどうかを判断するために、ストレージ グループのログ ファイルを見つけようとします。コマンドは、ソース コンピュータの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用しません。ソースが異なるドメイン内にあるため、ログ ファイルの場所を見つけられず、エラーを返します。

解決方法

このエラーを解決するために何らかの手順を実行する必要はありません。ストレージ グループ コピーは有効になっています。SCR が有効になっていることを確認するために、次のコマンドを実行します。

Get-StorageGroupCopyStatus -Identity Mailbox01\SG1 -StandbyMachine Standby01

Active Directory は、有効になったコピーに関する情報を、ソース コンピュータおよびターゲット コンピュータがあるドメインにレプリケートします。レプリケーション サービスは新しい構成を認識します。ソースで最初のログ ファイルが利用可能な場合、ターゲットへのレプリケーションが開始されます。ソースで最初のログ ファイルが利用可能でない場合は、まずコピーをシードする必要があります。通常、Enable-StorageGroupCopy はシードを開始します。ただし、このシナリオでは、Enable-StorageGroupCopy は、最初のログ ファイルが利用可能かどうかを判断できません。したがって、シードを開始しません。ソースで最初のログ ファイルが利用可能でない場合は、ストレージ グループ コピーを手動でシードする必要があります。ストレージ グループ コピーをシードする手順の詳細については、「タンバイ連続レプリケーションの対象をシードする方法」を参照してください。

詳細情報

SCR 環境でストレージ グループ コピーを有効にする方法の詳細については、「スタンバイ連続レプリケーションの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。