2007 Office system の機能のインストール状況を構成する

更新日: 2012年10月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-05-21

ネットワーク インストール ポイントを作成した後、2007 Microsoft Office system をインストールする前に、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用してセットアップ カスタマイズ ファイルを作成できます。このファイルで、ユーザーのインストールを構成します。OCT を使用すると、Office 機能の既定のインストール方法を変更できます。つまり、一部の機能はユーザーのコンピュータにインストールし、他の一部は初回使用時にのみインストールし、残りはインストールしない、というように設定できます。さらには、セットアップを対話的に実行するユーザーが管理者の設定した内容を変更できないように、機能を非表示にしたりロックしたりすることもできます。

Office 機能のインストール状況を構成するには

  1. ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して Office カスタマイズ ツールを起動します。setup.exe /admin

  2. 構成する製品を選択し、[OK] をクリックします。

  3. 左側のウィンドウで、[機能] の [機能のインストール状況の設定] をクリックします。

  4. 右側のウィンドウでツリーを展開し、カスタマイズする機能を選択します。たとえば、数式エディタをインストールしない場合は、[Microsoft Office] および [Office ツール] を展開し、[数式エディタ] でインストール オプションの [インストールしない]、[非表示]、および [ロック] を選択します。これによりセットアップで数式エディタはインストールされなくなり、セットアップを対話的に実行する場合も、この機能は表示されず、ユーザーがインストールすることはできません。

  5. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。

  6. セットアップ カスタマイズ ファイルのパスとファイル名を指定し、[保存] をクリックします。

  7. [ファイル] メニューの [終了] をクリックします。

  8. セットアップ カスタマイズ ファイルをネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダにコピーします。

セットアップを実行して Office をインストールするとき、Updates フォルダに見つかったカスタマイズ ファイルが使用され、カスタマイズ内容に従って Office 機能が構成されます。

次の表は、使用可能なインストール オプションを示しています。

オプション 説明

[マイ コンピュータから実行]

セットアップは、ファイルをコピーし、機能に関連するレジストリ エントリとショートカットをユーザーのハード ディスクに書き込みます。機能 (またはアプリケーション) は、ユーザーのコンピュータ上で実行されます。

[マイ コンピュータからすべて実行]

[マイ コンピュータから実行] と同じです。ただし、機能に属するすべての子機能も同じ状態に設定されます。

[初めて実行するときにインストール]

セットアップは機能とそのすべての子機能に関するコンポーネントをローカル インストール ソースに残したままにし、ユーザーが機能を初めて使用するときに、そのコンポーネントがユーザーのローカル ハード ディスク上の Office プログラム フォルダにコピーされ、レジストリ エントリとショートカットが作成されます。[初めて実行するときにインストール] をサポートしていない一部の機能に対しては、OCT でこのオプションを使用することはできません。

[インストールしない]

機能のコンポーネント、および機能に属するどの子機能も、ユーザーのコンピュータにインストールされません。

[非表示]

セットアップを対話的に実行するときに、機能とそのどの子機能も機能ツリーに表示されません。セットアップは既定のインストール状況、またはカスタマイズ ファイルに指定された状態に従って、機能のインストール方法を決定します。

[!メモ] 2007 Office system の初回インストール時に、OCT または Config.xml ファイルを使用して、特定の機能に [非表示] オプションを設定した場合、初回インストールの後に、別の Config.xml ファイルを使用したり 2 番目のカスタマイズ MSP ファイルを適用したりすることによってその機能を機能ツリーに表示することはできません。つまり、インストール時には、その機能は機能ツリーに表示されません非表示のままになります。また、この機能は、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] ([プログラムの変更と削除]) の Microsoft Office 2007 の [機能の追加/削除] オプション (または Windows Vista の [プログラムと機能] オプションに表示されません。ただし、MSP カスタマイズ ファイルまたは Config.xml ファイルを使用することによって、後から機能のロックを解除し、インストールして実行することができます。
初回インストール時に、OCT または Config.xml を使用して機能に [ロック] オプションを設定した場合、MSP カスタマイズ ファイルまたは Config.xml ファイルを使用することによって、その機能のロックを解除し、ローカルでインストールできます。
たとえば、Config.xml ファイルをカスタマイズして OptionState 要素を変更し、次の行を追加してユーザーのコンピュータに機能 (この場合は Access) をアンインストールして、機能の子機能を指定した状況に設定することができます。
<OptionState Id="ACCESSFiles" State="Absent" Children="force" />
また、OCT を使用して、[機能のインストール状況の設定] 画面で機能のインストール状況を [マイ コンピュータからすべて実行] に設定することによって、機能を後でインストールする MSP カスタマイズ ファイルを作成することもできます。

[ロック]

対話的セットアップ モード時またはメンテナンス モード時に、この機能をユーザーが変更することはできません。

ある機能のインストール状況を変更すると、それに合わせて親機能や子機能のインストール状況もセットアップにより変更される場合があります。詳細については、「2007 Office system の Office カスタマイズ ツール」の「機能のインストール状況を設定する」を参照してください。