ローカル インストール ソースからセットアップを実行して 2007 Office system をインストールする

更新日: 2009年3月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

2007 Microsoft Office system を組織に展開する場合、セットアップによって各ユーザーのコンピュータにローカル インストール ソースが作成され、その場所から Office がインストールされます。インストール処理におけるこの 2 つの部分を別々に実行すると、ネットワークの負荷を削減できます。最初に、セットアップを実行してローカル インストール ソースをユーザーに配布し、後でもう一度セットアップを実行してインストールを完了します。

ローカル インストール ソースにはセットアップのコピーが含まれているため、もう 1 つ先の手順に進み、ネットワークを介してセットアップを実行するのではなく、ローカル インストール ソースから直接セットアップを実行します。この方法に従うと、ネットワークの負荷を最小限に抑えながら、すべてのユーザーを同時に新しいバージョンへとアップグレードします。

セットアップを実行するには、MSOCache\All Users 内で、インストールするコア製品を含むサブフォルダを見つける必要があります。Setup.exe は、コア製品ファイル <製品名>WW.msi (EnterpriseWW.msi、ProPlusWW.msi など) と同じフォルダ内にあります。たとえば、Microsoft Office Enterprise 2007 の場合、コア製品ファイルは EnterpriseWW.msi で、setup.exe が保存されているフォルダは {90120000-0030-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブです。このフォルダには、次のファイルがあります。

  • EnterpriseWW.msi

  • EnterpriseWW.xml

  • EnterWW.cab

  • ID_00030.DPC

  • Office64WW.msi

  • Office64WW.xml

  • ose.exe

  • osetup.dll

  • OWOW64WW.cab

  • setup.exe

  • Setup.xml

ローカル インストール ソースからセットアップを実行する

  1. ローカル インストールをユーザーに配布します。

    この手順の詳細については、「2007 Office system のローカル インストール ソースをプリキャッシュする」を参照してください。

  2. この記事の後の「Office 製品のダウンロード コード」に示す表で、インストールする Office 製品のダウンロード コードを確認します。

  3. ダウンロード コードに対応した MSOCache\All Users のサブフォルダから Setup.exe を実行します。各ユーザーのコンピュータ上の Setup.exe の場所は、相対パスで指定できます。

    たとえば、Microsoft Office Standard 2007 のローカル インストール ソースを C ドライブに展開する場合は、次のコマンド ラインを使用します。

    C:\MSOCache\All Users\{90120000-0012-0000-0000-0000000FF1CE}-C \setup.exe

    ログイン ファイル、バッチ ファイルなど、どのような方法を使用しても、ユーザーに Setup.exe コマンド ラインを送信できます。

ローカル インストール ソースの既定の場所は、Office をインストールするドライブのルートにある \MSOCache\All Users です。セットアップは、ネットワーク インストール ポイントから MSOCache\All Users の下の個別のサブフォルダに各パッケージをコピーします。コア製品パッケージ用のサブフォルダには、既定でその製品のインストールを実行する Setup.exe のコピーが含まれています。MSOCache\All Users の下にあるサブフォルダには、ネットワーク インストール ポイントで使用されるフォルダの名前付け規則ではなく、各パッケージのダウンロード コードに従った名前が付けられています。

各ダウンロード コードの末尾に追加された文字 (前述の例では -C) は、その製品のローカル インストール ソースがインストールされているドライブを示します。ユーザーが複数の Office 製品を別々のドライブにインストールした場合は、各ドライブの MSOCache\All Users フォルダにローカル インストール ソースが作成されます。ダウンロード コードのドライブ文字によって、指定した製品の正しい場所を Windows インストーラで識別できます。

プリキャッシュのシナリオのみ、セットアップによって Updates フォルダもネットワーク インストール ポイントからローカル インストール ソースにコピーされます。セットアップ カスタマイズ ファイル (MSP ファイル) とソフトウェア更新プログラム (MSP ファイル) の両方を Updates フォルダに格納し、自動的にインストールに含めることができます。カスタマイズした内容を失わずに、オフライン インストールの利点を得ることができます。

Office 製品のダウンロード コード

各 Office 製品のダウンロード コードは、コア製品フォルダの Setup.xml ファイルに記載されています。Office Standard 2007 の場合、Setup.xml 内のダウンロード コード行は次のようになっています。

<LocalCache DownloadCode="{90120000-0012-0000-0000-0000000FF1CE}" SkuComponentDirectory="Standard.WW">

以下の表にもダウンロード コードを表示しています。ドライブは、\MSOCache が配置されているドライブ、つまり Office がインストールされているドライブであり、通常は C ドライブです。これらの製品コードは、製品の最初のリリースを表します。

Office 製品 コア製品フォルダ ダウンロード コード

Microsoft Office Enterprise 2007

Enterprise.WW

{90120000-0030-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Professional Plus 2007

ProPlus.WW

{90120000-0011-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Standard 2007

Standard.WW

{90120000-0012-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Professional 2007

Pro.WW

{90120000-0014-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Access 2007

Access.WW

{90120000-0015-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Excel 2007

Excel.WW

{90120000-0016-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Groove 2007

Groove.WW

{90120000-00BA-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office InfoPath 2007

InfoPath.WW

{90120000-0044-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office OneNote 2007

OneNote.WW

{90120000-00A1-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Outlook 2007

Outlook.WW

{90120000-001A-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office PowerPoint 2007

PowerPoint.WW

{90120000-0018-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Project Professional 2007

PrjPro.WW

{90120000-003B-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Project Standard 2007

PrjStd.WW

{90120000-003A-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Publisher 2007

Publisher.WW

{90120000-0019-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office SharePoint Designer 2007

SharePointDesigner.WW

{90120000-0017-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Visio Professional 2007

VisPro.WW

{90120000-0051-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Visio Standard 2007

VisStd.WW

{90120000-0053-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

Microsoft Office Word 2007

Word.WW

{90120000-001B-0000-0000-0000000FF1CE}-ドライブ

2007 Office system の製品コードの番号付け方式については、Microsoft ヘルプとサポート Web サイトのサポート技術情報の記事 928516 「2007 Office スイートおよび 2007 Office プログラムにおける製品コード GUID の番号付けのしくみについて」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=103815\&clcid=0x411) を参照してください。