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グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用して 2007 Office system を展開する

更新日: 2007年3月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

IT の専門家で、TechNet または Office リソース キットを使用される方は、「Online Survey (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=132189\&clcid=0x411) をお読みください。どのようなドキュメントを必要とされているかお聞かせください。ドキュメントの改善に向けた取り組みの詳細については、「Office Resource Kit Blog (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=125627\&clcid=0x411) を参照してください。

組織内で Active Directory を使用している場合は、グループ ポリシーのソフトウェアのインストールと 2007 Microsoft Office system を使用して、グループ内のすべてのコンピュータに製品を割り当てることができます。

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールの概要

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールは、ソフトウェアを管理するために管理者が使用できる、グループ ポリシー オブジェクト エディタ Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインの拡張機能です。管理者はユーザーやコンピュータにアプリケーションを割り当てたり、ユーザーにアプリケーションを公開したりできます。

組織においてユーザーがソフトウェアをインストールまたは削除できないようにしたい場合、管理者はユーザー単位またはコンピュータ単位でソフトウェアを割り当てることができます。たとえば、ユーザーが [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用して、ユーザーに割り当てられたアプリケーションを削除した場合、ユーザーがコンピュータにログオンするか、コンピュータが再起動した後に、グループ ポリシーのソフトウェアのインストール拡張機能によって自動的にアドバタイズ情報が再適用されます。次回にユーザーがそのソフトウェアを選択するか、関連付けられたファイル名拡張子を持つファイルを開こうとすると、ソフトウェアは再インストールされます。このように、コンピュータに割り当てられたアプリケーションをユーザーが削除することはできません。ほとんどの場合、ユーザーまたはコンピュータに割り当てられたパッケージに含まれているのは、不可欠であるが、クライアントとソフトウェアの配布ポイント間でネットワークの混雑を発生させないアプリケーションです。

グループ ポリシー ベースのソフトウェアの展開により、管理者はユーザーのみに対してソフトウェアを公開できます。この方法を使用すると、ユーザーは [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] で、公開されたアプリケーションの一覧からソフトウェアをインストールできます。

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用して 2007 Office を展開する

以下の条件が当てはまる場合、グループ ポリシーのソフトウェアのインストール拡張機能を使用して、2007 Office system をコンピュータに展開できます。

  • 既に Active Directory を展開および構成済みである小規模の組織

  • 単一の地域で構成される組織または部門

  • クライアントとサーバーの両方でハードウェアとソフトウェアの構成があまり変化しない組織

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールの詳細については、Microsoft TechNet Web サイトの「Group Policy Software Installation (英語)」および「Group Policy Software Installation Extension Technical Reference (英語)」を参照してください。

展開に関する考慮事項

管理者はグループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用して、小規模の組織のコンピュータに 2007 Office system を展開することができますが、この方法の使用には制限があります。展開の要件に最適な方法を決定するときに、これらの制限について慎重に考慮することが重要です。以下の制限があります。

  • インストールのスケジュール、ネットワーク帯域幅の一貫した管理、およびインストールの状態に関するフィードバックの提供が困難です。組織でこれらの機能を提供する必要がある場合は、Microsoft Systems Management Server 2003 R2 の使用を検討してください。詳細については、「Deploying the 2007 Microsoft Office system with Microsoft Systems Management Server 2003 R2 (英語)」を参照してください。

  • 拡張性に制限があります。グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用して、2007 Office スイートを 200 台以上のコンピュータに同時に展開するときに、いくつかの問題が発生する可能性があります。これは、主にネットワーク帯域幅の可用性によって異なります。

  • 2007 Office system をインストールする前に、機能またはユーザー設定をカスタマイズする機能に制限があります。管理者は、Office カスタマイズ ツール (OCT) で作成されたセットアップ カスタマイズ ファイル (.MSP) を使用して、初期の展開にカスタマイズを適用することはできません。このようなカスタマイズは、Config.xml ファイルで行う必要があります。

    [!メモ] .MSP ファイルで提供されるすべてのカスタマイズを、Config.xml ファイルで提供できるわけではありません。管理者は、スクリプトを使用して、初期の展開後に .MSP ファイルを適用することができます。インストール ソースを変更したり, .MSP ファイルを展開したりすることはできないので、管理者は別の方法を使用して、2007 Office system サービス パックまたは他の更新プログラムによりクライアントを更新する必要があります。1 つの可能な方法として、更新プログラムには Microsoft Windows Server Update Services 3.0 (WSUS 3.0) を使用することができます。

    WSUS の詳細については、Microsoft TechNet Web サイトの「Microsoft Windows Server Update Services 3.0 Overview (英語)」および「Microsoft Windows Server Update Services 3.0 のファースト ステップ ガイド」を参照してください。

  • グループ ポリシーのソフトウェアのインストールは、2007 Office system のコンピュータ単位のインストールのみに使用できます。

  • すべてのクライアント コンピュータに更新プログラムを適用する必要があるので、保守が困難です。この操作は、ログオン スクリプトまたはその他の配布方法を使用して行うことができます。Updates フォルダを使用して、グループ ポリシー オブジェクト (GPO) の初期の展開にセキュリティ更新プログラムやセキュリティ パックを適用することはできません。

Important重要
複雑または変化の速い環境で多数のクライアントを管理する場合は、中規模および大規模の組織で 2007 Office system をインストールおよび保守する方法として、Microsoft Systems Management Server を使用することをお勧めします。Microsoft Systems Management Server には、目録の作成、スケジュール、レポート機能などの、さらに洗練された機能が用意されています。Microsoft Systems Management Server を使用して 2007 Office system を展開する方法の詳細については、「Systems Management Server 2003 を使用して 2007 Office system を展開する」を参照してください。

管理者は、グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用する代わりに、グループ ポリシーを使用して、2007 Office system を展開するコンピュータ起動スクリプトを割り当てることもできます。詳細については、「グループ ポリシーを使用して 2007 Office 展開のコンピュータ スタートアップ スクリプトを割り当てる」を参照してください。

このトピックの内容

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用する

Office の新規インストールを展開する

以前のバージョンの Office をアップグレードする

動作のしくみ

Office のインストールにカスタマイズを適用する

Config.xml ファイルの OptionState 要素を変更する

グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用する

以下の手順では、グループ ポリシー管理コンソールのグループ ポリシー オブジェクト エディタ MMC スナップインを使用して GPO を編集します。この手順では、GPMC をインストール済みであることを前提としています。GPMC は、Microsoft ダウンロード センター サイトからダウンロードできます。詳細については、「グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) Service Pack 1」を参照してください。Windows Vista をお使いの場合、GPMC はオペレーティング システムに統合されています。

これらのツールの使用の詳細については、「2007 Office system でグループ ポリシーを使用して設定を適用する」の「グループ ポリシー管理ツール」セクションおよび「グループ ポリシー管理コンソールおよびグループ ポリシー オブジェクト エディタを使用する」セクションを参照してください。

[!メモ] 以下の手順は、ネットワーク サーバー上に 2007 Office system のネットワーク インストール ポイントを作成していることを前提としています。詳細については、「2007 Office system のネットワーク インストール ポイントを作成する」を参照してください。2007 Office system のソース ファイルとカスタマイズしたすべてのファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントのフォルダに対するユーザー アクセス許可は、必ず [読み取り]、[読み取りと実行]、および [フォルダの内容の一覧表示] にしてください。
以下の手順を実行するには、Domain Administrators セキュリティ グループ、Enterprise Administrators セキュリティ グループ、または Group Policy Creator Owners セキュリティ グループのメンバとしてログオンする必要があります。グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用するには、サイト、ドメイン、または組織単位用に新しい GPO を作成するか、既存の GPO を編集する必要があります。次に、2007 Office system の展開先となるサイト、ドメイン、または組織単位に GPO をリンクします。

運用環境のコンピュータにアプリケーションを展開する前に、テスト環境およびステージング環境でこの展開方法を完全にテストする必要があります。詳細については、Microsoft TechNet Web サイトの「Windows Server 2003 Deployment Kit」で、「Designing a Managed Environment (英語)」の「Staging Group Policy Deployments (英語)」を参照してください。

Office の新規インストールを展開する

2007 Office system の新規インストールの場合は、ドメインまたは組織単位など、特定の Active Directory コンテナに関連付けられている GPO 内のコンピュータに割り当てて Office を展開できます。コンピュータを割り当てたアプリケーションは、コンピュータを次回再起動したときにインストールされます。

グループ ポリシー ベースのソフトウェアのインストールを使用して Office を展開するには

  1. グループ ポリシー管理コンソールを開きます。[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[管理ツール] をクリックし、[グループ ポリシーの管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、編集する GPO が含まれているフォレストおよびドメイン内の [グループ ポリシー オブジェクト] をダブルクリックします。これは [フォレスト名]、[ドメイン]、[ドメイン名]、[グループ ポリシー オブジェクト] にあります。

  3. 変更する GPO を右クリックし、[編集] をクリックします。[グループ ポリシー オブジェクト エディタ] が開きます。

  4. [グループ ポリシー オブジェクト エディタ] の左側のウィンドウで、[コンピュータの構成] ツリーを展開します。

  5. 左側のウィンドウで、[ソフトウェアの設定] を展開し、[ソフトウェア インストール] をクリックします。

  6. 右側のウィンドウ内を右クリックし、[新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。

  7. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、作成したネットワーク インストール ポイントを参照し、インストールする Office 製品のメイン製品フォルダにある Windows インストーラ (MSI) ファイルを選択します。たとえば、Microsoft Office Enterprise 2007 の場合は、Enterprise.WW\EnterpriseWW.msi を選択します。

  8. [開く] をクリックします。

  9. 既定のオプションを使用するには [割り当て] をクリックします。これらのオプションをカスタマイズするには [詳細設定] をクリックします。

  10. すべてのダイアログ ボックスを閉じます。

    [!メモ] 米国英語以外の言語で 2007 Office を展開する場合は、ShellUI.MST 変換ファイルも展開する必要があります。変換ファイル (.mst ファイル) は、インストール時ではなく、アプリケーションの割り当て時または公開時に Windows インストーラ パッケージ (.msi ファイル) に適用されるカスタマイズです。以下の手順では、アプリケーション パッケージに変換ファイルを追加する方法について説明します。ShellUI.MST ファイルを除いて、変換ファイルは Office 2007 ではサポートされません。Office セットアップの詳細については、「2007 Office system の概要」を参照してください。

アプリケーション パッケージに変更を追加するには

  1. グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを開きます。

  2. コンソール ツリーで、[ソフトウェア インストール] を右クリックし、[新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。

  3. [開く] ダイアログ ボックスで、Windows インストーラ パッケージをクリックし、[開く] をクリックします。

  4. [ソフトウェアの展開] ダイアログ ボックスの [詳細] をクリックし、[OK] をクリックします。

  5. パッケージのプロパティのダイアログ ボックスの [変更] タブをクリックします。

  6. 変更を追加するには、[追加] をクリックします。[開く] ダイアログ ボックスで、変換ファイル (.mst) を参照し、[開く] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

    [!メモ] [OK] をクリックすると、すぐにパッケージが割り当てられるか公開されます。グループ ポリシーのソフトウェアのインストールの使用に関する詳細については、Microsoft TechNet Web サイトの「Group Policy Software Installation (英語)」を参照してください。

以前のバージョンの Office をアップグレードする

グループ ポリシー ベースのソフトウェアのインストールを使用してコンピュータに割り当てることによって、以前のバージョンの Office を展開していた場合は、関連付けられた GPO を編集することでインストールをアップグレードすることができます。

[!メモ] 以下の手順は、グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用してコンピュータに Office を割り当てることによって、以前のバージョンの Office を展開していたことを前提としています。アプリケーションをユーザーに割り当てるかまたは公開することによって Office を展開していた場合や、グループ ポリシー以外の展開方法を使用していた場合は、この手順を実行しても既存のバージョンの Office はアップグレードされません。2007 Office system をインストールしても、以前のバージョンの Office はコンピュータに残ります。以前のバージョンの Office を削除するには、Office をアンインストールする必要があります。

グループ ポリシー ベースのソフトウェアのインストールを使用して Office をアップグレードするには

  1. グループ ポリシー管理コンソールを開きます。[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[管理ツール] をクリックし、[グループ ポリシーの管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、編集する GPO が含まれているフォレストおよびドメイン内の [グループ ポリシー オブジェクト] をダブルクリックします。これは [フォレスト名]、[ドメイン]、[ドメイン名]、[グループ ポリシー オブジェクト] にあります。

  3. 変更する GPO を右クリックし、[編集] をクリックします。[グループ ポリシー オブジェクト エディタ] が開きます。

  4. [グループ ポリシー オブジェクト エディタ] の左側のウィンドウで、[コンピュータの構成] ツリーを展開します。

  5. 左側のウィンドウで、[ソフトウェアの設定] を展開し、[ソフトウェア インストール] をクリックします。

  6. 右側のウィンドウ内を右クリックし、[新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。

  7. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、作成したネットワーク インストール ポイントを参照し、インストールする Office 製品のメイン製品フォルダにある Windows インストーラ (MSI) ファイルを選択します。たとえば、Microsoft Office Enterprise 2007 の場合は、Enterprise.WW\EnterpriseWW.msi を選択します。

  8. [OK] をクリックします。

  9. 既定のオプションを使用するには [割り当て] をクリックします。これらのオプションをカスタマイズするには [詳細設定] をクリックします。ユーザーに Office を公開することはできないので、[公開] オプションは無効になっています。

  10. 詳細ウィンドウで、アップグレードとして機能する Windows インストーラ パッケージを右クリックします。アップグレード対象のパッケージではありません。

  11. [プロパティ] をクリックし、[アップグレード] タブをクリックします。

  12. [追加] をクリックして、現在のパッケージによってアップグレードされるパッケージの一覧を作成または追加します。

  13. [パッケージの選択] で、アップグレードされるパッケージのソースとして [現在のグループ ポリシー オブジェクト (GPO)] か [特定の GPO] をクリックします。[特定の GPO] をクリックした場合は、[参照] をクリックし、目的の GPO をクリックします。

  14. アップグレードする以前のバージョンの Office のパッケージをクリックします。

  15. [既存のパッケージをアンインストールして、アップグレード パッケージをインストールする] をクリックします。

  16. すべてのダイアログ ボックスを閉じます。

動作のしくみ

2007 Office system は、複数の MSI ファイルで構成されています。どのファイルも、それ自体が完全なインストールを表すわけではありません。ただし、メインの製品の MSI ファイルを割り当てることによって、2007 Office system を割り当てます。次回、コンピュータを起動したときに、この MSI ファイルがアクセスされ、Windows インストーラのカスタム アクションによって、グループ ポリシーを使用して Office を展開していることが認識されます。次に、追加の Office MSI ファイルとサポート ファイルがネットワーク インストール ポイントから取得され、完全な製品がインストールされます。

以前のバージョンの Office をアップグレードしている場合は、2007 Office system の新規インストールを開始する前に、以前のバージョンの Office がアンインストールされます。

コンピュータに割り当てられたアプリケーションには回復機能があります。管理者がコンピュータから Office アプリケーションを削除した場合、次回コンピュータを起動したときに、Windows によってアプリケーションが再インストールされます。ユーザーはコンピュータ上の Office アプリケーションを修復できますが、アプリケーションを削除できるのは管理者だけです。

Office のインストールにカスタマイズを適用する

Office をインストールするときのセットアップの実行方法によって、グループ ポリシー ベースのソフトウェアのインストールを使用して、2007 Office system を展開するときにカスタマイズできるインストール オプションの数に制限があります。以下の制限があります。

  • すべてのカスタマイズは、Config.xml ファイルで行う必要があります。OCT を使用して作成したセットアップ カスタマイズ ファイルは、セットアップで適用されません。Config.xml ファイルの使用の詳細については、「2007 Office system の Config.xml ファイル」を参照してください。

  • カスタマイズした Config.xml ファイルは、インストールする製品のメイン製品フォルダに保存されている必要があります。Office を割り当てるときにはセットアップのコマンド ライン オプションを指定できないので、Config.xml ファイルの別の保存場所を指定できません。たとえば、Office Enterprise 2007 をインストールしている場合は、Enterprise.WW\config.xml ファイルをカスタマイズします。

  • カスタマイズできるのは、次の表に示されている Config.xml の要素だけです。これらのオプションは、Office を割り当てるときに設定され、後で Office を完全にインストールするときには変更できません。Config.xml ファイルのその他の要素はすべて無視されます。

オプション Config.xml の要素

インストール先

INSTALLLOCATION

機能のインストール状況

OptionState

プロダクト キー

PIDKEY

言語の追加または削除

AddLanguageRemoveLanguage

Config.xml ファイルの OptionState 要素を変更する

Config.xml ファイルの OptionState 要素では、インストール中に個別の製品機能をどのように処理するかを指定します。管理者は、OptionState 要素の属性を構成して、Config.xml ファイルを変更できます。以下の動作を指定できます。

  • 機能またはサブ機能をインストールしません。

  • 機能またはサブ機能は、ユーザーが最初に使用したときにインストールされます。

  • 機能またはサブ機能は既定のインストール状況に戻ります。

  • 機能またはサブ機能はユーザーのコンピュータのローカルにインストールされます。

  • 機能のすべてのサブ機能が、指定した状況に設定されます。

OptionState の構文

OptionState 要素では、以下の構文を使用します。属性および要素名では、大文字と小文字が区別されます。

<OptionState Id=" optionID " State="Absent" | "Advertise" | "Default" | "Local"[Children="force"]/>

それぞれの値の意味は以下のとおりです。

optionId は、インストールする機能またはサブ機能の識別子です。

Absent は、機能またはサブ機能をインストールしないことを示します。

Advertise は、機能またはサブ機能を最初に使用したときにインストールすることを示します。

Default は、機能またはサブ機能が既定の状況に戻ることを示します。これは既定の設定です。

Local は、ユーザーのコンピュータに機能またはサブ機能をインストールすることを示します。

Force は、すべての機能またはサブ機能を指定した状態に設定することを示します。

OptionState Id 値

OptionState 要素の Id 属性の値は、インストールする製品の製品フォルダにある setup.xml ファイルにあります。たとえば、Office Enterprise 2007 をインストールする場合、ファイルは Enterprise.WW\setup.xml です。OptionState の Id 値の一覧については、「Config.xml ファイルの OptionState Id 値」を参照してください。

Tipヒント
Office のアプリケーションのインストール状況を "Absent" に設定した場合、Office を割り当てたときに、ユーザーのコンピュータにそのアプリケーションのショートカットが作成されません。たとえば、Config.xml での以下の要素を定義すると、Microsoft Office Word 2007 のショートカットが作成されず、ユーザーのコンピュータに Word はインストールされません。
<OptionState Id="WORDFiles" State="Absent" />

Config.xml の OptionState 要素を変更するには

  1. メモ帳などのテキスト エディタ ツールで Config.xml ファイルを開きます。

  2. 以下の例のように、OptionState 要素を含む行を探します。

    <!-- <OptionState Id="OptionID" State="absent" Children="force" /> -->

  3. 目的のオプションを使用して OptionState 要素のエントリを変更します。たとえば、Microsoft Publisher をインストールしない場合は、以下の構文を使用します。

    <OptionState Id="PubPrimary" State="absent" />

  4. 上の手順を繰り返し、変更するその他の機能およびサブ機能に対して OptionState のオプションを指定します。

  5. 編集前に含まれていたのと同じフォルダに、Config.xml ファイルを保存します。

Config.xml ファイルの OptionState 要素の詳細については、「2007 Office system の Config.xml ファイル」の「OptionState 要素」セクションを参照してください。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「2007 Office リソース キットのダウンロード可能なブック」を参照してください。