クライアントの構成
このシナリオの手順では、ドメイン Partner.supplier01-int.com に Windows 2000 Professional クライアントを参加させます。
クライアントを構成するには、以下の手順を実行します。
トピック
クライアントの TCP/IP 設定の構成
クライアントの接続およびルーティングの確認
ドメイン Partner.supplier01-int.com への参加
クライアントの TCP/IP 設定の構成
このシナリオでは、ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順で TCP/IP 設定を構成します。このクライアントでは静的な IP アドレスを割り当てますが、大半のクライアントでは DHCP によって IP アドレスを割り当てることになります。DHCP について詳しくは、『Microsoft Windows 2000 Server リソース キット 6 TCP/IP ガイド』の「第 4 章 DHCP (動的ホスト構成プロトコル) 」を参照してください。
クライアント コンピュータの TCP/IP 設定を構成するには
[マイ ネットワーク] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
構成したいネットワーク接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
選択したネットワーク接続の [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[インターネット プロトコル (TCP/IP) ] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。
[次の IP アドレスを使う] をクリックします。
[IP アドレス] ボックスで、192.168.4.51 と入力します。
[サブネット マスク] ボックスで、255.255.255.0 と入力します。
[デフォルト ゲートウェイ] ボックスで、192.168.4.1 と入力します。
[詳細設定] をクリックして、[DNS] タブをクリックし、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.2.13 と入力して、[追加] をクリックします。これは、SJC-SP-DNS-01.supplier01-int.com の IP アドレスです。このシナリオの想定では、Windows 2000 DNS サーバーを追加する前は、優先 DNS サーバーとして BIND サーバーを使用していました。このシナリオでは、既存のインフラストラクチャを維持することにしています。したがって、クライアントの優先 DNS サーバーとして BIND サーバーを使用します。
[DNS] タブで、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.4.11 と入力して、[追加] をクリックします。これは、SJC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com の IP アドレスです。
[DNS] タブで、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.4.12 と入力して、[追加] をクリックします。これは、SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の IP アドレスです。図 14 に、この DNS サーバーの一覧を示します。
図 14: クライアントの DNS サーバーの一覧
[OK] をクリックします。図 15 に、ネットワーク接続の TCP/IP 設定を示します。
図 15: クライアントの [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ページ
[OK] を 2 回クリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
クライアントの接続およびルーティングの確認
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
クライアントの TCP/IP 設定を確認するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.51 と入力し、ENTER キーを押します。これは、ローカル コンピュータに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.11 と入力し、ENTER キーを押します。これは SJC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.2.13 と入力し、ENTER キーを押します。これは、SJC-SP-DNS-01.supplier01-int.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.1 と入力し、ENTER キーを押します。これは、デフォルト ゲートウェイに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
exit と入力して、コマンド プロンプトを終了します。
ドメイン Partner.supplier01-int.com への参加
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
クライアントをドメイン partner.supplier01-int.com に参加させるには
[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[ネットワーク ID] タブをクリックして、[プロパティ] をクリックします。
[識別の変更] ダイアログ ボックスの [コンピュータ名] ボックスで、client と入力して、[次のメンバ] で [ドメイン] をクリックし、partner.supplier01-int.com と入力します。この作業の結果、図 16 のようになります。
図 16: [識別の変更] ダイアログ ボックス
[OK] をクリックします。[ドメインのユーザー名とパスワード] ダイアログ ボックスで、ドメインに参加することを許可されたアカウント名とパスワードを入力して、[OK] をクリックします。既定の設定では、ドメイン partner.supplier01-int.com の Administrator アカウント (PARTNER\Administrator) が、ドメインに参加することを許可されています。
ドメインに参加したことを通知するダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。
コンピュータの再起動が必要であることが通知されたら、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックして、コンピュータの [プロパティ] ダイアログ ボックスを終了します。
コンピュータを再起動するように要求されたら、[はい] をクリックします。
関連するセットアップ手順
クライアントの構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。