SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の構成
このシナリオの手順では ドメイン Partner.supplier01-int.com の代替ドメイン コントローラの構成について説明します。フォールト トレランス性と負荷分散性を向上させるための最善の慣行として、1 つのドメインあたり、少なくとも 2 台のドメイン コントローラを置いた方がよいでしょう。また、クライアント数によっては、さらに多くのドメイン コントローラを使用した方がよい場合もあります。必要とするドメイン コントローラの数を特定する方法について、詳しくは『Microsoft Windows 2000 Server リソースキット 1 導入ガイド』の「第 9 章 Active Directory 構造の設計」を参照してください。SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com をドメイン コトローラに昇格させた後、DNS サーバー サービスをインストールします。Active Directory 複製の一環として、Active Directory 統合ゾーン partner.supplier01-int.com が自動的に追加されます。最善の慣行に従う場合、同じゾーンに対して少なくとも 2 台の DNS サーバーを用意する必要があります。
このシナリオでは、SJC-SP-DC-01.partner.supplier02-int.com を構成するために、以下の手順を実行しました。
トピック
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の TCP/IP 設定の構成
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の接続およびルーティング設定の確認
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の名前の確認
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com をドメイン コントローラに昇格
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com への DNS サーバーのインストール
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の DNS 設定の確認
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の TCP/IP 設定の構成
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の TCP/IP 設定を構成するには
[マイ ネットワーク] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
構成したいネットワーク接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
構成したいネットワーク接続の [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[インターネット プロトコル (TCP/IP) ] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。図 11 のような [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[次の IP アドレスを使う] をクリックします。
[IP アドレス] ボックスで、192.168.4.12 と入力します。
[サブネット マスク] ボックスで、255.255.255.0 と入力します。
[デフォルト ゲートウェイ] ボックスで、192.168.4.1 と入力します。
[詳細設定] をクリックして、[DNS] タブをクリックし、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.4.11 と入力して、[追加] をクリックします。これは、SJC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com の IP アドレスです。
[DNS] タブで、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.2.13 と入力して、[追加] をクリックします。これは、SJC-SP-DNS-01.supplier01-int.com の IP アドレスです。
[DNS] タブで、[追加] をクリックします。
[DNS サーバー アドレス] ボックスで、192.168.4.12 と入力して、[追加] をクリックします。これは、このコンピュータの IP アドレスです。図 10 に 設定した DNS サーバーの一覧を示します。
図 10: SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の DNS サーバーの一覧
[OK] をクリックします。図 11 に、ネットワーク接続の TCP/IP 設定を示します。
図 11: SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の TCP/IP 設定
[OK] を 2 回クリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の接続およびルーティング設定の確認
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の TCP/IP 設定を確認するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.12 と入力し、ENTER キーを押します。これは、ローカル コンピュータに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.1 と入力し、ENTER キーを押します。これは、デフォルト ゲートウェイに PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.4.11 と入力し、ENTER キーを押します。これは、 SJC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
コマンド プロンプトで、ping 192.168.2.13 と入力し、Enter キーを押します。これは、SJC-SP-DNS-01.supplier01-int.com に PING を実行しています。コンピュータからの応答を受け取るはずです。
exit と入力して、コマンド プロンプトを終了します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の名前の確認
このシナリオの前提条件として、セットアップを開始する前にコンピュータに名前を割り当てておく必要があります。ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
コンピュータの名前を確認するには
[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[ネットワーク ID] タブをクリックします。
コンピュータ名が SJC-SP-DC-02 であることを確認します。
コンピュータ名が SJC-SP-DC-02 でない場合、[プロパティ] をクリックして、[コンピュータ名] ボックスで SJC-SP-DC-02 と入力し、[OK] をクリックします。後でコンピュータを再起動するように要求されたら、それに従います。
[プロパティ] をクリックして、[詳細] をクリックします。
[ドメインのメンバシップが変更されるときにプライマリ DNS サフィックスを変更する] チェック ボックスがオンであることを確認します (このチェック ボックスは既定でオンになっています) 。これによって昇格後に、完全なコンピュータ名が SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com になることを保証します。
[キャンセル] を 2 回クリックして、[OK] をクリックし、コンピュータの [プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com をドメイン コントローラに昇格
ローカル管理者 (Administrator) としてログオンし、以下の手順を実行します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com をドメイン コントローラに昇格させるには
[スタート] メニューから[プログラム] をポイントして、[管理ツール] をポイントし、[サーバーの構成] をクリックして、Windows 2000 サーバーの構成ウィザードを表示します。
[Active Directory] をクリックします。
下方向にスクロールして、[開始します] をクリックし、Active Directory のインストール ウィザードを開始します。
[次へ] をクリックします。
ドメイン コントローラの役割を尋ねられたら、[既存のドメインの追加ドメイン コントローラ] を選択して、[次へ] をクリックします。
[ネットワーク資格情報] ページで、ドメイン partner.supplier01-int.com を修正する権限を有するネットワーク アカウントのユーザー名、パスワードおよびドメイン名を入力します。このシナリオでは、ユーザー名 Administrator と、パスワード、そしてドメイン名 partner.supplier01-int.com を入力しました。[次へ] をクリックします。
このサーバーを代替ドメイン コントローラとして使用するドメイン名として、partner.supplier01-int.com を指定し、[次へ] をクリックします。
データベースとログの場所の入力を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
共有システム ボリュームの入力を求められたら、既定の設定を受け入れて、[次へ] をクリックします。
[パスワード] ボックスで、ディレクトリ サービス復元モードで使用される管理者のパスワードを入力し、[パスワードの確認入力] ボックスでパスワードを再入力して、[次へ] をクリックします。
図 12 の [概要] ページに、選択したオプションがまとめて表示されます。[次へ] をクリックします。
図 12: [概要] ページ
Active Directory のインストール ウィザードは、ドメイン コントローラの昇格処理を実行します。インストール処理中にインストール メディアを挿入することを求められる場合があります。
[完了] をクリックしてウィザードを終了します。
コンピュータの再起動を促されたら、それに従います。再起動したら、ローカル コンピュータを管理する権限を有するユーザー名とパスワードを使用してログオンします。partner.supplier01-int.com ドメインの管理者 (PARTNER\Administrator) としてログオンします。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com への DNS サーバーのインストール
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com を、ドメイン partner.supplier01-int.com の代替ドメイン コントローラに昇格させると、ドメイン内のもう 1 つのドメイン コントローラである SJC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com との複製処理が開始されます。この Active Directory の複製処理中に、JC-SP-DC-01.partner.supplier01-int.com は、SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com にゾーン partner.supplier01-int.com を送信します。
ドメイン partner.supplier01-int.com の管理者 (PARTNER\Administrator) としてログオンし、DNS サーバー サービスをインストールするために以下の手順を実行します。DNS サーバー サービスをインストールして起動すると、DNS サーバーは自動的に Active Directory から DNS ゾーン partner.supplier01-int.com をロードします。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com 上に DNS サーバーをインストールするには
[スタート] メニューから [設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。
[アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックします。
[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
[コンポーネント] ボックスで、[ネットワーク サービス] を選択し (チェックボックスをオンにしないで) 、[詳細] をクリックします。
[ドメイン ネーム システム (DNS) ] チェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。
インストール メディアを挿入することを求められたら、それに従います。
DNS がインストールされたら、[完了] をクリックして、[閉じる] をクリックし、作業を終了します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の DNS 設定の確認
ドメイン partner.supplier01-int.com の管理者 (PARTNER\Administrator) としてログオンし、DNS 設定を確認します。
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の DNS 内に登録された DNS レコードを確認するには
[スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DNS] をクリックします。
SJC-SP-DC-02 をダブルクリックして、[前方参照ゾーン] をダブルクリックします。ゾーン partner.supplier01-int.com が表示されます。ゾーン partner.supplier01-int.com をダブルクリックすると、次のサブドメインのフォルダが表示されます。
_msdcs.partner.supplier01-int.com
_sites.partner.supplier01-int.com
_tcp.partner.supplier01-int.com
_udp.partner.supplier01-int.com
数分間待ってもこれらのサブドメイン フォルダが表示されない場合、サーバーを選択して、[操作] メニューの [最新の情報に更新] をクリックします。これによって、図 13 のような構成が表示されるはずです。
図 13: SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com 用の DNS スナップイン
関連するセットアップ手順
SJC-SP-DC-02.partner.supplier01-int.com の構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。