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外部音声コントロール

トピックの最終更新日: 2009-07-21

このトピックでは、組織でエンタープライズ携帯電話テレフォニー ("外部音声" とも呼ばれる) を 2007 R2 バージョンの Communicator Mobile クライアントに提供するためのコンポーネント、前提条件、技術要件、および展開プロセス全体について説明します。主な内容は、外部音声コントロール アプリケーションの展開プロセスと要件であり、実現できない外部音声については説明しません。

外部音声コンポーネント

外部音声のサポートを組織のモバイル クライアントに提供するためには、外部音声コントロール アプリケーション、エンタープライズ VoIP、および Communicator Mobile を展開する必要があります。

Dd425332.note(ja-jp,office.13).gif注:
外部音声は、エンタープライズ VoIP 機能をモバイル クライアントに提供するものであるため、ここでは、エンタープライズ VoIP 機能をその他の統合コミュニケーション クライアントに展開するのに必要な計画や、モバイル クライアントを展開するのに必要な計画については、既に検討済みであると想定しています。したがって、それらの要件に関する説明は繰り返しません。

外部音声コントロール

モバイル クライアントに対して外部音声を有効にするための主要コンポーネントは、外部音声コントロール アプリケーションです。外部音声コントロールは、エンタープライズ プール内の各 Office Communications Server 2007 R2 フロントエンド サーバーと、各 Standard Edition サーバーに、自動的にインストールされる統合コミュニケーション アプリケーションです。外部音声コントロールを含むすべての統合コミュニケーション アプリケーションのインストールとアクティブ化のプロセスは、Office Communications Server のサーバーまたはプールのインストール プロセスと構成プロセスに統合されています。Office Communications Server エンタープライズ プールまたは Standard Edition サーバーを展開する前に、使用する IT インフラストラクチャ、ネットワーク、およびシステムがインフラストラクチャ要件を満たしていることを確認します。詳細については、「エンタープライズ プールおよび Standard Edition サーバー」を参照してください。

Communicator Mobile

Communicator Mobile 2007 R2 for Windows では、外部音声コントロールによって提供される機能を使用できます。以前のバージョンの Communicator Mobile では外部音声機能を使用できません。

Communicator Mobile を展開する前に外部音声コントロール アプリケーションを展開することを強くお勧めします。Communicator Mobile を展開する場合、Office Communications Server が内部で展開されている必要があります。また、アプリケーションの展開プロセスと Communicator Mobile の展開プロセスの両方が完了するまで、クライアントは外部音声コントロールの機能を使用できません。

Communicator Web Access サーバー、エッジ サーバー、およびメディア ゲートウェイの展開を含む、Communicator Mobile の展開の計画の詳細については、「Communicator Mobile for Windows Mobile」を参照してください。

Dd425332.note(ja-jp,office.13).gif注:
外部音声コントロールは Office Communications Server 2007 仲介サーバーと相互運用できません。フォレスト内には Office Communications Server 2007 R2 仲介サーバーのみを展開する必要があります。

展開に関する前提条件

Dd425332.note(ja-jp,office.13).gif注:
Office Communications Server プールの作成、プールの構成、およびサーバーのインストールの各プロセスについては、前後関係を示すためにこのトピックで説明しますが、これらのプロセスの計画と展開の情報については、このドキュメント セットの他のセクションで詳細に説明します。同様に、エンタープライズ VoIP および Communicator Mobile の展開プロセスについても、前後関係を示すためにこのトピックで説明しますが、エンタープライズ VoIP および Communicator Mobile の計画と展開の情報については、このドキュメント セットの他のセクションで詳細に説明します。

外部音声コントロールを使用する前に、次のいずれかを行ってアプリケーションをインストールおよびアクティブ化する必要があります。

プールの構成またはサーバーのインストールのプロセスの間に、一部または全部の統合コミュニケーション アプリケーションをアクティブ化できます。Office Communications Server 2007 R2 を初めて展開するときに外部音声コントロールをアクティブ化しない場合は、後で、次のいずれかの方法でアプリケーションをアクティブ化できます。

  • エンタープライズ プールで、「プールへのサーバーの追加」のタスクを再実行します。詳細については、「プールへのサーバーの追加」を参照してください。
  • Standard Edition サーバーで、「Standard Edition サーバーの構成」のタスクを再実行します。詳細については、「Standard Edition サーバーの構成」を参照してください。
  • Office Communications Server 2007 R2 管理スナップインから、アプリケーションのアクティブ化ウィザードを実行します。詳細については、「アプリケーションのアクティブ化」を参照してください。

ポートの要件

統合コミュニケーション アプリケーションの展開は、Office Communications Server 2007 R2 の展開プロセスに統合されています。そのため、アプリケーション サーバーの展開およびアプリケーションのインストールに対する要件は、プールを構成し、Office Communications Server 2007 R2 にフロントエンド サーバーを追加する要件または Standard Edition サーバーをインストールする要件と同じです。ただし、アプリケーションが使用する既定の SIP リッスン ポートは異なります。ロード バランサを使用する場合は、プールで実行するアプリケーションが使用するポートをロード バランサで構成する必要があります。

すべての統合コミュニケーション アプリケーションの既定のポート割り当てを次に示します。ただし、構成する必要があるのは、アクティブ化するアプリケーションのリッスン ポートだけです。

表 1. アプリケーションのリッスン ポート

アプリケーション ポート

会議アテンダント

5072

会議アナウンス サービス

5073

応答グループ サービス

5071

外部音声コントロール

5074

Dd425332.note(ja-jp,office.13).gif注:
1 つのプール内にある同じアプリケーションのすべてのインスタンスは、同じ SIP リッスン ポートを使用します。

プールの構成に必要なアクセス許可の詳細については、「プールとアプリケーションの構成」を参照してください。

フロントエンド サーバーのインストールとアクティブ化に必要なアクセス許可の詳細については、「プールへのサーバーの追加」を参照してください。Standard Edition サーバーのインストールとアクティブ化に必要なアクセス許可の詳細については、「Standard Edition サーバーのインストール」を参照してください。

Office Communications Server フロントエンド サーバーの展開に必要なサーバーのハードウェアとソフトウェアの要件、クライアントのハードウェアとソフトウェアの要件、インフラストラクチャの要件、およびロード バランサの要件の詳細については、「Office Communications Server のインフラストラクチャ要件」を参照してください。

展開プロセス

外部音声コントロールの展開プロセスは、他の統合コミュニケーション アプリケーションの展開プロセスとほぼ同じです。次の表では、それについて説明します。

表 2. 外部音声コントロール アプリケーションの展開プロセス

フェーズ ステップ アクセス許可 ドキュメント

Office Communications Server 2007 R2 をインストールしてアクティブ化します。

既定では、すべての統合コミュニケーション アプリケーションとアプリケーション サーバーがインストールされます。

  • Enterprise Edition の展開では、プールの構成プロセス中に、外部音声コントロール アプリケーションをアクティブ化します。
  • Standard Edition の展開では、サーバーのインストール プロセス中に、外部音声コントロール アプリケーションをアクティブ化します。

Administrators グループ

RTCUniversalServerAdmins グループ

Domain Admins グループ

アプリケーションを起動します。

Office Communications Server 2007 R2 管理スナップインを使用して、アプリケーションを起動します。

RTCUniversalServerAdmins グループ

アプリケーションの起動

Dd425332.important(ja-jp,office.13).gif重要:
Office Communications Server の以前の展開から移行する場合、外部音声コントロールを正常に動作させるには、すべての仲介サーバーを Office Communications Server 2007 R2 に移行する必要があります。

展開後

外部音声コントロールを使用するには、エンタープライズ VoIP、および Communicator Mobile 2007 R2 for Windows も展開する必要があります。詳細については、次のトピックを参照してください。