回復用データベースを使用してデータを復元する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-07-15

回復用データベース (RDB) は特別な種類のメールボックス データベースで、回復操作の一部として、復元されたメールボックス データベースをマウントし、復元されたデータベースからデータを抽出できます。RDB を作成しておくと、バックアップ アプリケーションを使用してメールボックス データベースを RDB に復元できます (または、データベースおよびそのログ ファイルがファイル システムにある場合は、これを RDB ファイル構造にコピーすることで同様に復元できます)。次に、New-MailboxRestoreRequest コマンドレットを使用して回復したデータベースからデータを抽出できます。抽出されたデータをフォルダーにエクスポートしたり、既存のメールボックスに結合したりすることができます。RDB を使用すると、ユーザーが現在のデータにアクセスできる状態のまま、データベースのバックアップやコピーからデータを回復できます。

RDB に関連する他の管理タスクについては、「回復用データベース」を参照してください。

前提条件

  • RDB を作成する必要があります。詳細な手順については、「回復用データベースの作成」を参照してください。

  • 回復されたデータを含むデータベースおよびログ ファイルが復元されているか、RDB 作成時に作成された RDB フォルダー構造にコピーされている必要があります。

  • データベースがクリーン シャットダウン状態である必要があります。RDB はすべてのデータベースの代替の復元場所であるため、すべての復元済みデータベースはダーティ シャットダウンの状態です。Eseutil /R を使用して、データベースをクリーン シャットダウンの状態にできます。

シェルを使用して、回復用データベースを使用したデータを回復するには

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。 メールボックスのアクセス許可 の「メールボックス回復」。

注意

EMC で RDB を使用してデータを復元することはできません。

この例は、メールボックス データベース DB1 にある MailboxGUID が 1d20855f-fd54-4681-98e6-e249f7326ddd の復元元メールボックスを、エイリアスが Scott の復元先メールボックスに復元します。

New-MailboxRestoreRequest -SourceDatabase DB1 -SourceStoreMailbox 1d20855f-fd54-4681-98e6-e249f7326ddd -TargetMailbox Scott

この例は、メールボックス データベース DB1 の表示名が Scott Schnoll である復元元メールボックスの内容を scott@contoso.com のアーカイブ メールボックスに復元します。

New-MailboxRestoreRequest -SourceDatabase DB1 -SourceStoreMailbox "Scott Schnoll" -TargetMailbox scott@contoso.com -TargetIsArchive

構文およびパラメーターの詳細については、「New-MailboxRestoreRequest」を参照してください。

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