Application Request Routing Version 2 のインストール

公開日: 2009 年 3 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))

更新日: 2009 年 9 月 23 日 (作業者: iisteam (英語))

目標

Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC とその依存モジュールを正しくインストールすること。

ARR Version 2 Beta 2 インストーラー パッケージには次のコンポーネントが含まれています。

  • Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC
  • Microsoft URL Rewrite Module Version 2 for IIS 7.0 RC1
  • Microsoft Web Farm Management Version 1 for IIS 7.0
  • Microsoft External Cache Version 1 for IIS 7.0

このドキュメントに記載されている手順を実行して、4 つのコンポーネントをすべてインストールします。

必要条件

このチュートリアルの必要条件は次のとおりです。

  • Application Request Routing がインストールされる Windows 2008 (任意の SKU) 以降の IIS 7.0。

重要: 以前にリリースされたバージョンの ARR および URL Rewrite からのアップグレードはサポートされていません。 ARR Version 2 RC をインストールする場合は、既存のバージョンの ARR および URL 書き換えモジュールを両方ともアンインストールしてからアップグレードを実行することをお勧めします。 既存のバージョンに対応する構成内容は失われるので注意してください。

ただし、以下のモジュールはインストールされた状態で残すことができます。

  • Microsoft Web Farm Management Version 1 for IIS 7.0。
  • Microsoft External Cache Version 1 for IIS 7.0。

手順 1 – Microsoft Application Request Routing Version 2 RC をダウンロードする

次の場所から、Microsoft Application Request Routing リリースをダウンロードします。

  • Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC (x86) をダウンロード
  • Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC (x64) をダウンロード

手順 2 – Microsoft Application Request Routing Version 2 RC をインストールする

Application Request Routing をインストールするには

1. 1.  管理者のユーザー権限で、コマンド プロンプトを開きます。

2. 以下のように入力して、WAS と WMSVC プロセスを停止します。

   net stop was /y

   net stop wmsvc /y

この手順は、ARR が Hotfix (KB 954438) をインストールするために必要です。 

3. 以下のいずれかの ARRv2_setup_<アーキテクチャ>_RC.exe を実行します。

   ARRv2_ setup_x86_RC.exe 
   または
   ARRv2_setup_ x64_RC.exe

4. 使用許諾契約書 (EULA) に同意します。

5. 4 つのコンポーネントのインストーラーが順に起動されます。

6. インストールを完了します。

7. インストールの状態を確認するには、%TEMP%\arr_setup.log ファイルを参照します。 すべてのパッケージが正常にインストールされると、以下が表示されます。

Microsoft Application Request Routing for IIS7 セットアップが完了しました。
インストール結果 - 詳細については、各 msi ログ ファイル (msiname.log) を参照してください。

rewrite.msi   成功
webfarm.msi   成功
requestrouter.msi   成功
externaldiskcache.msi   成功

8. ( 省略可能 ) トラブルシューティングを目的として、ダウンロードした実行可能ファイルをアンパッケージできます。実行可能ファイルを /T:<full path> および /C オプションで起動すると、 このコマンドにより 4 つの MSI がアンパッケージされ、手動で 1 つずつ起動することができます。MSI を手動でインストールする場合は、次の順序でインストールする必要があります。

rewrite.msi   
webfarm.msi   
requestrouter.msi   
externaldiskcache.msi   

詳細については、実行可能ファイルを /? オプションで起動してください。

以下を入力して、WASWMSVC プロセスを起動します。

   net start was

**   net start wmsvc**

手順 3 – Application Request Routing のアプリケーション プールのプロセス モデルを変更する

この手順は、省略可能ですが推奨されています。

コンテンツ サイトの HTTP 要求および HTTP 応答はすべて、Application Request Routing を経由します。これを考慮して、一部のサイトのワーカー プロセスが実行されているかどうかに関係なく、Application Request Routing 上の既定の Web サイトのワーカー プロセスが常に実行されている状態にすることができます。

この手順では、既定の Web サイトのアプリケーション プールのプロセス モデルのアイドル タイムアウトを無効にします。

UI を使用して、アプリケーション プールのプロセス モデルを変更するには

1.  IIS マネージャーを起動します。
2.  [アプリケーション プール] を選択します。

Ee886288.application pools(ja-jp,TechNet.10).jpg

3.  既定では、[DefaultAppPool] が [Default Web Site] に対応するアプリケーション プールとなります。[DefaultAppPool] を選択します。[操作] ウィンドウの [アプリケーション プールの編集] で、[詳細設定'] をクリックします。

Ee886288.advanced settings(ja-jp,TechNet.10).jpg

4.  [アイドル状態のタイムアウト (分)] の値を「0」に変更して、設定を無効にします。[OK] をクリックして変更を保存します。

 

コマンド ラインを使用して、アプリケーション プールのプロセス モデルを変更するには

1.  管理者のユーザー権限で、コマンド プロンプトを開きます。

2.  %windir%\system32\inetsrv に移動します。

3.  appcmd を使用して、「appcmd.exe set apppool "DefaultAppPool" -processModel.idleTimeout:"00:00:00" /commit:apphost」と入力します。

手順 4 – Application Request Routing のアプリケーション プールのリサイクル設定を変更する

この手順は、省略可能ですが推奨されています。

同じように、アプリケーション プールのリサイクル設定を無効にして、アプリケーション プールが予期せずに ARR 用にリサイクルを実行しないようにします。

UI を使用して、アプリケーション プールのリサイクル設定を変更するには

1.  IIS マネージャーを起動します。
2.  [アプリケーション プール] を選択します。

Ee886288.application pools(ja-jp,TechNet.10).jpg

3.  既定では、[DefaultAppPool] が [Default Web Site] に対応するアプリケーション プールとなります。[DefaultAppPool] を選択します。[操作] ウィンドウの [アプリケーション プールの編集] で、[リサイクル'] をクリックします。

Ee886288.appPool recycle(ja-jp,TechNet.10).jpg

4.  [定期的な間隔 (分)] チェック ボックスをオフにします。

コマンド ラインを使用して、アプリケーション プールのリサイクル設定を変更するには

1.  管理者のユーザー権限で、コマンド プロンプトを開きます。

2.  %windir%\system32\inetsrv に移動します。

3.  appcmd を使用して、「appcmd.exe set config -section:system.applicationHost/applicationPools /[name='DefaultAppPool'].recycling.periodicRestart.time:"00:00:00" /commit:apphost」と入力します。

 

修復

Application Request Routing の修復には、ダウンロードしたパッケージの再実行が必要となります。「手順 2 – Microsoft Application Request Routing Version 2 RC をインストールする」に記載されている手順に従います。

 

削除

Application Request Routing を完全に削除するには、パッケージ化された 4 つのコンポーネントを個別に削除する必要があります。

1. コントロール パネルを開きます。

2. [プログラムと機能] をクリックします。

3. 以下の 4 つのコンポーネントを見つけて、1 つずつアンインストールします。

  1. Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC

  2. Microsoft External Cache Version 1 for IIS 7.0

  3. Microsoft URL Rewrite Module Version 2 for IIS 7.0 RC1

  4. Microsoft Web Farm Framework Version 1 for IIS 7.0  

 

まとめ

これで、Application Request Routing と依存モジュールが正常にインストールされ、機能を構成して使用する準備が整いました。詳細については、%PROGRAMFILES%\IIS\Application Request Routing\ARR_ReadMe.htm で簡単な概要を参照できます。

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