Windows Web アプリケーション ギャラリーの概要

公開日: 2009 年 3 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))

更新日: 2009 年 9 月 11 日 (作業者: iisteam (英語))

アプリケーションの発見とインストール (ユーザー)

ユーザーは、Web アプリケーション ギャラリーで、カテゴリごと、グループ ("最も人気" など) ごと、またはキーワードで検索してアプリケーションを閲覧できます。ユーザーが [インストール] をクリックすると、Web アプリケーション ギャラリーにより、Microsoft Web Platform Installer がコンピューター上に存在するかどうかを検出します。 存在しない場合、Microsoft Web Platform Installer のインストールをユーザーに促します。 Web Platform Installer がコンピューター上に存在する場合、ユーザーは [インストール] を選択できます。選択すると、Web Platform Installer が起動し、選択したアプリケーションのインストールが始まります。

Web Platform Installer は、Web アプリケーション ギャラリーに含まれる各アプリケーションの前提要件を認識します。 ユーザーがアプリケーションをインストールする際、PHP などのような前提要件がある場合は、それもインストールされます。

Web Platform Installer では、MySQL は前提要件としてインストールされません。このため、アプリケーションに MySQL が必要な場合、ユーザーはこちらの手順に従って、IIS に手動で MySQL をセットアップできます。 インストール中に問題が発生した場合、ユーザーは Web PI のフォーラム サポート (英語) で無料のできる限りのサポートを受けることができます。

Web Platform Installer によるアプリケーションのインストールが完了したら、ユーザーはアプリケーションを使用開始または拡張できます。 また、サイトにログインしてアプリケーションに評価を付けることもできます。

Web アプリケーション ギャラリーへのアプリケーションの登録 (開発者)

Windows Web アプリケーション ギャラリーを使用すると、開発者は、Windows ユーザーに対してアプリケーションをより容易に展開できます。 Web アプリケーション ギャラリーには、アプリケーション コードのスナップショットは保存されません。 代わりに、アプリケーション ギャラリーと Web PI が連動して、アプリケーション開発者の Web サイトからアプリケーション パッケージが取得されます。 つまり、アプリケーション開発者が配布元を管理し、そこから Web Platform Installer によって展開用パッケージが取得されます。 発行者のリンクなど、パッケージと共に表示される情報はすべて、アプリケーションの登録手続きの際にアプリケーション開発者が提供します。 Web アプリケーション ギャラリーでは、誤った再ルーティングを防ぐためにアプリケーションのスクリーンショットとアイコン URL がキャッシュされますが、アプリケーション開発者はいつでも自由に、Microsoft Web アプリケーション ギャラリーに更新用の新しい URL を提供できます。

アプリケーション ギャラリーには、Web アプリケーション ギャラリーの基本方針に従った ASP.NET と PHP の両方のアプリケーションが含まれています。これらのアプリケーションでは、Windows での展開を合理化するために、Microsoft Web 配置ツールによるアプリケーションのパッケージングが行われています。

開発者は、4 つのステップに従って Web アプリケーション ギャラリーにアプリケーションを登録します。

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ステップ 1: Web アプリケーション ギャラリーの基本方針を適用する

まず、開発者はWeb アプリケーション ギャラリーの基本方針を確認して、アプリケーションに適用する必要があります。 この基本方針は、高品質で安全なユーザー エクスペリエンスを Windows Platform Installer のサポート プラットフォームに一貫して提供するという、Web アプリケーション ギャラリーの目標を反映したものです。 この基本方針について不明点がある場合は、Web アプリケーション ギャラリーの開発者フォーラム (英語) で質問やコメントを投稿できます。

ステップ 2: ベスト プラクティスと基本方針に沿ってアプリケーションを調整する

次に、開発者は IIS.NET で、IIS でのアプリケーション実行に関するベスト プラクティスを参照できます。 ASP.NET アプリケーションの場合、開発者は ASP.NET 技術資料から各種情報を確認するか、「IIS での ASP.NET アプリケーションの実行」を確認できます。 PHP アプリケーションの場合、開発者は「IIS での PHP アプリケーションの実行」で、Windows 上で PHP アプリケーションを動作させる方法に関する記事を参照できます。 PHP 開発者向けのガイドには、web.config を使用して既定のドキュメントと静的な書き換えルールを設定する方法も記載されています。 IIS.NET では、「 ファイル システム ACL を介した IIS のコンテンツのセキュリティ保護」のような、Windows のアプリケーション開発者全般向けのガイドも参照できます。 また、Web アプリケーション ギャラリーの開発者フォーラム (英語) で、Windows での PHP アプリケーションの実行や基本方針について質問できます。

ステップ 3: Web 配置ツールを使用してパッケージングする

ベスト プラクティスに沿ってアプリケーション パッケージを調整した後は、アプリケーション パッケージに Web 配置ツールのサポートを追加します。 Microsoft Web 配置ツールは、Web アプリケーションと Web サーバーをローカルまたはリモートで IIS に展開および移行するためのフレームワークになります。 開発者は Web 配置ツールを使用して、アプリケーションの展開方法を IIS に伝える数個のマニフェスト ファイルを既存の ZIP パッケージのルート ディレクトリに追加します。

IIS では、manifest.xml ファイルによってパッケージの内容が認識されます。開発者はこのファイルを使用して、パッケージの展開先ディレクトリおよび Web サイトの名前を設定できます。 また、parameters.xml ファイルを使用して、インストール中に Web サイトのパスなどの情報の入力をユーザーに求めることができます。 Web 配置ツールのマニフェスト ファイルの定義方法の詳細については、「アプリケーション パッケージング ガイド」を参照してください。

ステップ 4: Web アプリケーション ギャラリーにアプリケーションを登録する

アプリケーション パッケージにマニフェスト ファイルを追加しテストしたら、Web 開発者はパッケージを Web アプリケーション ギャラリーに登録できます。 Web アプリケーション ギャラリーの Web アプリケーション ギャラリー登録フォームでは、まずアプリケーションに関する情報を入力します。 アプリケーションの登録方法の詳細については、チュートリアル「Web アプリケーション ギャラリーのリンクの追加手順」を参照してください。 それぞれのアプリケーションは、Web アプリケーション ギャラリーの基本方針に従っているかどうかが確認されます。 Microsoft は、確認の途中でアプリケーション開発者に連絡することがあります。また、登録の状況を知らせるために連絡することもあります。

Web アプリケーション ギャラリー開発者向け情報

Web アプリケーション ギャラリーへの登録が受け入れられたら、開発者のペースで後のアプリケーションのライフサイクルを管理できます。 パッケージの更新時には毎回、アプリケーション開発者は Microsoft Web アプリケーション ギャラリーに新しい MD5 ハッシュを送付する必要があります。このハッシュは、配布ポイントの保護に役立ちます。

ユーザーが、Web アプリケーション ギャラリーのユーザー フォーラムまたは Web Platform Installer フォーラムを利用することもあります。これらのフォーラムでは、Web アプリケーション ギャラリー チームのメンバーが問題の診断をサポートし、Web PI、Web 配置ツール、アプリケーション パッケージ、またはアプリケーション自体のうち、どこで問題が発生しているかを確認します。問題がアプリケーション パッケージへの Web 配置ツールの統合の部分で発生している場合、Web アプリケーション ギャラリー チームはアプリケーション開発者に連絡をとり、アプリケーション パッケージについての問題を知らせます。

それ以外の、アプリケーションに関する一般的な質問や問題の場合、Web アプリケーション ギャラリー チームはアプリケーションの無料サポート フォーラムへとユーザーを誘導します。 また、アプリケーション開発者は、技術資料として IIS.NET を利用することをお勧めします。ここで得た情報を基に、Web アプリケーション ギャラリーや Web Platform Installer に関連したフォーラムの質問に答えることができます。まずは、「Web Platform Installer 2.0 に関する問題のトラブルシューティング」および「Windows Web アプリケーション ギャラリー: 既知の問題」をご覧ください。

Web Platform Installer ではアプリケーションのダウンロード URL が表示されます。したがって、アプリケーション開発者は、各自のアプリケーション ダウンロード サーバーで Web アプリケーション ギャラリーのユーザー エージェントを確認して、ダウンロードの統計情報を収集できます。

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