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データ保護のしくみ

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

Data Protection Manager (DPM) を使用すると、ネットワークのアプリケーション サーバー、ファイル サーバー、およびワークステーションに保存されているデータの保護および回復処理を管理することができます。ここでは、DPM 環境でデータを確実に保護および回復するために実行する必要のある大まかな手順について説明します。

データの保護

DPM の保護処理では、保護されたデータの完全なレプリカを作成および維持し、同期されるレプリカの回復ポイントを定期的に作成します。レプリカは、保護されたデータの完全バックアップとして扱われます。ユーザーは、回復ポイントを使用して、保護されたデータの以前のバージョンを回復することができます。保護処理の例を次に示します。

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保有期間の範囲は、DPM がファイル サーバー、ワークステーション、またはアプリケーション サーバーのいずれを保護しているかに関係なく、常に 64 日に制限されます。次の表に、データ ソースの種類ごとの回復ポイントの最大数を示します。

データ ソースの種類 ディスク ベースの回復ポイントの最大数

ファイル

最大 448 日で 64 個。

Exchange Server

1 日あたり最大 96 個。高速完全バックアップは最大 448 日。

SQL Server

1 日あたり最大 96 個。高速完全バックアップは最大 448 日で 512 個。

Windows SharePoint Services

最大 448 日で 512 個。

仮想サーバー

最大 448 日で 512 個。

Hyper-V

最大 448 日で 512 個。

データの回復

DPM の回復処理では、DPM サーバー上に格納された回復ポイントからデータ ソースの以前のバージョンを選択し、選択されたデータのコピーを元の場所または別の場所に復元します。

参照:

概念

保護グループの定義
回復ポイントの定義
レプリカの定義
同期の定義