Windows PowerShell コマンド (SharePoint Server 2010)

 

適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2015-07-16

ここでは、スタンドアロン サーバーまたはサーバー ファームに Microsoft SharePoint Server 2010 をインストールするために必要な Windows PowerShell コマンドレットについて説明します。

この記事の内容

  • Windows PowerShell を使用して SharePoint 製品をインストールする

  • Windows PowerShell のインストール コマンド

SharePoint Server 2010 ファームのスクリプトによる展開で使用されるコマンドと構文については、「スクリプト展開リファレンス (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

Windows PowerShell を使用して SharePoint 製品をインストールする

SharePoint Server 2010 では、SharePoint 製品の構成方法を制御するいくつかの操作を実行するための代替インターフェイスとして、Windows PowerShell コマンドレットを使用できます。さらに、コマンド ライン インストールと他の管理ツールを組み合わせて使用して無人インストールを自動化することにより、展開を効率化できます。

Windows PowerShell コマンドレットを SharePoint 2010 管理シェルで実行したり、コマンドレットを含むスナップインを追加したりできます。管理シェルを使用すると、Add-PSSnapin コマンドレットを使用してコマンドレットを含むスナップインを登録する手順を省くことができます。Microsoft SharePoint 2010 製品 で Windows PowerShell を使用する方法の詳細については、「Windows PowerShell を使用した SharePoint 2010 製品の管理」を参照してください。

コマンドレットを使用するには、次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。指定したデータベースの SharePoint_Shell_Access ロールにユーザーを追加する方法については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

注意

新しいファームを作成するとき、または初めてファームにサーバーを参加させるときは、表示される次のエラー メッセージを無視してください。"ローカル ファームにアクセスできません。FeatureDependencyId が指定されたコマンドレットは登録されません。"

コマンドレットを正常に実行するには、特定の順序で実行する必要があります。SharePoint 製品構成ウィザードを使用してインストールを構成する場合は、コマンド (構成タスクとも呼ばれます) が自動的に正しい順序で呼び出されます。一方、コマンドレットを使用する場合は、ユーザーが自分でタスクの正しい実行順序に注意する必要があります。Windows PowerShell コマンドレットは、以下の順序で実行する必要があります。

  1. New-SPConfigurationDatabase

  2. Install-SPHelpCollection

  3. Initialize-SPResourceSecurity

  4. Install-SPService

  5. Install-SPFeature

  6. New-SPCentralAdministration

  7. Install-SPApplicationContent

注意

新しいファームでの操作を実行するには、新しい Windows PowerShell プロセスを使用します。たとえば、別のファームにあったサーバーを新しいファームに追加するときは、サーバーを新しいファームに追加する前に Windows PowerShell プロセスを再起動します。

Windows PowerShell のインストール コマンド

以下の Windows PowerShell コマンドレットを使用して、SharePoint Server 2010 をインストールおよび構成できます。

Windows PowerShell コマンドレット 説明

New-SPConfigurationDatabase

指定したデータベース サーバーに新しい構成データベースを作成します。これは、新しい SharePoint ファームの中心となるデータベースです。このコマンドは、管理コンテンツ データベースも作成します。

Install-SPHelpCollection

SharePoint 2010 Products のヘルプ サイト コレクション ファイルを、現在のファームにインストールします。すべてのヘルプ コレクション CAB をヘルプ サイト コレクションの %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\HCCab\<LCID> にインストールするには、All パラメーターを指定する必要があります。

Initialize-SPResourceSecurity

ローカル サーバーにリソース セキュリティを適用します。このコマンドレットは、ファイル、フォルダー、レジストリ キーなど、すべてのリソースにセキュリティを適用します。

Install-SPService

サービスをファームにインストールし、必要に応じて準備します。このコマンドレットは、ローカル サーバー コンピューターのレジストリで指定されているすべてのサービス、サービス インスタンス、およびサービス プロキシをインストールします。

Install-SPFeature

Feature.xml ファイルを使用して特定の SharePoint 機能をインストールします。新しいファームを作成するときは、AllExistingFeatures パラメーターを指定して使用可能なすべての機能をインストールする必要があります。

New-SPCentralAdministration

新しいサーバーの全体管理 Web アプリケーションを作成し、ローカル コンピューターでサーバーの全体管理サービスを開始します。サーバーの全体管理は、このサービスが実行しているコンピューターでのみ使用できます。

Install-SPApplicationContent

既存の Web アプリケーション フォルダーに共有アプリケーション データをコピーします。

See Also

Concepts

Windows PowerShell を使用した SharePoint 2010 製品の管理