新しいミドルウェア アプリケーションをシーケンス処理する方法

適用対象: Application Virtualization 4.6 SP1

ここでは、Application Virtualization (App-V) Sequencer を使用して、新しいミドルウェア仮想アプリケーション パッケージを作成する方法を説明します。ミドルウェア アプリケーションとは、ソフトウェア モジュールやアプリケーションを接続するソフトウェアのことです。シーケンス処理できるアプリケーションの種類の詳細については、「シーケンス処理するアプリケーションの種類を決定する方法」を参照してください。

この種類のパッケージは、App-V の Dynamic Suite Composition を使用して作成します。Dynamic Suite Composition は、ある仮想アプリケーション パッケージを別の仮想アプリケーション パッケージに依存するように定義する機能です。この依存性によって、通常はアプリケーションとミドルウェアやプラグインの相互作用が不可能な仮想環境でも、連携できるようになります。これは、セカンダリ アプリケーション パッケージを他のいくつかのプライマリ アプリケーションと共に使用できるので便利です。この場合、各プライマリ アプリケーションは同じセカンダリ パッケージを参照することになります。Dynamic Suite Composition の使用方法の詳細については、Microsoft TecNet ライブラリの「Dynamic Suite Composition を使用する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=203804\&clcid=0x409) を参照してください。

重要

App-V Sequencer を実行しているコンピュータのオペレーティング システムが Windows Vista または Windows 7 で、シーケンス処理中に仮想環境の外で再起動が開始される場合 ([スタート]、[シャット ダウン] の順にクリックする場合など) は、Windows のシャットダウンを妨げているプログラムを閉じるようにというメッセージが表示されたときに、[キャンセル] をクリックする必要があります。[強制的にシャットダウン] をクリックすると、パッケージの作成に失敗します。[キャンセル] をクリックした場合は、App-V Sequencer がアプリケーションをシーケンス処理している間に、再起動が正しく記録されます。

新しいミドルウェア アプリケーションをシーケンス処理するには

  1. App-V Sequencer がインストールされているコンピュータで、[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Application Virtualization]、[Microsoft Application Virtualization Sequencer] の順にクリックし、App-V Sequencer を起動します。

  2. [新しい仮想アプリケーション パッケージの作成] をクリックし、新しいパッケージの作成ウィザードを起動します。[パッケージの作成 (既定)] を選択して [次へ] をクリックします。

  3. [コンピュータの準備] ページで、パッケージの作成が失敗する可能性や、パッケージに不必要なデータが含まれる可能性がある問題がないかを確認します。操作を続行する前に、潜在的な問題をすべて解決しておくことを強くお勧めします。問題を解決した後で、表示される情報を最新のものに更新するには、[最新の情報に更新] をクリックします。潜在的な問題をすべて解決したら、[次へ] をクリックします。

    重要

    ウィルス対策ソフトウェアを無効にする必要があるというメッセージが表示された場合は、ここで、App-V Sequencer を実行しているコンピュータをスキャンして、パッケージに不必要なファイルや悪意のあるファイルが追加されないようにしてください。

  4. [アプリケーションの種類] ページで [ミドルウェア] を選択して、[次へ] をクリックします。

    シーケンス処理できるアプリケーションの種類の詳細については、「シーケンス処理するアプリケーションの種類を決定する方法」を参照してください。

  5. [インストーラの選択] ページで [参照] をクリックし、アプリケーションのインストール ファイルを指定します。アプリケーションに関連付けられているインストーラ ファイルがなく、手動でインストールする場合は、[カスタム インストールを実行する] チェック ボックスをオンにして [次へ] をクリックします。

  6. [パッケージ名] ページで、パッケージの名前を指定します。パッケージに追加するアプリケーションの目的とバージョンがわかりやすい名前を指定してください。このパッケージ名は、App-V Management Console にも表示されます。[インストール場所] には、アプリケーションをインストールする Application Virtualization パスが表示されます。この場所を編集するには、[編集 (詳細)] を選択します。

    重要

    Application Virtualization パスの編集は、通常、上級構成タスクです。パスの変更による影響を十分理解しておく必要があります。ほとんどのアプリケーションで、既定のパスを使用することをお勧めします。

    [次へ] をクリックします。

  7. ミドルウェア アプリケーションのインストーラと Sequencer の準備が整ったら、[インストール] ページで、Sequencer がインストール プロセスを監視できるように、アプリケーションのインストールを開始します。アプリケーションのインストール プロセスに従って、インストールを行います。インストールの一部として、別のインストール ファイルも実行する必要がある場合は、[実行] をクリックし、該当するインストール ファイルを見つけて実行します。インストールが終了したら、[インストールを終了する] チェック ボックスをオンにして [次へ] をクリックします。

  8. [インストール] ページで、Sequencer によって、仮想アプリケーション パッケージが構成されるのを待ちます。

  9. [インストール レポート] ページで、シーケンス処理した仮想アプリケーション パッケージに関する情報を確認できます。[追加情報] に表示されている情報の詳しい説明を見るには、該当するイベントをダブルクリックします。情報の確認が終わったら、[次へ] をクリックします。

  10. [ターゲット OS] ページで、このパッケージを実行するオペレーティング システムを指定します。環境にあるすべてのサポートされているオペレーティング システムでこのパッケージを実行できるようにする場合は、[すべてのオペレーティング システムでこのパッケージの実行を許可する。] チェック ボックスをオンにします。特定のオペレーティング システムだけでこのパッケージが実行されるように構成する場合は、[以下のオペレーティング システムでこのパッケージの実行を許可する。] チェック ボックスをオンにして、該当するオペレーティング システムを選択します。[次へ] をクリックします。

  11. [パッケージの作成] ページで、パッケージを保存せずに変更を続行する場合は、[パッケージ エディタを使用して保存せずにパッケージの変更を続行します。] チェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスをオンにすると、Sequencer コンソールでパッケージが開き、そのパッケージを保存する前に変更できるようになります。[次へ] をクリックします。

    すぐにパッケージを保存する場合は、既定の [今すぐパッケージを保存します。] チェック ボックスをオンにします。必要に応じて、[コメント] を選択して、パッケージに付けるコメントを追加します。コメントは、パッケージのバージョンなどの情報を追加するのに便利です。また、[保存場所] に既定の保存場所が表示されます。既定の場所を変更するには、[参照] をクリックして、別の場所を指定します。圧縮されていないパッケージのサイズが表示されています。この (非圧縮) と表示されているサイズが 4 GB を超え、パッケージをターゲット コンピュータにストリーミングする予定の場合は、[パッケージの圧縮] を選択してから、[作成] をクリックします。

  12. [完了] ページの [正常に完了した仮想アプリケーション パッケージの作成に関するレポート] ウィンドウに表示される情報を確認したら、[閉じる] をクリックします。このウィンドウに表示される情報は、上の手順 11 で指定したディレクトリにある Report.xml というファイルに含まれています。

    パッケージを Sequencer で使用できるようになります。パッケージのプロパティを編集する場合は、[[パッケージ名] の編集] をクリックします。パッケージの変更の詳細については、「既存の仮想アプリケーション パッケージを変更する方法」を参照してください。

    重要

    仮想アプリケーション パッケージを作成した後で、Sequencer を実行しているコンピュータで、そのパッケージを実行することはできません。

参照:

概念

シーケンス処理するアプリケーションの種類を決定する方法

その他のリソース

Application Virtualization Sequencer の使用 (App-V 4.6 SP1)

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